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完全なる首長竜の日 宝島社文庫
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完全なる首長竜の日 宝島社文庫

乾緑郎【著】

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完全なる首長竜の日 宝島社文庫

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商品詳細

内容紹介 植物状態の患者と対話できるSCインターフェースを使い、意識不明の弟とのコンタクトを試みる淳美の周辺で、次々に不可解なことが…第9回「このミステリーがすごい!」大賞の大賞を受賞したSFミステリー。
販売会社/発売会社 宝島社
発売年月日 2012/01/13
JAN 9784796687874

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完全なる首長竜の日

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商品レビュー

3.2

367件のお客様レビュー

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2026/03/10

読み進めていくうちに主人公と一緒に謎が解かれるような感覚だった。 なんだか話が唐突に変わったりしてブツ切り感がすごいなと思って違和感が凄かった。話の風景を想像しながら読んだけど夢がかってるような感覚。 最後に真相が分かった時もそれが現実なのか分からないようなふわふわした感覚が最後...

読み進めていくうちに主人公と一緒に謎が解かれるような感覚だった。 なんだか話が唐突に変わったりしてブツ切り感がすごいなと思って違和感が凄かった。話の風景を想像しながら読んだけど夢がかってるような感覚。 最後に真相が分かった時もそれが現実なのか分からないようなふわふわした感覚が最後まで残るお話だった。

Posted by ブクログ

2026/02/24

主人公の女性は漫画家で成功している。 子供のころ一家で行った奄美の島で幼い弟が波にのまれた。 それ以来、西湘にある病院に入院して昏睡状態の弟に、技師が立ち会って意識と繋がる実験(セッション)を行っている。そこで弟の意識に強い自殺願望があるのを知る。 姉も被験者になっている。一時的...

主人公の女性は漫画家で成功している。 子供のころ一家で行った奄美の島で幼い弟が波にのまれた。 それ以来、西湘にある病院に入院して昏睡状態の弟に、技師が立ち会って意識と繋がる実験(セッション)を行っている。そこで弟の意識に強い自殺願望があるのを知る。 姉も被験者になっている。一時的に頭にチップを埋め込むSCインターフェイスを採用して、脳を刺激してお互いの感情を呼び出し、弟とドリームボディを共有する(センシング)、これは技師者が常に記録をとっている。 漫画を描くには様々な行程がある、作品の評判がよく忙しくなったので助手を雇い、自宅にはデビュー当時から指導をうけた編集者も加わっていた。だがプライベートに使うリビングには誰も立ち入らせない孤独な生活をしている。 時代の波で漫画雑誌の読者傾向の変化とともに、月刊の連載が打ち切りになった。仕事の後始末の段階になったがまだ当分暇がない。 リビングに不意に弟が現れる。そして部屋でピストルを撃って自殺するが、気がつくと弟は既に跡形もない。 編集者にその様子を話すとまるで「胡蝶の夢」のようだねといった。姉の意識か、弟の意識か。現実なのか、幻なのか。根拠なく現れたり消えたりするようになる。 繰り返し、子供のころ遊んだ奄美の海を思い出す。磯で満ちてきた潮にさらわれていく弟を助けようと懸命に繋いだ手を離してしまったのだ。 事故の後、父は母と別れて去り、母は死んだ。 時々、それも不意に現れる弟は、いつも自殺をして消える。弟はなぜ自殺したいのか。 そのうち新たな人物が現れるようになる、憑依(ポゼッション)なのか。 そしてついに、それが日常生活にまで入り込んでくる。 現れる人たち、現れては死んでいく弟。頻繁に異常が日常になってくる ついに奄美のあの島に行ってみる、歳月の影響はあるが確かに記憶の場所に家があり、海岸は護岸工事で形は変わっているが海は満ち干を繰り返し、若い両親や伯父たちが周りにいる。そして耐え切れず過去の風景から逃げて帰ってくる。 病院のそばの海岸を散歩して、首長竜の置物を見つける。それは仕事部屋にあったあの置物なのだが、なぜここに。 この物語は様々なモチーフがちりばめられている、それらの作品が何らかの形で、テーマを繋ぎ、弟や周りの人たちとの意思疎通の形を支え、インパクトを次第に強め、読者を物語の中に引き込んでいく。 まず最初に「胡蝶の夢」。サリンジャーの「ナインストーリーズ」。マグリットの非現実的な風景画等々。こうして主人公の前に現れていた現象が(夢か現実か)終盤になって、主人公を伴って大きな展開を見せる。 「胡蝶の夢」のようでもあり、また夢から醒めてもまた夢の世界のようでもあり、現実はどこにあるのか。こういった構成がいい。 ただ、登場人物を語るには、現象が統一されないままに多すぎる、主人公の混沌がそのまま読者に手渡されてくる。それを最後に、姉の存在理由を一気に閉じることは、無理があるように感じる。 本人にもわずかに自覚されてきた病状が、終わりに向かって失速気味なのはとても残念だった。 随分前に「胡蝶の夢」らしい映画を見た。モノクロで、老人(荘子だったのだろうか)が若返って美女に会いに行くというようなストーリーが妙に幻想的で現実離れはしているが、見る夢が、跡を残さずかすかに心理的な痕跡だけを残す、そういった世界を、姉と弟のつながりの中で一種のオマージュのように書こうとしていることが理解できる。 こういった感情や意識が、正常だという自覚があっても時にふっと心が流されていくことがあるが、読んでいると、この過去にトラウマのある姉が見る世界に誘われそうになりつつ、物語は不思議な風景と世界をストーリーは行き来する。 この不安定な精神は過去の出来事に常にリンクしているようで、その心理は非日常に形を変えて派生して取り留めもなく、現実に溶け込みそうになる表現がこの作品全体の非現実感で覆いつくしている。ときに誰しも支えもない危ない淵に立っているように思えることがあり、そう言った感覚に共感を持った。 作者の手にかかり夢は予期しない形で終わる。揺れ方が非日常に見えて現実でもあるように。

Posted by ブクログ

2026/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自殺未遂で昏睡中の弟を助けるための治療をしていると思っていたら、実は主人公自身が患者で、今まで現実だと思っていたものは現実じゃなかった。何が現実で何が意識の中なのかわからなくなる。この世界は本当に現実なのか?と疑いたくなる仕掛けは怖くて、読んでいて面白かった。 弟はたぶん島で死んでしまったんだろうな、というのと、主人公は編集者の杉山さんに恋心があるんだろうな、というのは察せたので、両方ともちゃんと伏線として回収されたのもよかった。 でも、編集者との一度の過ちで全てを失って自殺してしまっていた、というオチに、ここまで読んできて受けた主人公の人物像とのズレを感じた。ずっと、主人公の自認の主人公の話を読んでいたからなのか。

Posted by ブクログ