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定本 百鬼夜行 陽 の商品レビュー

3.8

87件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    3

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2018/09/23

京極堂の長編シリーズのスピンオフ的短編集。 単独で楽しめる話も少しはあったけれど、基本的には京極堂シリーズを読んでいないと 「……で?!」ってカタチで終わるお話が多いと思いました。 かと言って、京極堂シリーズの各長編はめっちゃ長いし、全部読んでいる自分でも 「この人どんな役割だ...

京極堂の長編シリーズのスピンオフ的短編集。 単独で楽しめる話も少しはあったけれど、基本的には京極堂シリーズを読んでいないと 「……で?!」ってカタチで終わるお話が多いと思いました。 かと言って、京極堂シリーズの各長編はめっちゃ長いし、全部読んでいる自分でも 「この人どんな役割だったかな?!」って感じで掴めずに終わっちゃったお話もありました。 京極夏彦さんの世界はその世界の住人であることが楽しむことの前提的な感じなので、いきなりこのお話を読んで、京極さんダメだ…って思っちゃう人もいるかも。 この本はスピンオフ的な本ですよ~! 『青鷺火』とかは、単独でも面白かったけどね。 しかし…。 日光を舞台にしたお話って何だったっけ? 自分もいろいろ再読しないとダメかぁ~。

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2017/11/07

久しぶりに京極夏彦さんの文章が読みたくて買った本。昔の長編に付随する内容の短編集。こういう短編って元ネタが分からないと面白く無いことが多いんだけど、昔の長編の内容をすっかり忘れており、余り楽しめなかった。もうちょっと前に買っておけば良かったなーというのが正直な感想でした。

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2016/02/21

百鬼夜行シリーズを未読のまま、読み始め。 スピンオフ作品ということですが、事情を知らなくても、それなりに楽しめました。 相変わらず、読後感は良い疲れ。 巷説百物語シリーズの話と関連していて「おっ」とサプライズされました。

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2015/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2015/11/29 いやーつらかった。 いろんな意味でつらかった。 まずこの重い重い本を持って歩くのがつらかった。 重いのは分厚いからでなかなか読み終わらずにいつまでも持って歩く私は馬鹿みたいだっただろう。 電車でかばんから取り出して読むのがちょっと恥ずかしかった。 しかも内容的に今までのシリーズのサイドストーリーなんだろうなと推測されるんだけどこれっぽっちも覚えてないもんだからあんまり面白くないんだな。これが。 しかも「これあの話のあの人だよ。こんなことがあってああなったんだよ。すごくない?得しちゃった?」という問いかけに「覚えてないんです…ホントすいません…」と謝り通しである。 申し訳ない気持ちでいっぱいで長編をまた1から読まねばならないような気もします。 つらい。 最後に礼二郎が出てきて救われた。 礼二郎好きです。

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2015/07/08

京極堂シリーズを最後に読んでから数年離れているので、出てくる人が、誰?状態で1人ずつネットで調べながら読みました。 あーこの人かぁ、と懐かしくなったりしながら読みました。 内容はまぁこんなものかな? 多田マキの話と登和子の話が印象的かなぁ。 ところで京極堂の新作はいつ出るのだ...

京極堂シリーズを最後に読んでから数年離れているので、出てくる人が、誰?状態で1人ずつネットで調べながら読みました。 あーこの人かぁ、と懐かしくなったりしながら読みました。 内容はまぁこんなものかな? 多田マキの話と登和子の話が印象的かなぁ。 ところで京極堂の新作はいつ出るのだ?

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2015/03/20

ずっと読みたいと思っていた本がようやく読めました。 ホラーなのだけれど、怖くはないです。 そこは京極氏らしい理詰めの混沌としたストーリーが面白かったです。 短編集だけれど、どの話も読みごたえがありました。 最後の話では某探偵が探偵になる前の話が描かれていて、予想外の登場に大喜びで...

ずっと読みたいと思っていた本がようやく読めました。 ホラーなのだけれど、怖くはないです。 そこは京極氏らしい理詰めの混沌としたストーリーが面白かったです。 短編集だけれど、どの話も読みごたえがありました。 最後の話では某探偵が探偵になる前の話が描かれていて、予想外の登場に大喜びでした。

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2014/12/15

青行燈:平田謙三 兄弟がいた気がする…。由良家の財産管理と後始末を担当する平田が、「歴史」と「記録」について考える。「陰摩羅鬼」の裏にあるそれぞれの記憶が切ない。 大首:大鷹篤志 自分は愚かだという大鷹の人生。人から理解されないばかりに、なんだかかわいそうな人だと思った。 屏...

青行燈:平田謙三 兄弟がいた気がする…。由良家の財産管理と後始末を担当する平田が、「歴史」と「記録」について考える。「陰摩羅鬼」の裏にあるそれぞれの記憶が切ない。 大首:大鷹篤志 自分は愚かだという大鷹の人生。人から理解されないばかりに、なんだかかわいそうな人だと思った。 屏風闚:多田マキ 「絡新婦」で売春宿を経営してたマキ。印象的だったからすぐ思い出した。屏風から覗く顔。自暴自棄。 鬼童:江藤徹也 頭に鉛が詰まってる系男子。本当に面白くなく人生を生きている。もっと早く榎木津みたいな「変な人」と会ってたら人生は変わったのかな。 青鷺火:宇多川崇 朱美を助けた作家。この人が死んだことはとてもとても悲しいことだった。 墓の火:寒川秀巳 薬剤師。十年以上前に山を研究中に死んだ父の死について真相を明らかにしたいと思い調べている。印象的な話なのに、誰だお前、と思ったら次回作のサイドストーリーだったという罠。 青女房:寺田兵衛 久保パパ。戦地から帰る船の上で、上官(だった)男に反省を語る。妻と子への後悔の言葉は重く、結末が悲しい。とても印象的な話だった。 雨女:赤木大輔 ああ、あのいい人ね。って思いました。邪魅で人助けしてた不幸貧乏な人。小心者だけれど、やっぱりいい人だったんだね…。憑かれてる感が一番不気味だったかも。 蛇帯:桜田登和子 こちらも次回作のサイドストーリーですが、ラーメン丼メイドの話読みたてなんでスムーズに読めた。ヒモ・蛇恐怖症の女の子。記憶が戻ってくる描写がすごい良い。 目競:榎木津礼二郎 この話が読みたくて買ってしまったとも思う。榎木津礼二郎が眼の力に気がついて、学生時代に中禅寺たちと出会い、そして探偵になるまでの物語。 戦地での榎木津の経験が辛すぎてたまりません。

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2014/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

サイドストーリーも出来てるからには、京極先生のことだから「鵺の碑」は書きあがっているのでしょうね……。読める日をひたすら待ち続けます。 ラストの榎さんのお話、「姑獲鳥の夏」の時にも感じたのですが――確かに、自分以外の目に、自分とまったく同じものが映っているとは限らないのですよね。榎さんは、それを決定的なものとして、彼の視野を生きているのですね。その過程として、あぁいうお父上でらっしゃるのは、救いだったのかもしれないな。ありのままを受け止めるひと。否定されても親身になられても、気分は良くないと思いますもの。

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2014/10/11

”百鬼夜行 陽”京極夏彦著 文藝春秋(2012/02発売) ・・・”百鬼夜行シリーズ”のサイドストーリー十篇。 榎木津視点のサイドストーリーは新鮮でした。 新作予定の”鵺の碑”のサイドストーリーも収録されていただのですが、 早く刊行しないかなぁ・・・。

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2014/03/21

悪しきものに取り憑かれてしまった人間たちの現実が崩壊していく…。 百鬼夜行長編シリーズのサイドストーリーでもある妖しき作品集、十三年目の第二弾。 あぁ、このシリーズ読むの久しぶり。

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