楽園のカンヴァス の商品レビュー
ルソーの大作「夢」とほぼ同じ構図、タッチの画を判定するため、伝説の大富豪に招かれたティム。その対戦相手・織絵と共に、7日間ある書簡と向き合うことに。 様々な思惑が絡み合い、誰が敵で誰が味方かもわからずモヤモヤしつつ、 ティムや織絵と一緒に書簡に夢中になり画に心震わせる時を過ごした...
ルソーの大作「夢」とほぼ同じ構図、タッチの画を判定するため、伝説の大富豪に招かれたティム。その対戦相手・織絵と共に、7日間ある書簡と向き合うことに。 様々な思惑が絡み合い、誰が敵で誰が味方かもわからずモヤモヤしつつ、 ティムや織絵と一緒に書簡に夢中になり画に心震わせる時を過ごした気がした。 【図書館・初読・2/2読了】
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芸術に造詣が深くないと理解できないんじゃないか、最初そんな不安もあったけど全くの杞憂。 読み進めるうちにぐいぐいと小説の世界に引き込まれ、もう早く次の章へ次の章へとページをめくる手を止められなかった。 アンリ・ルソーの絵は見たことはあるけれど、ただどこかで見たことがあるだけで、...
芸術に造詣が深くないと理解できないんじゃないか、最初そんな不安もあったけど全くの杞憂。 読み進めるうちにぐいぐいと小説の世界に引き込まれ、もう早く次の章へ次の章へとページをめくる手を止められなかった。 アンリ・ルソーの絵は見たことはあるけれど、ただどこかで見たことがあるだけで、彼の人生も、彼が描こうとしていた世界も何も、本当に何も知らなかった。なんだかヘンテコな絵だという印象しか持たなかった気がする。 画家の、絵を描くことへの激しい情熱と、描かれた絵をめぐる多くの人々の深い執念とさまざまな思惑がこれほど魅惑的なミステリになるとは。 美術音痴の私でも読み終わった後に誰かと芸術に関して語り合いたくなる、そんな魅力的な小説。
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