夏天の虹 の商品レビュー
澪との別れに小松原は「全て俺に任せておけ」と本当に全て引き受け、憎まれ役を買ってでた。男らしくてかっこいい。 でも(この刊で言うのも何だけど)やっぱり又次が一番男らしいのかもしれない。人を想う気持ちは様々だし、どう表現するかも違うので誰が一番とは言えないけれど、本当に身体を貼って...
澪との別れに小松原は「全て俺に任せておけ」と本当に全て引き受け、憎まれ役を買ってでた。男らしくてかっこいい。 でも(この刊で言うのも何だけど)やっぱり又次が一番男らしいのかもしれない。人を想う気持ちは様々だし、どう表現するかも違うので誰が一番とは言えないけれど、本当に身体を貼って野江を守る又次。ずっと野江を見守っていて欲しかったなぁ。 とにかく、悲しい刊だった。 2016.11.4
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初読。図書館。シリーズ7作目。すべてを背負って澪の料理人としての道を後押ししてくれた小松原との別れ。料理人としては最大の試練の味覚障害。そしてそれを乗り越えるカギとなった吉原の火事と又次の死。ラストを見据えた怒涛の展開を詰め込んだ巻で、これまでの中で最も涙を抑えきれなかった。(通勤電車の読書ではあからさまに泣くわけにはいかない)澪はいろんな人の想いと自分の願いを背負って、それでも前を向いて進む。そのけなげさと強さにあらためて心うたれる。
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展開だけで読ませる小説と思っていました。この刊で、深いテーマに取り組み、重厚感が出て来ました。人が生きて行く意味を正面から書く……作者の勇気はすばらしいと思います。これからがますます楽しみですね。
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何と辛い巻でしょうか。 軽く作者を恨みたくなる。 小松原さまとの恋の痛手にも勿論胸が締め付けられる辛さはあるものの、又さんー。 何かを得たと思えば何が去っていく。 これはもう何がなんでもハッピーエンドになってくれないと気が済まない。
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今までも辛い展開続きだったけれど、個人的に今巻はかなりキツかったです。押しキャラだったんです、うう(涙)。 小松原とのことに関しては、美緒が余計なこと言わなければ…とも思いました。せっかく澪は乗り越えようとしていたのに。余計なアドバイスというのは良くあるものですが。 次巻に向けて、これから大きく羽ばたくであろうふきちゃんの活躍に託します。襷を支えに、良い料理人になってね…うう(涙)。
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道を定めた主人公に、新たな試練が降りかかる。一つ一つ乗り越えていくが、なかなか平穏は訪れない。そして本巻の最後に大きな出来事が。涙なしには読み進められない。フィクションとはいえ、自分に置き換えて考えてしまう巧みなストーリー。
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2016/1/6 高田郁がちょっと嫌いになってしまった。 神様イジワルすぎるやろ。 電車でボロボロ泣いたわ。ひどすぎるやろ。 なんで又次殺すのさ。 もうその前の小松原騒動などどうでもよくなった。 小松原様も悲劇のヒーローしてんじゃないよ。 嫁もかわいそうやろうが。
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どんなに辛くても譲れない、たったひとつしかない道。 前の巻からすると、そこで引っ張ってこの展開か、と驚く。リアルタイムで読んでいた人はさぞかしはらはらしただろう。澪が選んだのは料理の道。想うひとと添う幸せは捨てて、心を尽くしてくれた優しい人たちを裏切って、それでも自分の幸せのあるところを目指して。 この巻ではいくつもの悲しい別れがある。別れは避けられないものと知りつつも、フィクションの世界と思っても、涙が止まらない。 「冬の雲雀――滋味重湯」澪は道を選ぶ。小松原様の優しさ。早帆はいつか気付くかもしれない。番付に載るのは目的ではない。それは澪の求める道ではない。弱った澪に響く源斉先生のことば。 「忘れ貝――牡蠣の宝船」少しずつ変わっていく澪。確かに恋は澪の料理を変えた。アイデア料理が本文ではないけれど、それは食べる人の幸せを考えたもの。 「一陽来復――鯛の福探し」鼻が効かなくなる澪。大きな助けになってくれたのは帰ってきてくれた又次。まさかの柳吾も手を差し伸べる。今回の料理は鯛の粗炊き。確かに食べるのが辛気くさいけれど、福探しとして、滋養のつくものとして出すとまた変わる。料理はシチュエーションも含めて「美味しい」と思うもの。 「夏天の虹――哀し柚べし」又次と別れのとき。澪の嗅覚、味覚は戻る。残された想いを受け継いで、また澪は歩きだすのだろう。
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澪の周囲にいる男たちの男気と優しさが描かれた巻。小松原しかり、又次しかり。又次に至ってはこれからという時に残念な結果になり、驚いた。次作、どう展開して行くのやら。
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身を削る思いで自分の進むべき道を選んだ澪に、またまた辛い出来事が。嗅覚は戻ったものの、こんなキッカケは辛すぎる!一体、いつになったら幸せになれるんだろう…又次と共に調理場に立った2ヶ月はとても幸せな気持ちで読みましたが…又次ー!!
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