グレイメン の商品レビュー

石川智健【著】

2012/05/07

久しぶりに、一気読みした本でした。復讐のために、自殺志願者を救い、その復讐を成し遂げる強い想いを感じる事が出来ました。

2012/05/07

こういった復讐劇を題材にしたような小説を読むたびに思うんですが…

こういうのって大半が似たような終わり方を迎えるような。
結局、加害者は助かるか、殺されるにしてもわりとあっさりと命を落とすだけとかで。
そして復讐を企てた人物は命を落とす。まあそれまでの怒りなり悲しみなりの感情の塊になった人物がやっぱり復讐をやめるみたいな流れになるのはおかしいし、だからといって気持ちよく復讐を果たして・・・ってのは良識的に問題があるのかもしれないし・・・ということなんでしょうね。

なんかもやもやするなあ、と。
往々にして「復讐しても死んだ○○は喜ばない」だの「そんなことしたらその後の人生をもっと後悔して生きることに」だのそんな話になるけどそうなんだろうか。
思う存分になぶり殺しにしてすっきりした気持ちでその後を幸せに暮らしましためでたしめでたし・・・とかあってもいいんじゃないのかね。
読んでる方的にはどうなんだろう。「そんなことをやったら社会の秩序がめちゃくちゃになる！」とかでそういう話はNGになるものなんだろうか？「天網恢恢疎にして漏らさずって言うからね！」と読後感もさっぱりしないかしら？

今回の読後感も・・・まあそういう感じでした。

2012/04/30

「もっと面白くできたんじゃないかなあ」とか無責任な感想を抱いてしまうのですが、とにかく「グレイ」というキャラクターの魅力が半端じゃありません。彼が自らに復讐を許すためのプロセス、というのが、斬新かつ説得力があって印象に残った。この作者の著作、今後もチェックしたいと思う。

2012/04/19

始めは死神かと思ったけど、人間だった。だとすれば、あまりにもご都合主義で、動機とのバランスも悪いと思う。ただ、世の中悲惨な出来事があまりにも多いので、スカッとしたいという気持ちもよく分かる。

2012/04/15

ブクログ様からプレゼントでいただきました！残念ながら、ものすごくつまらんかったです(笑)電車で見かけた広告では、弱者が何とかって書いてたけど、何がどう弱者なのか分からんし（少なくとも社会的弱者ではないし）、著者が何を言いたいのか謎。はっきり言って中二病小説(笑)ラノベを否定するわけじゃないけど、クオリティ的にはラノベレベル。

2012/04/14

職場でのイジメに耐えかね、自殺しようとしていた遼太郎は、謎の男グレイと出会い、彼の計画に協力することになったが・・・
細かい事は気にせず、勢いで読んでしまえるし、アリだと思う。

2012/04/12

テーマは復讐。
「再分配」すべく、国家転覆するような大掛かりな事件を引き起こす...ワリにはグレイは淡々としているし、関わる人たちの描写が少なく感情移入しにくいし、展開もちと無理があって、バラバラした感じを受けた。
全体としては（傍点が多いことを除けば）読みやすく面白かったけれど、最期はあっけなく、収束しきってない感がある。

2012/03/23

なかなか読みやすくて、スイスイ読めました。どうなるんだろう？と思いながら、気になって引き込まれていきましたが、最後はちょっと普通かな。
事件がかなり過激で奇抜な感じだったので、あっけなく感じてしまいました。

2012/03/22

最初読み始めたら、お！面白いかも！と思って、引き込まれて読みましたが、途中何回か、　あれ？って読み返す部分が多々あり、良く分らない表現がありました。
グレイメンと主人公や登場人物のつながりというか、もう少ししっかりとしたビジョンが見えてもいいかなーと思います。
漫画なんかで絵があるといいかな。。。

でも、面白く読めました。

2012/03/21

ブクログのレビュー企画で頂きました。

現代の日本における、バットマンの様なダークヒーローを感じます。

文章の表現方法にはちょっと戸惑う所もありましたが、
この前に読んだのがラノベだったので其れに比べれば上等上等。
この作品の対象年齢がどのあたりにあるかは解りませんが、
非常に読みやすく無駄な装飾語も少ない本だと思いました。
分厚さの割にはさっくり読めて、とても良い本だと思います。

物語りの端々にあった伏線が、ご都合主義ではない程度に回収されて
とても小気味良い感覚を得られました。
読んでいて楽しい、引き込まれる感覚と言うのは良いですね。

難を言えばラストにはもう少し爽快感が欲しかったです。
エンターテイメント性を重要視する賞に応募しているのなら、尚更。
散々無茶な設定を通して来ているのだから、
拍手喝采で終るエンディングでも良かったのではと考えます。