チェーン・ポイズン の商品レビュー
だまされた!(笑) 人生に希望を見つけられなくて、自殺を考えていた女性の前に「1年後に、楽に死ねる手段を提供します」という提案が降って湧いてくる。 その言葉を信じ、1年だけ生きてみようと思う女性と、連続しておこった服毒自殺者を追うライターとの話が交互に展開されていく。 死んでしま...
だまされた!(笑) 人生に希望を見つけられなくて、自殺を考えていた女性の前に「1年後に、楽に死ねる手段を提供します」という提案が降って湧いてくる。 その言葉を信じ、1年だけ生きてみようと思う女性と、連続しておこった服毒自殺者を追うライターとの話が交互に展開されていく。 死んでしまった人が、毒を飲んだ理由というかきっかけが、なんとなくわかる気がした。 そして、眠るように楽に死ねる毒があったら、俺でも酔っ払っていたら飲んでしまうかもしれない。っていう作中の台詞に納得した。
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面白かった! という感想で良いのかな。 高野章子、彼女の死の理由を追う原田。 彼女の生前の姿をどんどん迫っていく。 彼女の目線でも、毒薬を手に入れるまでの一年間の生活を追っていく。児童施設、百合の家での生活。 一年と決まっているのに、子供たちに、どんどん情が入っていって、未...
面白かった! という感想で良いのかな。 高野章子、彼女の死の理由を追う原田。 彼女の生前の姿をどんどん迫っていく。 彼女の目線でも、毒薬を手に入れるまでの一年間の生活を追っていく。児童施設、百合の家での生活。 一年と決まっているのに、子供たちに、どんどん情が入っていって、未来に未練をもつことになる。途中から、おばちゃんが死ぬことに対して、読んでいる自分も未練を持っていたことに気付いてしまった。 生きてる理由なんて、それぞれだけど、おばちゃんのような人に優しく出来る人は、亡くなっちゃダメなんだよ。リュウくんが可哀想すぎる。遺される方が辛いんだよ。 生きていってください。
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初本多。途中で違和感を感じたが、まさか!?の結末を迎えて吃驚。自殺大国日本、正に時代が産んだ作品だと思いました。
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「飲むだけで、眠るように自殺できる薬」 もしかしたら手元にあれば使うかもしれない、そんな気持ちを自分が持っているに気づかされました。
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前情報なしに読んだので、まんまと騙された。 まさかこんな清々しいラストとは。 ただ少しずるいなぁ…(悔しさも込めて 女性の口調に違和感を抱いていたので、なるほど、と思うと同時に、やっぱずるいなぁ…と。 とりあえず、もう一度読み直したい。
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自殺の前に1年待ってみませんか?という誘い・・・ 魅力的な設定でぐいぐいと引き込まれる どんでん返しがあると前情報を知って読んでいたが、勘のいい人なら気づくかもしれないが、私は最後までわからず楽しめた。 暗い設定ではあるが、読後感は爽やかで良い作品
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従来通りの死というテーマを上手く活かしながら、自殺をした私と、それを追いかけていく雑誌記者、それぞれの時間軸と視点で物語は進んでいく。 ミスリードも中々。おばちゃんにどんどん感情移入させてくれる描写も良い。 後半に畳み掛ける展開に対して、つじつま合わせが追いつかず、疑問点はあるも...
従来通りの死というテーマを上手く活かしながら、自殺をした私と、それを追いかけていく雑誌記者、それぞれの時間軸と視点で物語は進んでいく。 ミスリードも中々。おばちゃんにどんどん感情移入させてくれる描写も良い。 後半に畳み掛ける展開に対して、つじつま合わせが追いつかず、疑問点はあるものの それでも全体を通して満足度の高い話でした。本多作品で間違いなく上位に入ると思う。是非読んでもらいたい。
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境遇も身分もまったく異なる3人の男女の自殺。それらの間に「死の配達人」なる黒幕の存在を疑った雑誌編集者の主人公は、真相を求めて調査を始める。 作中では視点と時間がしばしば切り替わり、読者は編集者による調査の経緯と、事件当時者が自殺にいたるまでの経緯を同時に追いながら、真相へと迫...
境遇も身分もまったく異なる3人の男女の自殺。それらの間に「死の配達人」なる黒幕の存在を疑った雑誌編集者の主人公は、真相を求めて調査を始める。 作中では視点と時間がしばしば切り替わり、読者は編集者による調査の経緯と、事件当時者が自殺にいたるまでの経緯を同時に追いながら、真相へと迫っていくというスタイル。 わかりやすくて読みやすく、最後に「!?」となるようなミステリー本を探している人におすすめ。
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一見関連性のなさそうな3人の自殺について、記者が謎を追うお話です。 主要人物達の生死に対する価値観と心理描写がとても感慨深いです。 そして叙述トリックにより見事に騙されます。
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生と死は紙一重。 今日天気が良かったから、一言優しい言葉をかけられたから、生きる理由とはそんなものかもしれない。
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