夏天の虹 の商品レビュー
ようやっと心が定まっり、小松原の計らいで澪自身は何のお咎めもないどころか謝られ同情されてしまう立場に。 それもこれも小松原がすべてを引き受けて澪が料理人としての道を行くのを後押ししてくれたお陰。 小松原は男だねぇ。 しっかし、試練はまだまだ続く。 つる屋はなにかっつーとすぐに客...
ようやっと心が定まっり、小松原の計らいで澪自身は何のお咎めもないどころか謝られ同情されてしまう立場に。 それもこれも小松原がすべてを引き受けて澪が料理人としての道を行くのを後押ししてくれたお陰。 小松原は男だねぇ。 しっかし、試練はまだまだ続く。 つる屋はなにかっつーとすぐに客足が遠のいてしまうんだよなぁ。 しかし結局その味が忘れられずに戻ってくるわけだが。 なんとか客足も戻り新作料理を作ろうと励むもなかなかうまくいかず、ここも何とか切り抜けたら今度は澪の身にある変化が。 今度こそもうだめかと思ったところに今までの縁が結んだ助け舟。 誠実に料理と向き合って来たからこそ、事がある度に助言をしてくれる人が現れるのだろう。 又次も成り行き上つる屋を長く手伝ってはいるが、その影響で険が取れて来て、ようやく良い方向に向いてきたなぁと思わせながらも、まだ何かあるんじゃないか?まさかこれか?いや、これじゃないって事はもうないのか?こりゃ良いことがあるんじゃねぇの?そうだろ? とっても良い兆しじゃん?と巻末が近づいてきたところでこれかよ! こりゃねぇよぉ。これはさぁ・・・ はぁ悲しい。 ここまでひどい出来事はもう起こらないで欲しい。 澪たちはあの事件の時を生きていたんだなぁ
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シリーズ七作目。恋路を断ち、料理人として生きる道を選んだ澪に味覚障害という試練が立ち塞がる。物語の特性上致し方ないのだが、巻を重ねる毎にシリーズ前半のような爽快感や清涼感は身を潜め、前巻に続き曇天が続くような息苦しい低空飛行はあまり心地良くないものだ。そして、溢れんばかりの男気で...
シリーズ七作目。恋路を断ち、料理人として生きる道を選んだ澪に味覚障害という試練が立ち塞がる。物語の特性上致し方ないのだが、巻を重ねる毎にシリーズ前半のような爽快感や清涼感は身を潜め、前巻に続き曇天が続くような息苦しい低空飛行はあまり心地良くないものだ。そして、溢れんばかりの男気でシリーズを支えてくれた又次の退場が衝撃的。つる家に様々なものを残してくれた彼の姿には思わず涙腺が緩む。またひとつ背負うものが出来てしまった澪だが、これであさひ太夫奪還の道筋が照らし出された。そして、物語の着地点も徐々に見え始める。
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1巻の中で、読んでて辛くなる山場が幾つもあり、ハラハラしながら読みました。 続きが早くよみたい、今、切にそう思います。
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評価は☆3.5。最後直前まで大きな事件がなく淡々と進む。読みやすいが他の巻に比べて退屈。 しかし、最後に大事件が発生。又次は死ぬ必要があったのだろうか。甚だ疑問。今後のストーリー展開にどう影響するのか注視したい。
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みをつくし料理帖シリーズ第7弾。 澪に降りかかる試練 別れ・・・ まさか、こんな展開になるとは、。 涙が溢れて止まりませんでした。。。
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今作もかなりの激動の展開となっている。 次々と澪に降りかかる試練。別れ、病、死。。。 特に最終章は涙無しでは読めない。 人生山あり谷ありとはいうが、今作では谷ばかり。 そんな中でも「つる家」の軒下ですくすく成長するつばめの雛の様子が、真っ暗闇の中の一筋の光となっている。 ー こ...
今作もかなりの激動の展開となっている。 次々と澪に降りかかる試練。別れ、病、死。。。 特に最終章は涙無しでは読めない。 人生山あり谷ありとはいうが、今作では谷ばかり。 そんな中でも「つる家」の軒下ですくすく成長するつばめの雛の様子が、真っ暗闇の中の一筋の光となっている。 ー こんな俺でも、この世に生まれた甲斐があったってもんよ この世に生まれた甲斐がない人なんていないよ。。。 次作からあなたに会えないと思うと悲しい。。。 鯛のあら炊きが好きで母によく作ってもらった私にとって「鯛の福探し」はあまりにも懐かしい一品。
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小松原さま、と私も呼び掛けたくなってしまう。 「良いか、澪。その道を行くと決めた以上、もはや迷うな」 初めて名を呼んでくれたのは、二人がともに歩むという選択肢を取らないと決めた、その最後の瞬間、別れの時だった。 そして澪の花は全く効かなくなってしまった。 匂いを感じ取れない料理...
小松原さま、と私も呼び掛けたくなってしまう。 「良いか、澪。その道を行くと決めた以上、もはや迷うな」 初めて名を呼んでくれたのは、二人がともに歩むという選択肢を取らないと決めた、その最後の瞬間、別れの時だった。 そして澪の花は全く効かなくなってしまった。 匂いを感じ取れない料理人など、もはや刃のない包丁。 医師の源斉も困りきってしまう。 治った患者もかつていたが、その原因となる心労を忘れさせるほどの幸福、もしくは不運に見舞われた時が完治した時だった。 物語は幸いに傾くのか、それとも......。 匂いのわからないうちは又次が澪の代わりを務める。 皆が愛し、頼りにするおっかない顔の一本気な男。 ふきを育てる父親のようでもある。 このあとなんて言えねえやい! 種市なら涙ぐんでいうだろう。 言葉をしぼり出せっていうなら、吉原の大火が全てを燃やしつくしちまった、ってぇだけで......。 悲しいことなんて掃いて捨てるほどあらぁ。 でも慣れるなんて事はねぇんで。 あとは、読んでくんな! 澪の人生を変えちまう、その出来事を。
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今回はいつにも増して、市井で暮らす人々の心意気が随所に散りばめられ、ニヤニヤしつつの読了。江戸っ子の気風の良さと粋を堪能。「銭は取らねぇ、気持ちに張りをだ」と客に初鰹をお裾分けする種市。「よし、それなら腕によりをかけて薄く切ってやるぜ」と応える又次。粋だ。ホント粋だ。
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恋を諦め前に進む澪ですが、彼女も女の子です。心はかなり傷ついていたようで、嗅覚、味覚が分からなくなってしまいます。そんな中でもつる家のみんなや又次が助けてくれます。今まで周りの人達の事を想い過ぎて自分の事は後回しになってしまう彼女だからこそ幸せになって欲しかったです。それに加え、今回は悲しいことが起こります。澪は今回の事も「雲外蒼天」で乗り越えていくでしょうが、私はまだ立ち直れません。澪と野江の再会を一番近くで見届けて欲しかったです。
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みをつくし料理帖シリーズ7巻です。 6巻の終わりからイヤな感じでしたが、予感的中。 本巻は不幸に不幸が重なり、なんだか読む気が失せるほどでした。 この本には温かみのある人情と、美味しそうな料理を求めていたのにそれがなーい。 澪ちゃんのことも好きじゃなくなっちゃった。 ...
みをつくし料理帖シリーズ7巻です。 6巻の終わりからイヤな感じでしたが、予感的中。 本巻は不幸に不幸が重なり、なんだか読む気が失せるほどでした。 この本には温かみのある人情と、美味しそうな料理を求めていたのにそれがなーい。 澪ちゃんのことも好きじゃなくなっちゃった。 身分を超えてでも結婚しようと相当の覚悟を以って頑張ってくれた小松原さまが全てをかぶって悪者になり、更に好きでもない女と結婚するハメになって、彼は踏んだり蹴ったり。 それにひきかえ彼女は、後釜予定の料理人を辞めさせて復帰。散々皆を振り回し、どれだけ我儘を通すんだ、と腹が立つ。 更に、又次さんの野江ちゃんに対する深い思い入れの理由もわからないままあんなことになってしまうし・・・ 又次さん好きだったから唖然とし、そのあと号泣しました。 鯛中鯛などの「鯛の九つ道具」のお話などはとても面白かったのに… 次巻、持ち直すのかしら・・・
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