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戸村飯店 青春100連発 の商品レビュー

4.2

337件のお客様レビュー

  1. 5つ

    118

  2. 4つ

    147

  3. 3つ

    53

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2012/01/17

笑って笑って泣ける青春小説。 何気なく流れる当たり前の日常。とりたてて大きなイベントもないけど、そういった日常が一番尊く大事なもの。そんなことを気づかされる。 「幸福な食卓」でも思ったが、瀬尾さんが描く「日常」はとてもリアルだ。それは、登場人物の台詞が印象的なものが多くそれで...

笑って笑って泣ける青春小説。 何気なく流れる当たり前の日常。とりたてて大きなイベントもないけど、そういった日常が一番尊く大事なもの。そんなことを気づかされる。 「幸福な食卓」でも思ったが、瀬尾さんが描く「日常」はとてもリアルだ。それは、登場人物の台詞が印象的なものが多くそれでいて、いかにも「言いそう」なリアルさがあるからではないだろうか。 本作は地元が関西の方や、兄弟がいる方は特に「あるある」と共感しながら読めるかもしれない。

Posted byブクログ

2012/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

瀬尾まいこの小説は大好きで今迄読んだ本はすべて大満足だったのですが、今回書店でこの本を見つけた時、表紙と書名が瀬尾まいこの小説のイメージと違う感じがして、読み始めるまで少し不安でした。がまさかこんなに泣けるなんて・・・ 次男のコウスケが受験にむけて出発する際の駅の場面から一気に涙腺が決壊して、ラストのヘイスケ帰宅のシーンまで本当に良い場面が連続していて、読み終わるのが本当にもったいないと思えるほど良かったです。小説に出てくる人が皆良い人たちで、是非続編をと一瞬思いましたが、この家族はこのままこの小説1冊で十分読者を幸せにできると思い、この1冊で十分だ!と思い直しました。

Posted byブクログ

2012/01/14

THE関西の独特の雰囲気がすごく好き。 弟の兄に対する気持ちとか、継ぐ継がんとかって 境遇は全然違うけど、自分にも身に覚えがあるなぁ。 あととにかく表紙がツボ!

Posted byブクログ

2012/01/13

たった今読了。 あー、泣いた。 序盤ではあまり期待していなかっただけに、終盤おもしろくなってきてからはグイグイ読んだ。満足。

Posted byブクログ

2012/01/13

ハートフルってこういうことさ、って感じの青春コミカル兄弟小説。 兄弟姉妹のいる人は笑いの中にも考えるところがあるのでは。一人っ子に感想をきいてみたいな。

Posted byブクログ

2012/01/11

最近こういう可愛いハートフルな話に弱い。 10年後読んでおもしろいと思えるかどうかはわかんないけど、今の俺にとってすごい素敵な本でした。 家族って本当にいいよねー。ぐふ。

Posted byブクログ

2012/01/09

「先に出て行けるのって長男の特権やん。一つくらい特権あらへんと長男なんてやってられへん」「そやったら次男の特権はどこにあんねん」「なんでや大きな特権があるやん。先を見て学べる。それこそが次男の特権や」 「『みんなに優しいのは本当に優しいのとは違う』。ドラマでよく聞く台詞は寒いけど...

「先に出て行けるのって長男の特権やん。一つくらい特権あらへんと長男なんてやってられへん」「そやったら次男の特権はどこにあんねん」「なんでや大きな特権があるやん。先を見て学べる。それこそが次男の特権や」 「『みんなに優しいのは本当に優しいのとは違う』。ドラマでよく聞く台詞は寒いけど,時々すごく当たっている」 「誰が店継いでええって言うた?勝手に甘えんな。他の家の飯食わな,人間は大きくならへんわ。…うぬぼれんな。親のためとか,店のためとか,偉そうにぬかすな。…都合のええようにうちの店を使うな」 「ま,進路はみんなが悩むもんやからさ,気にせずなやめばええやん」 「お前は,人の思いを裏切れんやつや。だから,その分あの店で好かれとるし,必要とされとる。俺とはちゃうやん」 「人生って厳しいだろう?…恵まれてるやつは小さなことですぐに弱音吐くし,根性あるやつはあれこれぶつかりに行って結局弱っちまうし。金なんかでは足しにならないことだらけだし,愛だけでは解決できないことの方が多いし,勇気や健康があったところで人生楽しくならないし。…とりあえず,ウルトラマンほどの力はなくても,何かちょっとでも光を生み出せるようなことしたいなって思って,で,思いつくのが今は小説書くことぐらいなんだ。今は思いついたことをやっておく。また,変わったら,そのとき,それを必死でやればいいかなって」 「違うよ。私はどうでもいいんじゃなくて,本当にどこでもいいんだよ」 「俺がええのは要領だけや。ほんまはお前の方が賢いねん。お前みたいなやつが,ほんまは賢い」 「ここでのバイトは負担がゼロだった。…それは,俺が品村さんを信用していて,同じように品村さんに信用されているのを感じることができていたからだ。それが何よりの安心感を与えてくれた。一緒にいる人に,共に働く人に,認められていると思えるのはとてもとても貴重なことだ」 「そんなことはない。一年前の俺は,自分があの場所に帰るなんてまったく思っていなかった。アリさんのことを適当に思ったことなんて一度もない。だけど,遊ばれているのかもと思っても焦らなかったのも,もっともっと俺のものにしたいって思えなかったのも,本当だ」 「ごめんください。どなたですか?戸村飯店の長男,戸村ヘイスケです。長い間,勝手して迷惑かけました。ほんま,すんません,お帰りなさい。ありがとう」 やっぱり瀬尾まいこはいい。タイトルと表紙からもっとばかばかしいのを想像してたけど,ちょっと違った。

Posted byブクログ