戸村飯店 青春100連発 の商品レビュー
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間違って最後の数ページを読む前に評価★2をつけてしまった・・・。 この時点ではそうだったから。 けど、ちゃんとラストまで読んで、納得しました。 やっぱり瀬尾作品好きです。 タイトルはよくわからないけど、兄弟ふたりの葛藤が「青春」ってことなのかな?それにしても100連発はいいすぎじゃ・・・w ラストは兄弟それぞれが思い描いてたまったく逆の道をゆくってことなんでしょうね。 なんだか先の見えない話であまりおもしろいと思えなかったんだけど、ラストまで読んですとんとうまく落ち着いた感があり、読後感よかったです。 この二人がどうなったのか、あらすじでいいから先が知りたいなーと思えた作品でした。
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クールに見える兄ヘイスケにも、おちゃらけてみえる弟コウスケにも、それぞれ思うところや悩み事がある。そんなの普通のことだけど、家族で毎日一緒に生活している相手のことも案外見えてないもんだよね、と改めて感じました。 さりげなく、頼もしい。家族っていいなと思える一冊。
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周りはその人がどんなことで悩んでいるかなんてわからない。でも、兄には兄の、弟には弟の悩みがある。確かに自分が思う自分と、兄弟が見ている自分ってギャップがあるだろうなー。 コウスケがヘイスケを頼って行ったとこほろは、なんだかうれしくなった。
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初回読んだ印象と少し異なりました。 下の感想にあるように、どうも最初読んだ時には瀬尾さんについての固定概念が強すぎたようです。単純にそういう概念やら勝手な期待やらを外して読めば、楽しい話です。 まあ、読むときの私の精神状態にもよるのでしょうが。。。 ===============...
初回読んだ印象と少し異なりました。 下の感想にあるように、どうも最初読んだ時には瀬尾さんについての固定概念が強すぎたようです。単純にそういう概念やら勝手な期待やらを外して読めば、楽しい話です。 まあ、読むときの私の精神状態にもよるのでしょうが。。。 ==================== 12-002 2012/01/06 ☆☆☆ どこかこの作品は乗り切れませんでした。 世評はものすごく高い本なのです。Netで検索しても「面白かった」という言葉ばかり目立ちます。でも、私にはピンときません。 悪い作品ではありません。読み応えもあります。でも瀬尾さんじゃなくてもという気がするのです。 ふと気づいて瀬尾さんの作品を発表順に並べてみてました。卵の緒→図書館の神様→天国はまだ遠く→幸福な食卓→優しい音楽→強運の持ち主→温室デイズ→そしてこの、戸村飯店 青春100連発 気づいたのは『優しい音楽』までは現実離れと言って良いほどひたすら優しく爽やかな物語。その後の3作品は、ずっと現実に近づき、悪意や挫折が見え隠れします。そしては私の評価は下がっているのです。 私はどうも瀬尾さんに"あり得ないような優しい物語"を期待してしまうようです。この作品でもヘイスケ・コウスケの兄弟がもう少し「理想」とか「希望」とかを持って生きているのならずっと違った印象になったと思います。 さて、瀬尾さんはその後どの方向に進んでいるのでしょうか。
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大阪の中華料理店の息子たちの話。 長男には長男なりの 次男には次男なりの 悩み迷いがあり 生き方があるんだな。 男兄弟って仲良くするの難しいのかね。 大人になるほどに 不器用でも上手く付き合っていけるといいですね。
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大阪の下町にある中華料理店「戸村飯店」の二人の息子、兄ヘイスケと弟コウスケの物語。 弟は弟で、兄は兄で、それぞれ本当に感じていたことは違い、 お互いを外から見ていたことも違っている。 けれど、どこの家族も、そんなものかもしれない。 家族だからって、すべて分かっているとは限らないし、 家族だからこそわかることもあるだろう。 押しつけがましくなくて、べたべたしすぎない ちゃんと距離がある家族のつながりみたいなものが 妙に心地よく感じた。 戸村飯店のお客さんたちの方が よほど人の心にずけずけ入り込んでくるしべたべたくっついてくる感じがするが、それは他人だから良いこと。 これを家族にやられたら息苦しくてたまらないだろう。 そのあたりを吐きちがえると大変なことになるんだよなあ と改めて感じた1冊。 いいね、こういう家族。 肝心な時はちゃんと助けてくれる。 あとはちゃんと大切に思っていてくれる。 くっつくだけが家族愛じゃないんだよっていうのは いろいろなものを示してくれる気がする。
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いいっ!この兄弟、大好き! 相変わらず瀬尾さんらしい作品でした。 電車の中で読んでいても、思わずニヤッとしてしまいました。
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大阪にある戸村飯店の二人息子、ヘイスケとコウスケ、そしてその周りの人たちを描いた物語。 息子たちに対するお父さんの眼差しが厳しくも優しいのが印象的だった。 店を継がず、小説家になると家を出ていった長男ヘイスケを、「勝手にしろ」とばかりに干渉せずに放り出す。 一方、兄の代わりに店...
大阪にある戸村飯店の二人息子、ヘイスケとコウスケ、そしてその周りの人たちを描いた物語。 息子たちに対するお父さんの眼差しが厳しくも優しいのが印象的だった。 店を継がず、小説家になると家を出ていった長男ヘイスケを、「勝手にしろ」とばかりに干渉せずに放り出す。 一方、兄の代わりに店を継ごうとするコウスケを、「大学にいけ」と突っぱねる。 でも、それぞれの息子の為を思ってのことだと、最後のシーンで気付かされる。 小説家にならず、連絡もなしに店に戻ってきたヘイスケを「早く手伝え」と、根掘り葉掘り聞かずに迎え入れるお父さんの言葉に、思わず泣きそうになった。 親は、いつでも子どもの帰る場所を用意してくれている。感謝しないとね。
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おもしろかった。兄は弟を、弟は兄を、それぞれうとましく思ってるけど、でもそれは、うらやんでることでもあって・・・。兄弟でも姉妹でも、こういうことってよくあるよな。 お互いのいいところを認め合えたようで、これからはもうちょっとしっくりいくのかな。適度な距離があるのもいいんだろうな。
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20130422 やっぱりいい雰囲気だった。 癒されたー。 でも、落ちは読めた(笑) いいの。瀬尾さんのは作品はそんなことじゃなくて、 優しい文書が魅力だから。 お兄さんのキャラが、ちょっと思ってたのと、違ってそれもよかったなぁ。
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