完全なる首長竜の日 の商品レビュー
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途中から薄々気づかせていたし、わざと読者が混乱するように導いていいたとは思うが、凡その夢オチ。 自殺未遂し植物状態の弟。その弟の意識とシンクロするため、入所している病院にてSCインターフェースという機会をつかって、彼の意識と交流する。 読ませる力はあるし、ストーリーも斬新だが、文章の「こなれ」感がなく、新人作家には感じがちな、少しつたない読みづらさがあった。 企画自体は長い間温めていた感じがする。 ファンタジー方面に進む作家なのだろうか。二作目を待ってから好きな作家か考えたい。
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夢と現実が交差するストーリ展開、昏睡状態の人とコミュニケートできる器具が登場したりとミステリーというよりSFといった感あり。リフレインするイメージと不思議な浮遊感が印象に残ります。このわれわれの存在自体も誰かの夢なのか?
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何となくジャケットとか冒頭ぐらいで気になってた本を文庫買い。 結構、現実世界とセンシングの世界とがぐるぐる入れ子状になってる感じは好きだった。そしてラスト…!巧いな、もう!静かにぞわっと鳥肌立つ感じだった。 ただ、何となく割と淡々と読めてしまったというか。。 色んな伏線具合は面白かったのですが、読んでて盛り上がったかっていうとそうではなかったかなぁ。
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「夢と現実の相互侵犯」という題材は昔から使いつくされていて、この作品もそのひとつ。 映画「インセプション」との違いは、日本の特有のオカルトさと人間臭さがあるところ。 落ちは大体予想できるものだが、後半の謎解きからはページをめくるのが早くなった。読みやすい。
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このミス大賞作品。 んー。展開が予想できてしまったことと、中盤でややだれてしまう感がある気がする…。
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植物状態になった患者とコミュニケーションがとれる医療装置が開発され、自殺未遂で植物状態になった弟の自殺原因を探ろうと仮想現実の世界で対話する姉のお話。弟の記憶を探るうち、少しずつ現実と虚構が入り混じり、何度もリフレインされる想い出がやがて真実に近づいていく。 そして、この現実と虚...
植物状態になった患者とコミュニケーションがとれる医療装置が開発され、自殺未遂で植物状態になった弟の自殺原因を探ろうと仮想現実の世界で対話する姉のお話。弟の記憶を探るうち、少しずつ現実と虚構が入り混じり、何度もリフレインされる想い出がやがて真実に近づいていく。 そして、この現実と虚構が入り混じっていく感覚が非常にスムーズで、読んでいて心地よく、酩酊感や浮遊感を与えてくれる。ただ、ヒントというか伏線の自己主張が激しく、ストーリー展開が読みやすかったかな。 そして、ラストのオチはミステリーではなくSFのたぐいではないだろうか
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虚構の世界のできごとなのか、現実の世界のできごとなのか。 読んでいるうちに、主人公と一緒に混乱してくるけど、こういう世界観ってめずらしくはないよなあ。 うる星やつらのビューティフルドリーマーとか懐かしい。 マトリックスだってそんな話だし。 そもそも夢オチ。実は夢だったなんてのも...
虚構の世界のできごとなのか、現実の世界のできごとなのか。 読んでいるうちに、主人公と一緒に混乱してくるけど、こういう世界観ってめずらしくはないよなあ。 うる星やつらのビューティフルドリーマーとか懐かしい。 マトリックスだってそんな話だし。 そもそも夢オチ。実は夢だったなんてのも同じでしょ。 それでもこの話には何が待っているんだろうと読み続けたんだけど、なんか予想のつく展開にガッカリ。結局なんだったんだかよくわからないまま終わってモヤモヤする。 もっとちゃんと読めってことなのか?何を? 某テレビ番組で大絶賛。某雑誌の月間ベスト選出。各新聞紙でも称賛。とか帯には書いてある。 この評価。現実なのかい?
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意識と認識と視点の相対性をテーマにした、どこにも行きどころのない静けさが余韻で残る興味深い小説。サリンジャーのバナナフィッシュやデカルトの話が面白い。
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うーん。 個人的にはうまいところ突かれた感はあるが… 難しいのではないか。 しっかり読み込まないと駄目だね。 久しぶりに読むのが難しかった。
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