パスタでたどるイタリア史 の商品レビュー
ピザにしろパスタにしろトマトは伝統料理のように思っていたので、トマトが入って来たのが結構後になってからというのは目から鱗。南米原産なので少し考えればわかりそうなものだが。 と思ったがさらによく考えたら大航海時代なのでイギリスの紅茶文化と同じくらいと思ったらそんなもんか
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兄に勧められて読んだ1冊。 この本を読み終わった日の夕ご飯はトマトクリームパスタだった。おいしかった
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イタリアといえばパスタ!美食の国!のイメージだったが、誰もが食べれる国民食として定着してしたのは割と最近(20世紀になってから)というのが意外だった。イタリアは南北で文化が異なると言うのは聞いたことがあったが、そこにも侵略の歴史があったのか。北は生パスタ、南は乾燥パスタ。イスラー...
イタリアといえばパスタ!美食の国!のイメージだったが、誰もが食べれる国民食として定着してしたのは割と最近(20世紀になってから)というのが意外だった。イタリアは南北で文化が異なると言うのは聞いたことがあったが、そこにも侵略の歴史があったのか。北は生パスタ、南は乾燥パスタ。イスラームとの関係。大航海時代を経てトマトパスタが普及したのかな?と思ってたら、トマトは割とゲテモノ扱いだったというのも目から鱗。 戦後のアメリカ食文化への憧れなども何だか日本と親近感…。敗戦国が辿る道って似てるのかしら。 やっぱりジュニア新書は楽しい。
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タイトルとテーマから軽薄本と見せかけて骨太本。人におすすめしたい。パスタと母性の関係、パスタを迫害する敵がアメリカとフェミニズムなど考察もちゃんとしてるし読み応えある。
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イタリアの国民食であるパスタの歴史を通じて、小麦やトマト、アラブ世界との断絶と交流、都市国家の分立とイタリア統一の流れをつかむことができる。乾燥パスタはイタリア発ではなかった、色んな形状のパスタが生まれた背景にも土地柄や歴史があると。こういうアプローチは歴史を身近にしてくれてとて...
イタリアの国民食であるパスタの歴史を通じて、小麦やトマト、アラブ世界との断絶と交流、都市国家の分立とイタリア統一の流れをつかむことができる。乾燥パスタはイタリア発ではなかった、色んな形状のパスタが生まれた背景にも土地柄や歴史があると。こういうアプローチは歴史を身近にしてくれてとてもよい。 19世紀に統一したからこそ隣町との違いが浮き彫りになりローカル色が意識され始めた、というのは確かに。 しかも紹介に限らない。現代イタリアが抱えているもパスタを通じて浮かび上がるのがよかった。革新的?イタリア人が否定しようとしてできなかった件は笑える。ただ、お母さんが家でつくるものという伝統的な形態が崩れるのは止められない。パスタの過去、現在、未来を感じ、考え、では日本人の米食との類似点は?相違点はと考えると眠れなくなった。
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19世紀末に出版されたアルトゥージのレシピ本が現代に直接つながるイタリア語を作り、イタリアという統一国家を作ることに貢献した、という部分と、母=パスタ、パスタ=母、という部分、野菜食いからパスタ食い、という部分に、イタリア社会におけるパスタを中心とした食文化の存在感の大きさを感じ...
19世紀末に出版されたアルトゥージのレシピ本が現代に直接つながるイタリア語を作り、イタリアという統一国家を作ることに貢献した、という部分と、母=パスタ、パスタ=母、という部分、野菜食いからパスタ食い、という部分に、イタリア社会におけるパスタを中心とした食文化の存在感の大きさを感じた。
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「パスタでたどるイタリア史」という題名だが、むしろ「イタリア史の中のパスタ」と言うべき本(パスタがメイン)。 パスタといえば、いまや日本を含め世界的な食であるが、それが発祥地であるイタリアにおいて、どのように民族・国民の歴史とともに歩み、発展していったかがわかる。 いまやパスタに...
「パスタでたどるイタリア史」という題名だが、むしろ「イタリア史の中のパスタ」と言うべき本(パスタがメイン)。 パスタといえば、いまや日本を含め世界的な食であるが、それが発祥地であるイタリアにおいて、どのように民族・国民の歴史とともに歩み、発展していったかがわかる。 いまやパスタには欠かせないトマトや唐辛子は、大航海時代にイタリアにもたらされたことや、貧しい人々にとっては長らくパスタは贅沢品であったこと、イタリアではずっと愛されてきたと思っていたパスタが、迫害されていた時代もあったことなど、イタリアとパスタの関係に関して知らない事実を多く知ることができた。
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パスタという国民食を基にしながら、イタリアの歴史についてもあらかた攫えるような本で面白かった。 パスタをぼろくそに言った批評家がパスタ食べてるとこ見つけられて、評価下げるのめちゃくちゃ面白い。日本も明治維新期に日本語廃止論だの漢字廃止論が出てたりするけれど、他の国でもこう言った事...
パスタという国民食を基にしながら、イタリアの歴史についてもあらかた攫えるような本で面白かった。 パスタをぼろくそに言った批評家がパスタ食べてるとこ見つけられて、評価下げるのめちゃくちゃ面白い。日本も明治維新期に日本語廃止論だの漢字廃止論が出てたりするけれど、他の国でもこう言った事象はあるのだろうか。 イタリアに行って「パスタ食い」になりたくなる本だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言われてみれば当たり前なんだが、トマトパスタも唐辛子も新世界産だ。パスタ自体がイタリア統一後に今の地位まで来たんだな。峰ストラトミネストローネがが主流なのは当たり前か。いろいろ学んだ。南北格差は大きいし、歴史も結構違うんだな。統一といってもいろいろ。
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北部では生パスタ、南部ではトマトソースが発展し手で食べていた庶民の料理から徐々に洗練されてゆくマンマの味パスタ。パスタを食べることでイタリア人はイタリア人であることを自覚する、各都市国家による地域色強かったイタリアを統一するにあたってはパスタは大いに貢献したようです。
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