チェーン・ポイズン 講談社文庫

本多孝好【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2012/01/17
• JAN: 9784062771450

商品レビュー

2024/12/09

謎の毒死の３人をめぐって、記者がいろいろ考える話。
と、１年後の死を胸に、時間を過ごしていく女性の話。

10年前に読んだらそんなにグッとは来てなかっただろうけど、、、結末の女性の話にはやはり負けてしまった。みんながんばれ。最近そういうのにとても弱いです、主に涙腺が。

一応オチはある程度読めました、まあある程度は皆分かるような展開だったとは思いますが。初っ端からある本の作者の名前もしっかり出てたし。

この作者さんの本は、死をいろいろ考える話が多いですね。暗い雰囲気になりそうなところですが、引き込まれる文だと思ってます。
また何か、他の作品も近いうちに読みたいと思います。

2024/04/07

毒物で自殺した3人の真相を追う記者の話と、一年後に毒物で自殺しようと決めているおばちゃんの話と、二つの話が変わる変わる進められていくので、違和感と読みづらさを感じつつ、作者の思惑にまんまとはめられてミスリードしてしまった。
少し長くて疲れてしまったけど、内容は面白かった。
最後に絶望で終わらなかったことが良かったなと胸を撫で下ろした。

2024/02/25

一気読み。
騙されたー。違和感があったという人もいたけど、私はp323まではなんの違和感も感じなかった笑
一年後という期限があるだけで、人はこうも開き直って自分の殻を破っていけるのだと思った(ある意味投げやりのような)。

違和感があったのは記者と女性のあの描写。途中から「女」だし。
どこかページ読み飛ばしたのかなと思うくらいあっさりで、あの電話に至るまでももう少し詳しく知りたかったな。