気分上々 の商品レビュー

森絵都【著】

2015/01/04

いろんなところに書かれた短編を集めたもの。
だから、風合いがさまざまで面白い。
特に心に残るわけじゃないけど
何となくいいなと思う物語があった。
筒井康隆さんの本を読んでいるような
懐かしい感じもした。

2015/01/04

2000年から2012年の9話の短編が載っている。
サクサクと、読めていまう。
中学男子から女子高生、女優まで、主人公が、色々出面白いが、読んでしまって、なんだっけ、、、、と、あまり頭に残らない小説であった。
最後の気分上々で、中学2年男子の主人公と、中国人の彼女の話は、ほほえましかった。

2014/12/19

森絵都さんの短編９編を集めて一冊にしたもの。レボリューション、東の果つるところ、ブレノワール、本物の恋が合格点かな。東の果つるところの主題である草間一族の左右対称の氏名の発想は面白いと思った。

2014/10/11

すっきりした読後感！
9つのお話が入った短編集でした。

【ウェルカムの小部屋】
よくわからなかったかな。苦笑

【彼女の彼の特別な日 彼の彼女の特別な日】
違う視点でひとつの物事を書いてる、私の好きなタイプ。
立場が変わると全然違う事情があるんだけど、最後はほっこりしました。

【17レボリューション】
周りの人の価値観に知らずのうちに流されて、突飛なことを思いついて実行する千春のお話。
イヅモの鋭い指摘に、わかるわかるとうなづきながら読みました。
パパの「つまり、千春は自分が傷つきたくないんだな」っていう一言にどきり。
信輔と千春のハッピーエンドに胸きゅん。
暗い幸福感、イイネ！
自分にとってなにが大事でなにがくだらないか。
客観的に生きるのは自分を捨てて生きるってこと。
自分の感情に向き合って、素直に生きようと思えました！

【本物の恋】
オチが秀逸！
お祭りの雰囲気と切ない恋、まさかの展開が楽しい。

【東の果つるところ】
手紙形式で書かれていたのが面白かったし、嫌だと思って抜け出したはずが、結局こだわって囚われてしまっていたという部分にはっとさせられました。

【本が失われた日、の翌日】
タイトルどおり。笑

【ブレノワール】
ブルターニュの凝り固まった風習、それに誇りを持つブルトン人が窮屈で故郷を離れたジョン。
最終的にはブルターニュに戻りサラとターブル・ドットを開く。
通り過ぎる日々、通り過ぎる人々の中で、最終的には1つの場所にとどまって、根を張る。
自分も同じように選択して生きているから、とても好きなお話になりました。
最後の展開は読めてしまったけど、よかった！

【ヨハネスブルクのマフィア】
始まりから一気にいろんな感情をもらった恋。
浮いたり沈んだり、嵐みたいな恋。
限界がきて、自分から終わりを告げた恋。
そんなこと露ほども知らない彼。
その峠を乗り越えた。
まず、この部分に今の自分を重ねて共感した。苦笑
ただ、これだけで終わったらただのお話だったんだけど、最後の展開で楽しませてもらった。
よくある展開といえばそうなんだけど、人生ってこれだからおもしろいなぁって思えました。

【気分上々】
中学生男子の、親父の言葉とエロと無銭飲食と恋。
悪くはないけど、ズシンとくるものは無かったような。

好きなのは、17レボリューションとブレノワールとヨハネスブルクのマフィアの3編でした！

2014/10/04

うぇるかむの小部屋
婚約者と別れて、みんなが反対する発明者と結婚した女性の話
さっぱりとした女の人で、幸せな終わりじゃないが後味悪さがない

彼女の彼の特別な日 彼の彼女の特別な日
元彼の結婚式直後の女性と、祖母の死直後の男性の出会い
このふたり、どうなるんやろ

ーだからこそおしえてやりたかった。
この薄暗いバーの片隅で、たった一人で、うんと無理をして彼女がつぶやいた「おめでとう」の一語を。

17レボリューション
痛快！テンポもよくて、よかった〜
胸の大きな千春と、その親友の話
千春は失恋を機に、自分革命のため親友イズモと絶交！

本物の恋
素敵な男のひとだと思ったけど、そっちかー！！

東の果つるところ
今朝もおまえを感じました。
という一文ではじまる話。出産と引き換えに死ぬかもしれない母親が、お腹の子供に書いた手紙
子供がどんな人生を生きるかが気になる

ーどうかおまえが他人に恵まれた人生を歩めますように。呪も縛もないおおらかな生を全うできますように。私のおまえに幸あれ。

本が失われた日、の翌日
超短い
けどなんか感動した！すご

ブレノワール
田舎でそだった男の人の話
私のおもう、まさに「田舎のひと」が描かれてた
風習にとらわれてて頭かたくて‥
お母さんの想いが、よかったー！

ヨハネスブルグのマフィア
疫病予防注射の話

気分上々
これは良かったー
中学生の男の子が亡くなったお父さんの遺言を忠実にまもる、って話
テンポがよくて読みやすい
クスリとしてしまう

2014/09/16

なんとな〜く軽い読み物が読みたくて、久々に森絵都に手をだしてみました。
まぁ、軽くない作品も多々あるのですが、タイトルで軽そうだなぁと（笑）
短編５作品ほどの１冊。
どれも読み物としては軽いのでサクサク読めました。
個人的には表題作の作品はあまり好きではないのですが、タイトルが良いですよね（笑）
読後が爽やかだし、明るい気持ちになれます。

2014/07/26

星新一を思わせるような軽快なショートショート。大人向けの森さんの作品集、どの話も読み終えたあとの心に残る余韻が素晴らしい。気分上々！

2014/05/11

いろんなジャンルのお話がつまった短編集。
記念作品ということで、
森絵都作品がバラエティに富んでいることの象徴として、敢えていろんなジャンルを盛り込んだのかな。
個人的には長編小説が好きなので、星3つ。

2014/05/05

さらっと読めました。私は 「彼女の彼の時別な日 彼の彼女の時別な日」が 良かったかな～なんか、心が温かくなるエンディングだったから♪

2014/05/05

ひさしぶりの森絵都さん。
わたしはむかしの小学生高学年向けの森さんの本が一番好きなんだけど、ここのところは大人向けの恋愛モノが多く、なんとなく最近は読む機会が減ってました。
でも、こちらの気分上々はいろんな短編が入ってておもしろく。私のお気に入りは「１７レボリューション」「気分上々」どちらも学生さんが主人公のお話。
青春的な揺れ動きの気持ちがぎゅっと詰まってて、共感もできてたのしかった。
恋愛がすこしからんでるのがやっぱりミソ。１７レボのイキがいい人にいきたくなる気持ちも分かるし、気分上々の、あの人よりもきみのが顔が好みってあの子が言ってたよ、みたいなのに浮かれる気持ちってめっちゃ分かるなぁーと思って読んでました。
森さんの本は読んでない本がかなりたまってるので、また読みたいなぁ。
最近はほんわかしたものが好み。なかなか濃いものや文字がしきつまってる分厚いのは、気力がいるのでなかなかいけない。。