ギフト の商品レビュー

日明恩【著】

2015/08/14

ある事件をきっかけに刑事の職を辞して、今はレンタルビデオ屋で働く須賀原は、ある日、ホラー映画コーナーで涙を流す少年、明生と出会います。

死者が見えるという明生の能力に気づいた様々な死者-この世に未練を残したまま亡くなり、まだとどまっているもの-たちは、彼に近づいてくるようになり、二人は死者たちの未練をさぐり、それを解消し、彼らを旅立たせてあげるようになるのですが…

偶然のタイミングですが、お盆の時期に読むにはうってつけの本でしたね。

死者たちの様々な未練、思い残しに対して、主人公の二人とともに、時には共感し、時には感動し、時には憤りを感じながらゆっくりと読みすすめていきました。
死者たちだけでなく、須賀原、明生それぞれの抱える苦しみの行方もとても気になります。

少なからず重いストーリーではあるので、サクサクとはいかないものの、読み応えがあって、誰にでもオススメできる本かと思います。

最後に余談ですが、映画「シックスセンス」をご覧になっていない方で、今後、余計な情報なしに映画を楽しみたいという方は、お読みにならないほうがいいかも。ストーリーについて、主人公が話をする場面があります。

2015/01/04

話自体は良く出来ていて面白いです。気になったのは文章。言い回しが硬いのかテンポの問題なのか、描写がスッと頭に入ってこない箇所がいくつかありました。あと、その言い方で合ってるのか気になった慣用句があるんですが、出版されているんだから間違ってなんかいないんでしょうね。

2014/12/22

死者が見える少年と後悔と懺悔を繰り返す日々を送る男性。出会いと別れ。
交差点の老婆、虐待で死んだ犬、ずぶ濡れの少女、マシンガントークの女性、事故死の少年。

2014/10/29

氷室の館、自惚れ鏡が、インパクトあった。自惚れ鏡は、嫌いな女だけど、最後どんどん言葉責めしていくところは、私も同調した。最後悪霊になるかとわくわくして、さぁどうなる！？って思ったら、悪霊にもなれずに消えた女・・・ちょいがっくし。全体的にだらっとした感はあるかな。最後ちょっと飽きてきた。

2014/10/12

霊の描写がビビリな私には怖かったんだけど
思いがけず感動的な話が多かった
氷室の館の兄弟の話が特に良かった
1人だけ後味の悪い話もあるけどそれがあるから全体がまとまるような・・・
表紙が少しラノベっぽいけど、しっかり読める一冊でした

2014/08/17

人の心はままならなくて、そして、社会はそんな「ままならない心を持った人」がいっぱい集まって出来ている。そんなめんどくさい場所でどうやって生きていけばいいのかという一例を「ままならなさ」が極まってしまった死者を通して示すといったお話かな、と。

2014/06/17

死者が見える少年と絶望した男の死した人助けの物語。
死んでしまってるので、多少は救われるがやるせなさの残る解決でしかないのが悲しい。
映画のタイトルが出てくるがあまり効果的ではないですね。また、文書がくどくて自分には馴染めませでした。
あまり共感できないし。
ギフトという、タイトルの必然性も今一歩分からない。

2014/05/24

若くして退職しアルバイトで生計を立てる主人公と、ひょんなことからその相棒となる死者が見える少年が手を結び、様々な事情で現世にとどまる死者たちの未練と謎を解き明かす。
なかなか元刑事が退職したかがわからなかったが、物語後半でその謎も解けてくる。

2014/05/21

死者が見える少年と元刑事の話。元刑事の苦悩がちょっと気持ちが入りきれなかった。この著者の消防士の作品は面白かったので、読んでみたけど、こちらはあわなかった。

2014/05/09

本屋さんで平積みされていたのを衝動買いしました。
設定は結構好きだったのですが、個人的にはあまり盛り上がらず…。
ラストのかたちはいいと思いました！