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伝説の灘校教師が教える一生役立つ学ぶ力 の商品レビュー

3.8

55件のお客様レビュー

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2012/03/29

名門進学校、灘校で教鞭をとる教師が実践してきた、”生きる力”を育む国語の授業のお話。「銀の匙(さじ)」という小説を3年間かけて読み込み、その内容から派生して、文化や言語など、幅広い教養を身につけさせるという、実にユニークな授業である。この「銀の匙」を経験した生徒達は、大学受験など...

名門進学校、灘校で教鞭をとる教師が実践してきた、”生きる力”を育む国語の授業のお話。「銀の匙(さじ)」という小説を3年間かけて読み込み、その内容から派生して、文化や言語など、幅広い教養を身につけさせるという、実にユニークな授業である。この「銀の匙」を経験した生徒達は、大学受験など軽々と乗り越えてしまうという。世間の持つ進学校のイメージとはかけはなれた、人生の糧となる授業がそこにはある。著者は、昨今のゆとり教育に対しては懐疑的だ。興味深いのは、ゆとりを生み出すためにも、詰めこみが必要であるという視点である。ただしここでの詰め込みとは、受験のための詰め込みではなく、「教養の詰め込み」のことを指している。しっかりと労力をかけて学んだ知識であれば、受験という近視眼的な目標にとどまらず、人生において待ち受ける難題にぶち当たったとき、必ず役に立つと断言している。「すぐ役立つことは、すぐ役に立たなくなる。」この一言に著者の教師観が凝縮されているように思う。進路指導と、生きる力の涵養と。英語教育において、両者をいかに満足させることができるだろうか? 自分が作りたいのは、いったいどんな教室だろう?「国際化」という言葉に満足せず、より広い視点に立って考えていきたい。

Posted byブクログ

2012/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなる 書くことによって、読むだけではなかなか身につかない判断力、構成力、集中力が養われる 上から何も言わなければ、いやでも自分のなし得る最善の方法を考えて実践しなければなりません 教師の仕事というのは自分の人間性を生徒にぶつけること

Posted byブクログ

2012/03/02

ずっと学び続けるという 姿勢を持つこと。 私が学生のとき、「勉強」や「テスト」は苦痛でした。 学生身分も終わってしばらく経ちます。 この本を読んで、テストの勉強じゃない「勉強」は日常にたくさんあるんだなー と気づかされました。

Posted byブクログ

2012/02/29

偶然、著者の授業のテレビ番組を見て、なんと古き良き時代の優しい先生なんだろうという思いを抱いたと思います。そんな著者の本が本屋で並んでいたので思わず手に取ってしまいました。 この本での気付きは下記の点。 少し立ち止まって考える習慣。 多読と同時に多く書くことの重要性。 特に書くこ...

偶然、著者の授業のテレビ番組を見て、なんと古き良き時代の優しい先生なんだろうという思いを抱いたと思います。そんな著者の本が本屋で並んでいたので思わず手に取ってしまいました。 この本での気付きは下記の点。 少し立ち止まって考える習慣。 多読と同時に多く書くことの重要性。 特に書くことによって「判断力」「構成力」「集中力」が養われること。試行錯誤。すぐ役立つことは、すぐ役に立たなくなる。 また、「学ぶことに意味が無くても面白ければよい」ともおっしゃっておられましたが、この感覚は子供のときにあったかもしれないが、段々薄れていくものではないかと思う。久しぶりにこういう感情が存在することに気づかされました。 この本全体に、人への愛というか優しさが詰め込まれているような本です。もっとのびのびと勉強をしたい気持ちとなりました。

Posted byブクログ

2012/02/15

希望に満ちた、温かい気持ちになりました! 何よりエチ先生の人柄と生徒に対する直向きさが、読んでいて伝わります。 学ぶことは、人と切り離せないものだからこそ、教師が、何かに興味を持つことの大切さを、横路にそれながら教えてあげるのです。

Posted byブクログ