夏天の虹 の商品レビュー
好きな人と一緒になる事を諦め、料理人として生きることを自分で選んだのに、未練が断ち切れない澪。追い討ちをかけるように大きな試練。しかも最後にとてつもない哀しみ。この巻は本当にせつない。
Posted by
想い人である小松原と添うか料理人として生きるか、 そのあたりの葛藤のせいか、澪の料理を楽しみにしている者としては少し残念感がある。 なんて思って読んでいたら最後に又次が・・・・・
Posted by
今回は吉原炎上であのニヒルだが人情味溢れ始めてこれから という吉原の料理人又次が亡くなってしまった。この悲劇で澪の味覚臭覚が戻る。チャングムは蜂の針で味覚が戻るけど澪はショックで戻る(笑) 次巻あたりから澪の人生は上昇気流に転じる予感がするのだけれどどうかな?
Posted by
シリーズ中で最も悲しい巻。 しっかりと自分の意思で決断しても、出口を失った思いが心の中で声にならない悲鳴を上げて身体が反応してしまう。 ほんとうにそんなことがありますね。恋心とは、理屈ではかれるものではないから。 懐が寒くても初鰹を食べる・・・それがはりであり粋(別名やせがま...
シリーズ中で最も悲しい巻。 しっかりと自分の意思で決断しても、出口を失った思いが心の中で声にならない悲鳴を上げて身体が反応してしまう。 ほんとうにそんなことがありますね。恋心とは、理屈ではかれるものではないから。 懐が寒くても初鰹を食べる・・・それがはりであり粋(別名やせがまん!?)なら、どんなに苦しい恋でも、しっかり背筋を伸ばして自分の道を行きて行こうとするのも、粋なのでしょう。苦しくて悲しくて、その気持ちでいっぱいの姿を見せるのは正直なことかもしれないけど、それを出さないかっこよさを作者は描きたいのかも知れません。 かの人が澪を根っからの料理人と評したことが、ここに来てふっとよぎります。嘉祥は、ほんとうに箸休めのようなお話でした。さすが高田さん、やっぱりお話を語るのがうまいです。 かの人も、自分が二度と澪の料理を口にすることができなくなっても、彼女に包丁を握り続けてほしかったのでしょう。 背を向けた後、二度と振り向かない人でした。 そして、最後にもう一つの別離が。 断片でしか語られない、その人の人生を思います。 江戸時代は、水害や疫病や火事や、あっという間に人の命が失われる時代でもあって、その中で多くの人が、それぞれの生を生きていたのですね。それが故の命の輝きもあったのかも知れません。
Posted by
悲しさが詰まった感じ。まさかの展開もありましたが、そろそろ次くらいから、澪ちゃんを幸せにしてあげて欲しいなぁと思います。
Posted by
待ちに待った続刊。何をおいても読んだ。心星を見つけた澪に、またしても辛い試練が……今では心理療法という治療法があるが、江戸の昔は「日にち」だけが薬というのが辛い。解決方法は暴露療法しかないのだろうか? という思いを胸に一気読み。全体を通じてじわーっと悲しみのベールが覆っているよう...
待ちに待った続刊。何をおいても読んだ。心星を見つけた澪に、またしても辛い試練が……今では心理療法という治療法があるが、江戸の昔は「日にち」だけが薬というのが辛い。解決方法は暴露療法しかないのだろうか? という思いを胸に一気読み。全体を通じてじわーっと悲しみのベールが覆っているようだった。
Posted by
みをつくし~シリーズ7巻。 ああ…まさかこんな展開になろうとは…。小松原さんとのご縁は難しいと思っていたので、驚きはなかったけれど、又次さんが!!!(私の)又次さんが…! この巻、主役かと思うほどの扱いだったので、嬉しく読んでいたのに、奈落に突き落とされました…。 それから、清右...
みをつくし~シリーズ7巻。 ああ…まさかこんな展開になろうとは…。小松原さんとのご縁は難しいと思っていたので、驚きはなかったけれど、又次さんが!!!(私の)又次さんが…! この巻、主役かと思うほどの扱いだったので、嬉しく読んでいたのに、奈落に突き落とされました…。 それから、清右衛門さん、いつもいつも厳しいことを言うけれど、この人の言葉って深いなあ、と。ホント何者?って感じです。 そして、ああ、野江ちゃん、大丈夫でしょうか。次巻が怖い。
Posted by
澪と小松原の関係が終わってしまった。 澪は女としての幸せを選ばず、料理人として生きることを決めた。 今の時代なら…と思ってみたが、今の時代でも特殊な職業のお嫁さんは自分の仕事なんて出来ないだろうなと。 歌舞伎役者や政治家とか。 そして又次… 地味に登場人物の中で1番好きだった...
澪と小松原の関係が終わってしまった。 澪は女としての幸せを選ばず、料理人として生きることを決めた。 今の時代なら…と思ってみたが、今の時代でも特殊な職業のお嫁さんは自分の仕事なんて出来ないだろうなと。 歌舞伎役者や政治家とか。 そして又次… 地味に登場人物の中で1番好きだったのでなんとも切なく、悲しかった。 2017.8.3 読了
Posted by
シリーズ第七弾。一言で言えば「試練」の巻。涙なくしては読めない。前巻からの辛い展開に胸が痛む。読者は「雲外蒼天」の文字を胸に読了するより他にない。
Posted by
シリーズ7作目。 想いびとと添う道を選ぶのか、料理人としての道を選ぶのか、1人で悩んできた澪。 前作の最後でまさか…と思い、はやる心を抑えて読み始めたが、それ以上のまさかに遭遇してしまいました。 ショックの連続だった1冊。 次作ではもう少しホッとしたい…と願う。
Posted by