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ギフト の商品レビュー

3.6

112件のお客様レビュー

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2022/09/11

死者が見える少年と、心に傷を負った刑事の織りなす、少しだけ温かい、悲しい話。 嘘ばかりつく女の話や事故にあった老婆の話は引き込まれたが、それ以外はあまり。

Posted byブクログ

2022/04/19

『映画の中での幽霊のほとんどは、怖く哀しいか、優しいかの両極端に描かれている』 確かに…! その点、本書はかなり人間的な幽霊も描かれており、 特に自分を見失っている女性は印象的だった。 本書で触れられている幽霊映画の数々も観てみたくなった。

Posted byブクログ

2022/03/06

死者が見える少年。もし見える人がいるなら聞きたいことがある。 死者が見える少年と影のある男の2人で物語が進んでいった。人それぞれにドラマがあり生きている。組み合わせや内容が新しく、スーッと心に入っていく物語だった。

Posted byブクログ

2021/06/08

死者が見えるという少年と元刑事の須賀原。前も上も向かず、ただただ人目を避け誰とも交流しようとしなかった2人。交通事故死した老婆、虐待死させられた犬、ずぶ濡れのままの少女、エゴイストな女、それから須賀原が職を辞するきっかけとなった14歳の亡き少年。彼らの願いや未練、この世に残したか...

死者が見えるという少年と元刑事の須賀原。前も上も向かず、ただただ人目を避け誰とも交流しようとしなかった2人。交通事故死した老婆、虐待死させられた犬、ずぶ濡れのままの少女、エゴイストな女、それから須賀原が職を辞するきっかけとなった14歳の亡き少年。彼らの願いや未練、この世に残したかった想いを聞き叶えるストーリー。大どんでん返し!のような場面はない、ずっと一定の波が押し寄せては引いていくを繰り返しているのだが、少年や須賀原の言動やふとした時の正直な表情や気持ちに焦点を当てると見えるものがあるはず。どこに、誰に、注目して読み進めるかで読後の感想が大きく変わる本。彼らにとってのシックスセンスと同じように。 ずっと誰かに助けてほしかった、信じてほしかった、話だけでも聞いてほしかった。孤独は怖くて寂しいから。それを知ってる少年と須賀原だったから、死者たちも変われたのではないだろうか。どこかでまた彼らが幸せに暮らせていることを願う。 何が「ギフト」だったのか、もう少しゆっくり考えてみようと思う。

Posted byブクログ

2018/09/11

レンタルビデオ店の店員、須賀原は、ある棚の前に立ち一点を見つめる少年に目を留める。 彼は毎日のように来ては、棚に置かれたDVD、映画「シックスセンス」を見つめ、そして、静かに涙を流していた。 須賀原はある日、街でその少年をみかける。 彼は、横断歩道の信号待ちをしていた...

レンタルビデオ店の店員、須賀原は、ある棚の前に立ち一点を見つめる少年に目を留める。 彼は毎日のように来ては、棚に置かれたDVD、映画「シックスセンス」を見つめ、そして、静かに涙を流していた。 須賀原はある日、街でその少年をみかける。 彼は、横断歩道の信号待ちをしていたが、突然、何かから逃げるように道路へ飛び出す。 思わず少年の腕をつかんで引き戻した須賀原が見たものは…。 顔と体の左側が砕け、血を流す老女が目の前に現れる。 それは、普通の人間にはありえない死者の姿だった。 その少年には死者が見えるのではないか、そして彼に触れた自分にも。 その日から須賀原は、ある目的をもって彼に近づいていく。 須賀原は警察官であったが、刑事時代、自転車泥棒をしようとしていた少年を追いかけ、事故死させてしまうという過去があった。 それ以来、苦しみの中だけで生きてきた。 彼に会い、あやまりたい…。 死者の見える少年と出会い、現世にとどまる死者たちの抱える問題を解き明かし、そして、見送るまでの6つのストーリー。 突然命を奪われてしまった死者、自ら命を絶った死者。 それぞれが思いを残して、この世を漂い続ける。 死に至っても苦しみから逃れることはできない人間とは、なんと、業の深いものなのか。 だが、痛みや重さだけではない。 死者が見えることで苦しみを抱える少年と、人の命を奪ってしまったことに苦しむ須賀原の再生の物語でもある。

Posted byブクログ

2018/06/14

その少年に目が留まった理由は、ただ一つだった。こぼれ落ちる涙を拭おうともせずに、立ち尽くしていたからだ。それもホラー映画の並ぶ棚の前で。しかも毎日。-ある事件がきっかけで、職を辞した元刑事の須賀原は、死者が見えるという少年・明生と、ふとした縁で知りあった。互いに人目を避けて生きて...

その少年に目が留まった理由は、ただ一つだった。こぼれ落ちる涙を拭おうともせずに、立ち尽くしていたからだ。それもホラー映画の並ぶ棚の前で。しかも毎日。-ある事件がきっかけで、職を辞した元刑事の須賀原は、死者が見えるという少年・明生と、ふとした縁で知りあった。互いに人目を避けて生きてきた二人。孤独な魂は惹かれ合い、手を結んだ。須賀原と明生は、様々な事情でこの世に留まる死者たちの未練と謎を解き明かしていく。

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2018/03/17

死者が見えるという少年 明生、そして、ある事件がきっかけで刑事の職を辞し、心に傷を負い寂しく生きる須賀原。 2人が出会い、様々な事件を通じて、この世にとどまる死者達の願いを叶えていく。 最後の事件は、須賀原が死なせてしまった中学生。 短編集の形を取っておりますが、どのストー...

死者が見えるという少年 明生、そして、ある事件がきっかけで刑事の職を辞し、心に傷を負い寂しく生きる須賀原。 2人が出会い、様々な事件を通じて、この世にとどまる死者達の願いを叶えていく。 最後の事件は、須賀原が死なせてしまった中学生。 短編集の形を取っておりますが、どのストーリーも、感涙もので、特に最後はウルウルです。 良書。

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2017/11/17

有川浩さんのエッセイで紹介されていた本。 初めて読む作家さんだったけど、面白かった。死者が見える世界に1人でいた少年。死者が見えるなんて、怖いことだし、ずっと訴えかけられていたら耐えられないと思う。少年によって須賀原と正義は救われたけど、少年はこれからどうなるんだろう。救われてて...

有川浩さんのエッセイで紹介されていた本。 初めて読む作家さんだったけど、面白かった。死者が見える世界に1人でいた少年。死者が見えるなんて、怖いことだし、ずっと訴えかけられていたら耐えられないと思う。少年によって須賀原と正義は救われたけど、少年はこれからどうなるんだろう。救われてて欲しいと思う。

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2017/09/25

幽霊が見える少年と関わったことから、この世に未練を残す者たちを助けることになった中年男性。 虐待されて命を終えたけど、人間に愛されたい犬。 父親に凌辱され自殺してもなお、生まれてきた弟を思い見守り続ける女の子の魂。 現実を直視できず、常に他人のせいにしてきた女。 一つ一つのエ...

幽霊が見える少年と関わったことから、この世に未練を残す者たちを助けることになった中年男性。 虐待されて命を終えたけど、人間に愛されたい犬。 父親に凌辱され自殺してもなお、生まれてきた弟を思い見守り続ける女の子の魂。 現実を直視できず、常に他人のせいにしてきた女。 一つ一つのエピソードと、幽霊の未練を知るために行動する男の計画実行性がよく作られていると感じました。

Posted byブクログ

2017/08/23

2017.1.5読了 人に好かれたい一心で嘘に嘘を重ねる女性が、嘘を本当にするための努力は何もしていなかった。自分がなりたい自分に完璧にはなれなくても、努力して少しでも近づいていければ、自分のことを好きになれるし、自信も持てるようになると思った。

Posted byブクログ