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楽園のカンヴァス の商品レビュー

4.3

939件のお客様レビュー

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    394

  2. 4つ

    323

  3. 3つ

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2023/07/08

なんと豊饒な世界が現れたことか。本の表紙はルソーの「夢」 物語は2000年から1983年、または1906年から1910年へ。ルソーの「夢」にかかわる、秘められた物語が現れる。 1906年から1910年のルソーと、思い人のヤドヴィガ。そしてルソーの絵に魅入られたヤドヴィガの夫とピ...

なんと豊饒な世界が現れたことか。本の表紙はルソーの「夢」 物語は2000年から1983年、または1906年から1910年へ。ルソーの「夢」にかかわる、秘められた物語が現れる。 1906年から1910年のルソーと、思い人のヤドヴィガ。そしてルソーの絵に魅入られたヤドヴィガの夫とピカソ。そして1983年、ルソー作品の収集家と若きルソー研究者との出来事。さらに2000年の日本でのルソー展の開催準備、それらが相まって、スリリングな展開が流れる。ルソーの絵をモチーフにこれほど豊かな世界を創造するとは・・ 2000年、岡山の美術館で「監視員」を務める43歳の早川織絵。ある日、日本でルソーの大回顧展を開くための準備で、ニューヨーク近代美術館のチーフ・キュレーターから日本での窓口に、という指名を受ける。 1983年、ルソーの作品の隠れたコレクターから真贋を見極めるようにと、織絵とニューヨーク近代美術館のアシスタント学芸員のティムがコレクターから招集を受ける。現れた作品は「夢をみた」。方法はある文献を読んで決断をする、というもの。 1906年、この部分は織絵たちが読まされた文献の内容。これがとても引き込まれるのだ。1910年にルソーは亡くなるのでその最期の作品「夢」の物語なのだ。 税官吏ルソーとして、官展には認められないルソー。しかし溢れ出る創作意欲。そしてルソーの絵に魅せられたピカソ。そしてまだ20歳そこそこの貧しい若い男。なぜだかは分からないがルソーの絵に惹かれて、ルソーの絵を扱う画商になりたいと思い始める。そしてその妻ヤドヴィガ。 小説新潮2010.9-2011.6月号 夢を見た を改題 原田マハ氏の作品は初めて読んだ。原田宗典氏のエッセイを昔よく読んでいたので、そこにマハ氏と思われる妹もでてきていたので、こんな作品を書く人になったんだとなんだか感激ひとしお。いつものようにいじめた、とかメロンをもらったのだが、これは妹にも食べさせてやりたいなあ、などとでてくるのだ。いじめた、とでてくるのだが、これが前後からとても仲が良いような感じを受けた。 2012.1.20発行 図書館

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2023/12/31

ひとには愛と情熱こそが必要なんだと知りました。 これを読んでルソーを好きになったら、彼の絵を是非見てください。 ….多分爆笑します。笑 でも、もっとルソーを好きになるはず。

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2023/05/03

原田マハさんの本領は美術と聞いて。 結構専門的な話が多いので、ややとっつきにくい印象はあったものの、さまざまな事実が明らかになるにつれてどんどんひきこまれていった。 ルソーという画家のことはほとんど知らなかったにもかかわらず、読み終わった後にはとても興味を持てた。 美術館に足...

原田マハさんの本領は美術と聞いて。 結構専門的な話が多いので、ややとっつきにくい印象はあったものの、さまざまな事実が明らかになるにつれてどんどんひきこまれていった。 ルソーという画家のことはほとんど知らなかったにもかかわらず、読み終わった後にはとても興味を持てた。 美術館に足を運びたくなる!

Posted byブクログ

2023/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ルソーの『夢』が持つ世界観を、言葉の力だけで魅力を伝えきっている。絵画を新たな視点で深く味わうことができた。

Posted byブクログ

2023/04/13

謎が明かされていく感じが爽快で、おもしろくて惹き込まれた。登場する作品をスマホで観ながら読んだ。読んでいると美術館に行きたくなる。

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2023/03/21

登場する絵画をタブレットで眺めながら読破。やはり読書は色んな見聞を広げてくれる。今度、美術館でゆっくり絵と向き合ってみようと思えた。

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2023/03/17

ルソーの「夢」に関してこれ程深い愛で書かれた話はないように思う。これはパリで研究者をしていた早川織絵とニューヨーク近代美術館に勤務していたティム・ブラウンの17年にわたる出会いと再会の物語でもある。「夢を見た」の講評を対決形式で行っている所がスリルがあった。原田マハさんがルソーや...

ルソーの「夢」に関してこれ程深い愛で書かれた話はないように思う。これはパリで研究者をしていた早川織絵とニューヨーク近代美術館に勤務していたティム・ブラウンの17年にわたる出会いと再会の物語でもある。「夢を見た」の講評を対決形式で行っている所がスリルがあった。原田マハさんがルソーやピカソについてリサーチした上に成り立っている話。

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2023/03/05

面白かった。絵を知らずイメージできなかったのが辛かった。絵を知ってたもっと面白かったのに。 情熱、なんだよね。 一気に読んじゃった。

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2023/02/19

美術に疎い私が心 踊らされた作品だった。 アートを理解するということは、この世を理解するということ 世界をみつめ感じ愛することが大切 原田マハさんの作品を手にする日がまたあるような気がする。

Posted byブクログ

2023/02/05

最後のページでゾクゾクした。最初は難しくて読むのを投げ出しそうになったけれども、だんだん物語の中に引き込まれていった。技術ってすごいんだな。私も、情熱を持って生きて行けたらいいなぁと思った。良い本巡り会えたと思います。

Posted byブクログ