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楽園のカンヴァス の商品レビュー

4.3

948件のお客様レビュー

  1. 5つ

    399

  2. 4つ

    325

  3. 3つ

    115

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2025/01/31

名前は知っていたがあまり興味が湧かず読んだことがなかったのを、原田宗典の妹だと知って(兄妹で物書きなんだ!)俄然興味が湧き今回図書館で借りて読んだ。 原田宗典とは全く違う作風。まぁ当たり前か。お兄さんの緩い世界観からすれば、妹のそれは端正で静謐だ。 美術館と美術作品に関する物...

名前は知っていたがあまり興味が湧かず読んだことがなかったのを、原田宗典の妹だと知って(兄妹で物書きなんだ!)俄然興味が湧き今回図書館で借りて読んだ。 原田宗典とは全く違う作風。まぁ当たり前か。お兄さんの緩い世界観からすれば、妹のそれは端正で静謐だ。 美術館と美術作品に関する物語。 ピカソとアンリ・ルソー。私はアンリ・ルソーが好きで複製画を部屋に飾ってたりもするので物語に登場するアンリ・ルソーの色々なエピソードが楽しかった。 緊張感をはらみながら最後は大団円、かな。 食わず嫌いだったことが明らかになり、他の作品も読みたくなった。

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2025/01/23

原田マハさんの作品。読むのは2作目だけど、 今回もアートの知識の豊富さや熱量を感じられていて読んでいて満たされる作品だった。 今回はルソーが描いたのではないかという「夢を見た」という作品を巡る物語。 以前読んでいた暗幕のゲルニカでのメインテーマだった「ピカソ」も出てきてワクワク...

原田マハさんの作品。読むのは2作目だけど、 今回もアートの知識の豊富さや熱量を感じられていて読んでいて満たされる作品だった。 今回はルソーが描いたのではないかという「夢を見た」という作品を巡る物語。 以前読んでいた暗幕のゲルニカでのメインテーマだった「ピカソ」も出てきてワクワクして読めた。 ルソーという作者の作品自体全くこの本を読むまでは知らなかった。 40代という決して若くない年齢から絵を描き始め、 中々、世間から評価をされずに揶揄われても 己の作品を情熱で描き続ける信念にとても感動しました。 そして、「夢を見た」という作品には、ルソーのある女性への永遠の愛を感じられてとても素敵でした。  一つの絵を描くのにどれだけの執念や想いが込められているのだろうと思うとまた絵画を見る時の見方が変わるなと考えることができた。 お金や財産を削りながら絵に懸ける思い。信念を持って何かに打ち込む人ってとてもすごいなと思う。 「偶然、慧眼、財力。名作の運命は、この三つの要因で決定される。」 物語の序盤で、出てくるこの台詞。私たちが当たり前に目にできてる芸術の名作は運と奇跡によって 見ることが叶っていると思うと、とても不思議な気持ちになります。

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2025/01/06

ルソーの「夢」の権利をめぐって2人の美術館キュレーターが絵の所有者の富豪の元に呼び寄せられる。絵に隠された謎、2人の勝負の結果は。 美術に全く興味がなかった私でも楽しめる内容だった。

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2024/12/19

アンリルソーが好きでという話をしたらおすすめされた、夢中で読んでしまった。 ルソーは日曜画家と言われて少し評価が低いと言われていたけど、そんなことはないと信じていたのでとても良い内容だった。ルソーの絵に対する情熱を私も感じました。 最後にティムが織絵に会ったら言おうと決めてたこと...

アンリルソーが好きでという話をしたらおすすめされた、夢中で読んでしまった。 ルソーは日曜画家と言われて少し評価が低いと言われていたけど、そんなことはないと信じていたのでとても良い内容だった。ルソーの絵に対する情熱を私も感じました。 最後にティムが織絵に会ったら言おうと決めてたことってなにかなーなんて思ってしまいました。

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2024/12/07

『夢をみたんだ。ーーーー君に会う夢を。』 ティムの囁きに、織絵がふっと微笑んだ。 その笑顔は、もう、夢ではなかった。 第25回山本周五郎賞受賞。2012年R-40本屋さん大賞受賞。2012年王様のブランチBOOKアワード大賞受賞。2013年本屋大賞3位。 アートミステリー...

『夢をみたんだ。ーーーー君に会う夢を。』 ティムの囁きに、織絵がふっと微笑んだ。 その笑顔は、もう、夢ではなかった。 第25回山本周五郎賞受賞。2012年R-40本屋さん大賞受賞。2012年王様のブランチBOOKアワード大賞受賞。2013年本屋大賞3位。 アートミステリーといえばこの作家、原田マハ氏。 本作は原田マハ氏が、『日曜画家』『ドゥアニエ(税関吏)』『素朴派の祖』と呼ばれた、アンリ・ルソーの代表作、『夢』を題材に書かれたアートミステリー。 あー、まず文体が美しい。情景描写や登場人物の揺れ動く感情の表現、そして作中作への転換から、物語へのより深い没入感を楽しめる。 それらで物語としての屋台骨が安定している中で、『ティム・ブラウン』のルソー研究家としての情熱や聡明さ、そして彼の魅力を最大限に引き出す人間臭さ。そして『早川織絵』のミステリアスな魅力を感じるキャラクター性に対して、時折女性としての色香、またそこに相反する柔らかさと可憐さのギャップ。 決してアートへの造詣が深くなくても、登場人物のキャラクターとストーリーテリングだけで十分楽しめる。やっぱり原田マハ氏は好きだなー。 そして、原田マハ氏の他作品も気になってしまい積読がどんどん増えていく…。 ・ ・ ・ ・ ・ とうとう、みつけたわね。 ルソーの名画に酷似した一枚の絵。そこに秘められた真実の究明に、二人の男女が挑む。興奮と感動の傑作アート・ミステリ。 ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。

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2024/12/05

まさかまさかのストーリー展開 あっという間に引き込まれて、読む手が止まらなくなってしまった。 ルソーやピカソの詳しいことは知らないし、美術史もわからないけれど、若い時に世界中を貧乏旅して、いろいろな美術館に行ったが、こんな本に出会っていたら、もう少し、楽しめたのかなぁと思った...

まさかまさかのストーリー展開 あっという間に引き込まれて、読む手が止まらなくなってしまった。 ルソーやピカソの詳しいことは知らないし、美術史もわからないけれど、若い時に世界中を貧乏旅して、いろいろな美術館に行ったが、こんな本に出会っていたら、もう少し、楽しめたのかなぁと思った。 今度は、老後、妻とのヨーロッパ旅行の際に、ゆっくり絵画鑑賞を楽しませてもらおうかなぁ。。 マハさんの真骨頂、さすがの内容でした。

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2024/12/04

1人の画家や一つの作品に、こんなふうにのめり込めるんだ…憧れる。絵画を見る心意気が変わった。アンリ・ルソーも本物を見に行こう!

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2024/10/26

原田マハさんの作品はすごいという言葉では表せないな。自分が物語に入り込んで夢の中にいたようだった。読んでいてとっても楽しかった!

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2024/10/19

アートも画家も全く知識がなくても魅力された。 こういう知識をたくさん得ると美術館に行った時とても楽しいのだろうと思う。 他の作品も読んでみようと思う

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2024/10/19

美術も、キュレーターもなじみがないので、興味をもって読んだよ。 絵画の真贋判定は、物語でもってできるものかは、かなり疑問に感じたよ。だって、現代なら科学的な調査がたくさんできるだろうから。 制作された時代・絵画の流行の流れと今の思惑の絡まりが面白いストーリーだったよ。

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