共喰い の商品レビュー
とりあえず読んだが、それだけです
予想通りというか、まあ読むことは出来ました
どいる
昭和時代の映画にありそうなーモノクロで、じめじめとした、異臭が漂うような川辺の田舎町が舞台の物語。方言もあり、すんなりと受け入れることができない世界観。芥川賞作品って、こんな感じか…瀬戸内寂聴さんとの対談は、興味深かった。
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薄いからひと作品かと思ったらふたつあった。 第三紀層の魚の方が好きだった。両作品とも最後の文章が良かった。余韻と憂いを感じた。
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読むのがつらい。 図書館で本を選ぶときに芥川賞っていうラベルを見て選ぶんですが、内容知ってたら読まなかった。といってもネタバレが嫌で一切紹介文読まずに読むのですが。。 第三紀層の魚はよかったです。
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二作ともに良かった。 第三紀層の魚は上手く纏まっているものの、スタンダードな感じで著者らしさがなかった。 共喰いのテイスト・熱量で第三紀層くらいの纏まりをもつような長編が欲しい。 もう二年間新作がありませんが、長編執筆中と信じております。
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芥川賞受賞作。受賞時のすねたようなインタビューをYouTube で見て読んでみた。 小説の舞台は昭和最後の年の地方。東京を中心として都市部はバブルを迎える前で日本が浮かれ始めた時期。そうした都市部とは反対に昭和の匂いを濃厚に残した地方の性と暴力。テーマも手法も新しくはない。同時受...
芥川賞受賞作。受賞時のすねたようなインタビューをYouTube で見て読んでみた。 小説の舞台は昭和最後の年の地方。東京を中心として都市部はバブルを迎える前で日本が浮かれ始めた時期。そうした都市部とは反対に昭和の匂いを濃厚に残した地方の性と暴力。テーマも手法も新しくはない。同時受賞の円城塔が実験的な小説。まさか二作受賞でバランスを取ったわけではなかろうに。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・共喰い 本当に遠馬から暴力性が消えてくれたらいいなぁ。父親は気の毒だが。もっと辛い仁子さん。かなり昔の時代設定な感じがするのは作者が(少なくとも受賞時)パソコンや携帯を持たない変わり者だからか。 ・第三紀層の魚
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最初から最後まで暗く重い内容。読みながら頭の中で映像化してみるのですが、昭和63年という舞台設定であるにもかかわらず、モノクロのシーンしか浮かんできません。
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芥川賞受賞時の無愛想な会見が話題になった著者の、受賞作他1篇を含む。 受賞作『共喰い』の舞台設定は明らかになっていないが、河口近くの川が流れる地方の小さな集落。 時代設定は「昭和六十三年」となっている。 著者は自分と同じ昭和47年生だが、主人公の少年が17歳という設定なので、著...
芥川賞受賞時の無愛想な会見が話題になった著者の、受賞作他1篇を含む。 受賞作『共喰い』の舞台設定は明らかになっていないが、河口近くの川が流れる地方の小さな集落。 時代設定は「昭和六十三年」となっている。 著者は自分と同じ昭和47年生だが、主人公の少年が17歳という設定なので、著者自身が主人公と同世代だった頃の生活環境と重ね合わせている部分もあるのかもしれない。 性と暴力というモチーフが、どんよりと重い土着性を帯びて繰り広げられる。 中上健次の描く世界にも通じるものがあるように感じる。 印象的なのは、ディテールまで念入りに描かれる鰻釣り。 主人公の父親は、下水の流れ込む川で釣った鰻を構うことなく白焼きにさせて喰らう。 そして鰻は男根のイメージにも重ねられる。 食と性と、人間の生命の根源を抉ってくるような描写表現が繰り出され、読んでいて気分は決してよくないが圧倒的なインパクトを感じる。 併録されている『第三紀層の魚』は、現代の下関を舞台にしている。 魚釣りをモチーフに持ってきている点では『共喰い』と共通するが、こちらはストレートな少年の成長譚になっていて素直に読める。 が、その分ユニークさには欠ける。
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むーん、あまり、ぐっとこなかったかな。 少年の強い性への衝動が暴力を伴って渦巻いてあまり共感できず…。
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