ウィンター・ホリデー の商品レビュー
装丁がワーキング・ホリデーに比べて面白味に欠けるのが残念。内容はより面白くなっていて、うっかり声に出して笑ってしまうぐらい。この主人公らしい豪快に通り過ぎるような話の展開が爽やかでいい。
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元ホスト、現宅配ドライバー(?)の主人公、大和と息子たちの明るく賑やかなシリーズ第二弾。 ベタな感じもあるんだけど、ふいに誰かが口に出す言葉がじんと沁みる。ジャスミンや雪夜、ナナちゃん。 坂木司さんの作品は結構好きで、わりとよく読むんだけど、このシリーズはからりと明るいから特に好...
元ホスト、現宅配ドライバー(?)の主人公、大和と息子たちの明るく賑やかなシリーズ第二弾。 ベタな感じもあるんだけど、ふいに誰かが口に出す言葉がじんと沁みる。ジャスミンや雪夜、ナナちゃん。 坂木司さんの作品は結構好きで、わりとよく読むんだけど、このシリーズはからりと明るいから特に好き。 また、登場人物も限定されず、小学生やらヤンキーやら老夫婦やら、あらゆる年齢層が関わりあうのも好きなところ。友達になるのに年齢は関係ない。お客さんとも友達になったっていい。 個人情報だなんだと、誰もが扉を閉めてネットで繋がるような今の時代に、本当の絆はもっと近くにあるんだと気づくことが出来るあったかい小説。 ところでこのシリーズ、続きはあるのかな?
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「人間失格」のあとに読むと、なんかすごい和むね。 深い深い人間嫌いや人間不信の無限ループに比べたら、 なんてシンプルでなんて前向きなことか。 好きなものは好き。 大切なものは大切にする。 とてもいいことだと思います。 相変らず、「おかん」の進がかわゆいなぁ。 冬の話だけに、ち...
「人間失格」のあとに読むと、なんかすごい和むね。 深い深い人間嫌いや人間不信の無限ループに比べたら、 なんてシンプルでなんて前向きなことか。 好きなものは好き。 大切なものは大切にする。 とてもいいことだと思います。 相変らず、「おかん」の進がかわゆいなぁ。 冬の話だけに、ちょっと心あたたまりました。
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進君の相変わらずな、お母さんっぷり、それが古女房だあったり、新婚の妻だったり、所々にある大和のツッコミが面白い。 しかし、なんて気の付く息子なんだろう。 でも、まだまだ子供らしくて健気に、お父さんとお母さんを会わせようとするところがかわいいなあ。 ワーキングホリデーに続き、さく...
進君の相変わらずな、お母さんっぷり、それが古女房だあったり、新婚の妻だったり、所々にある大和のツッコミが面白い。 しかし、なんて気の付く息子なんだろう。 でも、まだまだ子供らしくて健気に、お父さんとお母さんを会わせようとするところがかわいいなあ。 ワーキングホリデーに続き、さくっと読めて面白かった。
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話のなかみは何もしらべず、図書館で空いてた坂木司の本をまた借りてみる。表紙カバーにあるのは、お菓子の家のようで、タイトルは「ウィンター・ホリデー」、どんな話か。 これは、『夜の光』や『先生と僕』のような"ちょっとした謎解き"の話とは、また違った。 ハニービ...
話のなかみは何もしらべず、図書館で空いてた坂木司の本をまた借りてみる。表紙カバーにあるのは、お菓子の家のようで、タイトルは「ウィンター・ホリデー」、どんな話か。 これは、『夜の光』や『先生と僕』のような"ちょっとした謎解き"の話とは、また違った。 ハニービー・エクスプレス、通称「ハチさん便」と呼ばれる宅配便をやってる運送会社で働く「俺」=大和(ヤマト)のまわりの話。 かつて別れた恋人は、大和の知らぬ間に一子を産んで、一人で育てていた。まったく知らずに、ある日いきなりその息子・進と、「初めまして、お父さん」と夏に運命の出会いを果たした大和は、冬休みに進とまた会えるのを楽しみに仕事に励む。 元ヤンキーで元ホストの大和は、進との出会いを一つのきっかけに、昼の宅配便の仕事にかわったのだ。 配達先のプライバシーをよくもわるくも熟知していく宅配便の仕事。配達支店を細かくわけて、密なネットワークを誇るというハチさん便をつうじて、荷物が運ばれ、その荷物を出した人、受けとる人の思いがまじわる。荷物のむこうに見えるそれぞれの家の事情なども垣間見える。ドライバーは配達エリアのご近所事情にも詳しくなる。 ふだんお世話になっている宅配便のドライバーさんたちは、こんな風に仕事をしてはるんかなあと思い、やたら所帯じみた小学生・進の気づかいは、育ちのせいもあるのだろうかと思いながら読んだ。 大和に進、進の母の由希子、宅配の支店の同僚やボス、ホストクラブ時代の大恩人・ジャスミンさんや常連客のナナなど、登場人物はかなり多いのだが、それぞれのキャラクターがしっかり分かる書き方で、おもしろかった。400ページ近い厚さだったが、イッキ読み。うまい。 (1/10了)
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『東京プリズン』の後に読んだので、あまりにも呆気ない内容でした。 文字が大きく、1日で読めた。 記憶に残る本ではないなあ。
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『ワーキング・ホリデー』の続編。大和もナナちゃんも前に進んでいるなか、雪夜はどうなるのかも気になるし、由希子さんと大和の今後も気になるー。やり直すのは難しいかもしれないけど、尻に引かれていいと思うなあ。
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「ワーキング・ホリデー」の続編で、前作から親子の関係も周りの関係も一歩進んだ物語でした。 前作の「ワーキング・ホリデー」の感想は今ひとつだったので期待していなかったのですが、今作は大和の元ヤンネタが鳴りを潜め、代わりにホスト時代の回想シーンが折々に入っていて、なおかつそのホスト時...
「ワーキング・ホリデー」の続編で、前作から親子の関係も周りの関係も一歩進んだ物語でした。 前作の「ワーキング・ホリデー」の感想は今ひとつだったので期待していなかったのですが、今作は大和の元ヤンネタが鳴りを潜め、代わりにホスト時代の回想シーンが折々に入っていて、なおかつそのホスト時代の経験談が物語にうまく絡んでいるのが良かったのか、あるいは読み手の気分次第なのか(笑)、前作よりも良い物語だなと思いました。 次があればまた読みたいなと思いました。
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最初の「ワーキング〜」がどうやら映画化されるようで ついに坂木さんも人気作家の仲間入り...でしょうか? その第2作目。ホストあがりの宅配アルバイトバイトの ヤマトとその息子の進くんの冬物語。 冬の2大イベントであるクリスマス、正月、そして バレンタインを過ごす2人。当然周囲の、...
最初の「ワーキング〜」がどうやら映画化されるようで ついに坂木さんも人気作家の仲間入り...でしょうか? その第2作目。ホストあがりの宅配アルバイトバイトの ヤマトとその息子の進くんの冬物語。 冬の2大イベントであるクリスマス、正月、そして バレンタインを過ごす2人。当然周囲の、優し過ぎる 多くの人達を巻き込んで(!)。 当然の如く、坂木作品の登場人物は全員がいい人。 そこを現実的じゃないとかの突っ込みはナシ前提ですからw。 ヤマトと進のなんだかぎこちないカップルのような ベタ甘だけの関係性は当然の事ながら、永く続くものではなく、出会う前には戻れない...そんな当たり前の事を心に刻み、大人であるべきヤマトが大人になっていく。そんな姿は微笑ましく、真っ直ぐすぎて、これは進くんでなくても落ちるよねぇ。反射神経でものを考えるくせに、その 実直で素直な行動とセンスは...確かにズルい。 圧倒的に憎めないヤツなのもズルい。 今作では2人の関係以上に新たに大きな展開が繰り広げられ、よりハッピーな方向に転がっていくのですが、その話の持って行き方や、他の登場人物達の絡ませ方が絶妙に上手くより多くの「ほっこり」感を味わえる、流石の坂木作品。 和菓子屋、洋菓子屋と...少しだけ他の作品との リンクもあるサービス付きです。
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続編だと知らずにそのまま読んでしまったけど、気にならなかった。 今まで一人で子供を育ててきた母親と、つい最近子供がいることを知って、冬休みにやってきた息子を可愛がる父親。 みんなお互いのことが好きなのに、相手を大切に思うからこそ、独占したい、相手に取られるという焦り、不安、すれ違...
続編だと知らずにそのまま読んでしまったけど、気にならなかった。 今まで一人で子供を育ててきた母親と、つい最近子供がいることを知って、冬休みにやってきた息子を可愛がる父親。 みんなお互いのことが好きなのに、相手を大切に思うからこそ、独占したい、相手に取られるという焦り、不安、すれ違い、やらで衝突してしまう。 でも、お互い向かい合って想いを吐き出せば、分かり合える。 ハートフルで、ちょっとビターな物語です。
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