1,800円以上の注文で送料無料

完全なる首長竜の日 の商品レビュー

3.2

359件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    85

  3. 3つ

    152

  4. 2つ

    60

  5. 1つ

    9

レビューを投稿

2021/06/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

裏表紙の惹句を読んだ時に、まさか○○じゃないよな、と思ったらその通りだった。十年前の話だし、二十年前ならホントにこれを「衝撃の結末」と真面目に言う向きはいたろうから、時代の流れはあるかも知れない。けれども結末まで完全に予想通りで、これはもう様式美の域だと思う。乾緑郎氏は「ライプツィヒの犬」でも、予想通りのオチだけれど、つまらないわけではないという感じだったから、プロットのひねりより、ディテールの作家さんなんだろう。実際ヒロインの日常生活の手触りとかはよかった。しかしまあ、さすがにこれを「衝撃の結末」と煽られると絶句する。

Posted byブクログ

2021/05/01

浮遊感。夢と現実を行き来する物語。どこからが夢で、どこが現実かわからなくなる。閉じられた世界の絶望感。夢から覚めてもまた夢なのか。

Posted byブクログ

2021/03/05

タイトルから、ひかれた。 今の現実が本当にリアルなのか? この感想を書いていることさえ。 見事などんでん返しでした。 次の作品に期待。

Posted byブクログ

2021/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

死んでないけど、映画six sense似の終わり方。 自殺未遂を起こした意識障害のある弟とコミュニケーションをとるため、淳美は「SCインターフェイス」と言う機械を使う。 母方の故郷である南の島での出来事、漫画かとしての仕事、故郷から出てきた無学の祖父に捨てられた首長竜の絵、様々な場面が交錯しながら進んでいく...

Posted byブクログ

2020/12/11

2011年のこのミステリ大賞。ミステリーというよりちょっとサイコスリラーでちょっとSF。でも文体やラストは良かった。わたしがSF好きなのでそう感じるのかも。

Posted byブクログ

2020/09/09

これをミステリーと呼んでいいのかどうか。 一人称の語り部が、実は虚構の中の出来事を、こうあったらいいと思い描いていることが、実際の現実とオーバーラップして錯綜している。 それはどこか、虚構なのにあまりにもリアリティがあって、逆につかみどころがない。 首長竜の出番もあまりなくて、少...

これをミステリーと呼んでいいのかどうか。 一人称の語り部が、実は虚構の中の出来事を、こうあったらいいと思い描いていることが、実際の現実とオーバーラップして錯綜している。 それはどこか、虚構なのにあまりにもリアリティがあって、逆につかみどころがない。 首長竜の出番もあまりなくて、少しふに落ちない。

Posted byブクログ

2020/08/20

現実と夢をうんぬんの定番パターン。 夢の部分の説明はどうとでもこじつけることができるからなぁ、、、ミステリとして読むならもうちょっと評価は低くなるかも。

Posted byブクログ

2020/07/31

大転換までのストーリーが長く感じるも、そこまで描かれるものに愛着を感じさせることで、大きな変化への進行をスリリングにしているとも言えそう。中盤までに描かれた様々な挿話や小物が全て伏線になっていく仕掛けは目を見張るものがある。読み終え、最初から振り返ってみたくなる面白さも。

Posted byブクログ

2020/05/21

「それは、私の祖父が…井荻でラーメン屋を営んでいたあの爺さんが、まだ10代の少年だったころに、絶望や希望と一緒に見上げていたであろう空だった」

Posted byブクログ

2020/05/08

映画「リアル」の原作で、「このミステリーがすごい!」2010」年大賞受賞。 昏睡状態にある患者とインターフェイスという機械を通じてコミュニケートできる世界。自殺未遂を図り意識障害に陥った弟とのインターフェイスを通じて、自殺の原因を探ろうとする少女漫画家の主人公。 時折思い出...

映画「リアル」の原作で、「このミステリーがすごい!」2010」年大賞受賞。 昏睡状態にある患者とインターフェイスという機械を通じてコミュニケートできる世界。自殺未遂を図り意識障害に陥った弟とのインターフェイスを通じて、自殺の原因を探ろうとする少女漫画家の主人公。 時折思い出す昔の風景やフラッシュバックする記憶をたどっていくうちに判明するのは・・・。 話の内容はさておき、巻末にある「このミス」の選考メンバーによる選評が想像以上に厳しくてびっくりしました。面白い作品を生み出すのって、大変なんだなと改めて思いました。

Posted byブクログ