完全なる首長竜の日 の商品レビュー
我夢に胡蝶となるか、胡蝶夢に我となるか。所謂胡蝶の夢と言うものです。インナースペースの考え方を太古に考えていた先人はすごいです。 この本は、意識不明の患者と意思の疎通をする事が出来るシステムを通じて、この胡蝶の夢をテーマに現実と想像の世界の狭間を描いています。テーマの割にごちゃご...
我夢に胡蝶となるか、胡蝶夢に我となるか。所謂胡蝶の夢と言うものです。インナースペースの考え方を太古に考えていた先人はすごいです。 この本は、意識不明の患者と意思の疎通をする事が出来るシステムを通じて、この胡蝶の夢をテーマに現実と想像の世界の狭間を描いています。テーマの割にごちゃごちゃしていないので理解し易かった。 ちなみに僕も若い頃こんな事考えてましたが、大人になってとりあえずごはんたべなきいけないので、それどころじゃないですな。おほほ。
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夢か現実か。 自分が現実だと思っているものは本当にそうなのか。自分のことも疑問に思い始める。怖いね。
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この人サリンジャーなんぼほど好きみたいな、文体も似せてある。 だんだんに事実が現れるのは面白いがラストシーン同じでエンドとは、少なくともあの短篇はフラニーとゾウイの複線だと思う。このラストでは救われない。
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胡蝶の夢モチーフ。私の夢か?夢に現れる蝶の夢か?フィロソフィカルゾンビという言葉は目から鱗。そういう捉え方もあるのか。想い人が夢に現れる、といった古来日本の考え方に酷似した作品。だが、簡単に言うと夢オチと大差ない。ドラえもんはのび太の夢でした、という都市伝説が頭をよぎり、興醒め。...
胡蝶の夢モチーフ。私の夢か?夢に現れる蝶の夢か?フィロソフィカルゾンビという言葉は目から鱗。そういう捉え方もあるのか。想い人が夢に現れる、といった古来日本の考え方に酷似した作品。だが、簡単に言うと夢オチと大差ない。ドラえもんはのび太の夢でした、という都市伝説が頭をよぎり、興醒め。登場人物の年齢設定と叙述が噛み合ってない気もした。
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映画を先に観ていたけど全然ちがった。映画よりは原作の方がよかった。でもラストが微妙な感じだったけど。
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胡蝶の夢が大きなベースにあり。 夢と現実の境が分からなく書かれていて、読んでいる方も今これが現実か夢か分からなくなる。 最後の最後に鳥肌がたった。 一気に読破出来た作品
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胡蝶の夢は夢が現実以上に現実だからこそ成り立つ話なんだと実感します。 過去の思い出の鮮やかさ、現実のリアルさ。どちらも魅力的です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
漫画家である女性が、自殺未遂で昏睡状態にある弟と最先端技術により交信を図る中で、自らの過去と現在に向き合うこととなる物語です。 夢と現実を行き来する作品は多くあるため、作者独自の味付けが出来るかが評価の分かれ目だったと思います。 しかし残念ながら設定や物語の流れから予想できる展開のまま終わってしまい、主人公も比較的淡々と状況を受け入れていくため、心が動かされることもありませんでした。 新人賞の作品ながら、登場人物の描き分けや細部の描写 、物語の構成に破綻がなく完成度の高い作品です。 それだけに「…漫画とは絵ではないな」という作中の台詞が説得力をもって思い出されてしまうのが、何とも皮肉なところです。
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現代の首都圏。植物状態となった患者とコミュニケートできる医療器具「SCインターフェース」が開発され、自殺未遂で意識不明の弟とセンシング行う、ヒロインの淳美。読み進めていくうちにだんだん夢と現実が絡み合っていく。でも読みやすい。不思議な感覚の小説だった。
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自殺未遂し、昏睡状態にある漫画家が現実の深層心理を行き交う物語。近未来的な、ミステリーというか、うーむ。
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