極北ラプソディ の商品レビュー
海堂さんの最近の作品は私的にはややこし過ぎてイマイチって云うのが続いてたんだけど、これは久々に一気に読みきってしまった テンポが良くて、ハラハラドキドキが続き、面白かったです まあ、もうミステリじゃなくて、医療冒険小説って感じですね
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ひさびさに海堂さんの作品を読みました。ずっとちゃんと読んでたら面白みも増すのかも?まあまあでした。最後の恋愛小説っぽいのはちょっと好き。
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速水さん(((((((・・;) 将軍さま!メインじゃないけどメイン!あわあわ 人物多くてわからなーい。彦根さんは何がしたいんだったかな。。わからん。。とりあえずブレイズメスだったか復習せねば。。
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+++ 『極北クレイマー』につぐ、週刊朝日連載の迫力満点の第2弾。崩壊した地域医療に未来はあるのか?「夕張希望の杜」の医師である村上智彦氏は朝日文庫判『極北クレイマー』の解説で、「ここで起こった事は将来の日本全体の縮図である」と書いた。 『極北ラプソディ』は閉鎖の危機にある極北市...
+++ 『極北クレイマー』につぐ、週刊朝日連載の迫力満点の第2弾。崩壊した地域医療に未来はあるのか?「夕張希望の杜」の医師である村上智彦氏は朝日文庫判『極北クレイマー』の解説で、「ここで起こった事は将来の日本全体の縮図である」と書いた。 『極北ラプソディ』は閉鎖の危機にある極北市民病院に、赤字建て直しのために世良院長がやって来たところから始まる。彼は再生のために、訪問介護の拡充、人員削減、投薬抑制をかかげた。 また世良院長は雪見市の極北救命救急センターに外科医・今中をレンタル移籍した。瀕死の地域医療でもっとも厳しい局面にたつ救急医療。速水センター長の指示をあおぐことになった。移籍から3日目には、速水が指揮をとる「将軍の日」で、入れ替わり立ち替わり救急患者が訪れる一日になった。文字通りの救急医療の修羅場に遭遇する今中。 一方、極北救命救急センター長の桃倉は息子が出場したスキー大会を見学していたが、雪崩に巻き込まれ、命が危険な状態に。速水はドクターヘリの出動を宣言した。医療と行政の根深い対立をえがき、地域医療の未来を探る渾身のメディカル・エンターテイメント。 目次・ 第一部極北の架橋 1章通り過ぎるサイレン 2章テレビ先生の三つの宣言 3章赤鼻課長の訪問 4章世界は孤立していない 5章古巣探訪 6章極北市を治療しましょう 7章市長懇談会 8章監察医務院の闇 9章救急車の静寂……第二部雪見の夏空 第三部光のヘリポート 第四部オホーツクの真珠 +++ 破綻した極北市と隣の健全な雪見市を舞台に繰り広げられる医療現場再生への取り組みの物語。再生へ向けてもがく医療現場と行政の埋められない溝が読んでいるだけでもどかしい。だが、自分の領域で力を尽くしている姿は、それが脚光を浴びるか浴びないかに関係なく輝いて見え、胸を打たれる。世良しかり、速水しかり、そのほかの登場人物たちもみなそれぞれの力を尽くしていてカッコイイのである。そして、科学の最先端の医療現場であっても、全力で心を傾けていれば神は降りてくるのだ、と信じられる。手に汗握り、胸を熱くし、ほろりとさせられる一冊である。ラストの速水は少しばかり切なかったが。
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「ブレイズメス」から後の世良の動向、桜宮から去った速水医師と花房師長のその後、そして極北クレイマーの今中先生と、読みどころ満載。地域医療という重いテーマだったかもしれないが、ドクターヘリも登場し、一気呵成に読んだ。 花房師長の決意にも驚いたし・・・ 世良先生って、その後桜宮AIセ...
「ブレイズメス」から後の世良の動向、桜宮から去った速水医師と花房師長のその後、そして極北クレイマーの今中先生と、読みどころ満載。地域医療という重いテーマだったかもしれないが、ドクターヘリも登場し、一気呵成に読んだ。 花房師長の決意にも驚いたし・・・ 世良先生って、その後桜宮AIセンターの所長になるんだったっけ?!
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※このレビューにはネタバレを含みます
極北の話は単品としては小説の体をなしている訳ではないので、これだけ読んでも登場人物や背景が全く分からない。ずっと通して読んでいても全て覚えている訳ではないので話の繋がりが分からなくなって当然である。この点が、最近の作者は度が過ぎて、あらゆる話が全てクロスオーバーしているが故に、小説単品として評価できないのが残念である。そういった面を差し引いて通読しているファンとして読むのであれば、主要登場人物の多くに、それなりのケジメをつける展開となっているのは楽しめる。ただし、医療崩壊から道州制までの最新の時事話題を含め、チリ落盤事故を條沸させる恩師の過去や、いかにも曰くありげなパイロットの過去など、これでもかと話を盛り込みであり、なおかつ主人公が章によって入れ替わるかのような展開と、その結末への強引なまでの引っ張り方で、消化不良になっているのが残念。
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21章アクロバット・フライトはドキドキさせられた。速水が素敵すぎ!「現場には花房がいる。ヤツは何もできずに、雪の中、泣きベソをかいて俺を待っている。」このセリフにはぞくぞくしたなあ。「俺はひとりで飛んできた。俺の介助ができるのはお前しかいない。それくらい、わかってるだろう」だって...
21章アクロバット・フライトはドキドキさせられた。速水が素敵すぎ!「現場には花房がいる。ヤツは何もできずに、雪の中、泣きベソをかいて俺を待っている。」このセリフにはぞくぞくしたなあ。「俺はひとりで飛んできた。俺の介助ができるのはお前しかいない。それくらい、わかってるだろう」だってさ。ああよだれでそう。なのにお互いの中に自分の居場所を見つけられないんだからうまくいかないものね〜。
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赤字立て直しを図る世良医院長の孤独、目の前の命を必死に救おうとする型破りな救急医、孤島の診療所の久世医師…地域医療の再生に命をささげる人々の奮闘を描く物語です。 海棠さんの他の小説同様、ボリュームいっぱい、けれども読み始めたら止まらず、あっという真に読み終わってしまいました。 ...
赤字立て直しを図る世良医院長の孤独、目の前の命を必死に救おうとする型破りな救急医、孤島の診療所の久世医師…地域医療の再生に命をささげる人々の奮闘を描く物語です。 海棠さんの他の小説同様、ボリュームいっぱい、けれども読み始めたら止まらず、あっという真に読み終わってしまいました。 医療費を払わず、平然としている市民感覚というのが理解できませんでした。義務も真っ当せずに権利だけ要求する、これでは財政破たんもするはずです。実際にあるかどうかは分かりませんが…。 あと、速水ファンとしては、残された将軍が可哀そうでなりませんでした。
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あらゆる作品がすべてリンクしている海堂ワールドの中で地域医療をテーマに掲げた極北シリーズの第二弾。 舞台は暗に夕張市をモデルにしているのが判りますが、フィクションなので細かな設定は随分と変わります。 別シリーズで極北市に左遷された速水と同門の世良が主人公となる本作は、他の...
あらゆる作品がすべてリンクしている海堂ワールドの中で地域医療をテーマに掲げた極北シリーズの第二弾。 舞台は暗に夕張市をモデルにしているのが判りますが、フィクションなので細かな設定は随分と変わります。 別シリーズで極北市に左遷された速水と同門の世良が主人公となる本作は、他のシリーズよりやや重めの印象を受けるのは、寒々して北海道が舞台であるとともに、医療の中で切り捨てられていく地域医療がテーマだからでしょうか。 このシリーズの今後の展開が気になるところです。 速水と世良はどうなっていくのでしょう…。 まさか、これでおしまい?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
凱旋後、花房師長とともに北へ渡った速水先生のその後が知りたくて読みました。 正直に言うと、面白くなかった。 物語は、破綻した市の医療体制の再生を図る、今中先生と世良先生。 ドクターヘリを運行し、地域の救急医療を一手に引き受ける極北救急で、患者の命を救うこしか考えていない速水先生と、救命を維持するために効率よくセンターを運営しようとする桃倉センター長やフライトドクターを任されている伊達先生との衝突。 この二つの物語が描かれているんですが、どちらも地域医療の問題点を描きたいんでしょうけど、どちらか1つだけに焦点を当てたほうが、分かりやすく面白かったと思います。 主人公も第一部は今中先生で、第二部は速水先生っぽいですが、第三部では世良先生のようで、ころころと主役が変わるので何を伝えたいのは中途半端な印象です。最後のほう、今中先生の印象がすっかり薄くなってますし。 中途半端といえば、花房師長。 凱旋のラストでは、速水先生に付いて北へ渡り、北で渡った後の速水先生と花房師長の様子もちらっと本人の口から描かれますが、正直花房師長は何なんだ?という感じです。 ようは、世良先生と速水先生の間を行ったり着たりしているんですが、凱旋のラストであれだけ盛り上がったのに、この極北ラプソディでは拍子抜けです。あの凱旋のラストは一体何だったの? 海堂先生は、恋愛ごと特に女性の描き方が下手だということがよくわかりました。 また、速水先生の描き方も残念です。 凱旋では、我儘を言うけれど、根底には患者の命を救うためという思いがあり、カリスマ性を持った医師という印象だったんですが、この作品では、ただの我儘な先生にしか見えません。 速水先生の患者の命を救うために手段を選ばない医療を続けると、赤字になるというのは凱旋のときから分かっていましたが、極北の桃倉センター長は、物品の無駄をなくし、効率よく救命を運営するのに長けているようで、すっかり速水先生が小物に見えます。 それは、速水先生の弱点なのかもしれませんが、凱旋からの印象が強すぎて…。 小説新潮に載った速水先生が主役の短編は、この作品のその後のようで、速水先生の救命医に対する考え方が少し変化したようで、今後の速水先生の成長に期待したいところです。
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