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夏天の虹 の商品レビュー

4.3

395件のお客様レビュー

  1. 5つ

    153

  2. 4つ

    150

  3. 3つ

    48

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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2013/12/22

澪の決意、それに対する小松原のとった行動。料理人としての澪をとても大切に想っていたからこその行動に、小松原の誠意を感じ、二人の距離が離れてしまうことに、とても悲しくなりました。そして、吉原の大火。澪に降りかかる災いが次々と襲いかかる様子がとても苦しく感じました。 くじけそうになり...

澪の決意、それに対する小松原のとった行動。料理人としての澪をとても大切に想っていたからこその行動に、小松原の誠意を感じ、二人の距離が離れてしまうことに、とても悲しくなりました。そして、吉原の大火。澪に降りかかる災いが次々と襲いかかる様子がとても苦しく感じました。 くじけそうになりながらも頑張る澪に、料理人としても、女性としても幸せになってほしいです。 芳にひょっとして春が来るのかなとちょっと期待。

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2013/12/21
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正直言ってこのシリーズ、読み始めた当初からヒロインが好きになれない。 最初の頃は、食文化の違いに全く頓着せずに自分が慣れ親しんでいるものだけをゴリ押しする様子に辟易したし、かと思えばそうやってゴリ押しするほどの我の強さが嘘かと思えるような優柔不断ぶりで、自分のするべきこともきちんとできていのに、なぜか周囲の人間にやたらと助けられて物事がうまく進んでしまう、というご都合主義的な展開にも共感できなかったし。 それでも、ストーリーそのものはまぁ興味が持てたし、文体も読みやすかったから、半ば惰性ではありながらもここまで読み進めてきたが、この巻では昼メロかと思うほどの様々な事件の続発ぶりに、白けてしまうばかりだった。

Posted byブクログ

2013/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

このシリーズ読むのひさしぶり。 「冬の雲雀ー滋味重湯」  澪は自分の道を進むと決めうた。 「忘れ貝ー牡蠣の宝船」 「一陽来福ー鯛の福探し」 料理に精進しようと思った矢先、澪の嗅覚に異変が起こる。 「夏天の虹ー哀し柚べし」 又次さんの最後が壮絶だな。 この本を長い間積読にしていたのは、先に他の人のレビューを見て、不幸が続くから、ちょっとやめといたんだった。これでもか、というくらい澪には試練が訪れた。

Posted byブクログ

2013/11/19

味覚と嗅覚を失った澪を助けて又二が戻った吉原に火の手が上がる・・・。高田さんの初期の作品である銀二貫と続けて読むと、作を重ねるごとに文章が洗練されてくるのがよくわかる。

Posted byブクログ

2013/11/07

もう7作目になるんですね。大事に大事にとっておきましたが、新作も出ていることだし、読んでみました。 本編、まさに転換の章ともいうべき、悲しい選択、つらい試練、衝撃の事件、これでもかこれでもかと料理人、澪におそいかかるのです。 前作でこのシリーズももうおしまいかと思わせるような章も...

もう7作目になるんですね。大事に大事にとっておきましたが、新作も出ていることだし、読んでみました。 本編、まさに転換の章ともいうべき、悲しい選択、つらい試練、衝撃の事件、これでもかこれでもかと料理人、澪におそいかかるのです。 前作でこのシリーズももうおしまいかと思わせるような章もありましたが、 なかなかすんなりとは終わりません。 そうです、解決するべき懸案事項が二つほどまだ残されていますし、 当分続くとみていいのでしょうか・・・ どうしてこのシリーズがこんなに愛されるのか、考えてみるに一言でいうと全編を通して描かれるやさしさでしょうか。 人を思いやる気持ち、自分を大事にする気持ち、そして料理に対する気持ち、丁寧な暮らし、そういうやさしさがしみじみ心に沁みてくるのですね。 江戸時代という、年代もほっとさせてくれます。 何かに追い立てられるように、ばたばたと毎日が過ぎていく、そんな日常の中で、ほんのひと時の安らぎを与えてくれる、そんな一冊だと思います。

Posted byブクログ

2013/10/30

みをつくし料理帖シリーズ第7作。一番の衝撃がありました。作品のテーマからしてとことんどん底まで落とす必要があるのでしょう。次回作へのつながりを期待します。

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2013/10/26

みをつくし料理帖。 料理を自分の心星と定めた澪。 つる屋を辞し小松原への嫁入りの準備をすることになっていた澪は、小松原の優しい配慮にまた胸を痛める。 そして、つる屋に戻ることになったが、料理人の命でもある匂いを失う。 匂いのない、味のない澪に訪れたさらなる苦悩。 そしてある悲劇...

みをつくし料理帖。 料理を自分の心星と定めた澪。 つる屋を辞し小松原への嫁入りの準備をすることになっていた澪は、小松原の優しい配慮にまた胸を痛める。 そして、つる屋に戻ることになったが、料理人の命でもある匂いを失う。 匂いのない、味のない澪に訪れたさらなる苦悩。 そしてある悲劇が・・・!! 哀しい話ばかりの本作。 それでも澪の料理を通じた人々への優しさが身にしみていきます。 次作では真の雲外蒼天にたどり着けるのか。

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2013/10/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

よりによって小松原さまが初めて「澪」と呼ぶのがあんな言葉になろうとは…。そしてその言葉がまた優しさに溢れていて号泣! ただ澪はまだ小松原を一度も本名で呼んでないままなのだ。私はいつの日か澪が小松原を本名で呼ぶ日が来ると信じています!そうでなきゃ雲外蒼天はないよぉ。「小夜しぐれ」嘉祥―ひとくち宝珠で、小野寺数馬の脳裡によぎった「もしも。」、あれが実現すればいいのにと願わずにいられない。 (2013年10月)

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2013/10/11

とても苦しく悲しい一冊でした。 このシリーズ、最初は作者が漫画原作者をやっていたと書いてあることもあり、少女漫画みたいに楽しく軽く読めるものかと思ってました。 だけど、読み進めるうちにそんな柔なものじゃないと分かります。 嬉しいことや楽しいことだけじゃなく、苦しくて辛いこと悲しい...

とても苦しく悲しい一冊でした。 このシリーズ、最初は作者が漫画原作者をやっていたと書いてあることもあり、少女漫画みたいに楽しく軽く読めるものかと思ってました。 だけど、読み進めるうちにそんな柔なものじゃないと分かります。 嬉しいことや楽しいことだけじゃなく、苦しくて辛いこと悲しいこともある、とてもリアルな人の世そのものを描いている本でした。 出会いもあり別れもある。平らじゃないのが人生で、そんな中でも一生懸命に生きている人々を描いたシリーズ。だからこんなにも惹かれるものがあるんでしょうね。 雲外蒼天を信じて、最後まで楽しみに読み進めたいと思います。

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2013/10/07

シリーズ7 小松原さまを心におきながらも、料理人を捨てることができなかった澪。澪を守って破談にする小松原。 又次との悲しい別れ。

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