限界集落株式会社 の商品レビュー
装丁が気になったので読んでみた。これを見ながら読むとイメージ湧いて読みやすかった。 廃れた農村を都会のエリートが再生させながら自分も成長していく。農村の過疎化とか食糧問題をテーマにしているが結構軽いタッチなのでさっぱり読めた。NHKでドラマにしたら面白そう。「天使がくれた時間」と...
装丁が気になったので読んでみた。これを見ながら読むとイメージ湧いて読みやすかった。 廃れた農村を都会のエリートが再生させながら自分も成長していく。農村の過疎化とか食糧問題をテーマにしているが結構軽いタッチなのでさっぱり読めた。NHKでドラマにしたら面白そう。「天使がくれた時間」という映画を思い出した。 さっぱりしているだけあって、かなりあっさりうまくいってしまい少し物足りなかったので☆4つ。
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先日、東京の出身で、メガバンクで働く知人が、 限界集落のコンパクトシティ化についてお話をされたのを聞き、 違和感を感じたことがあり、+αの関心を持って、本書を読みました。 小説としての内容は、ひとまず横に置いておいて…、 やはり、現場を知らず、現場に入らず、 机上の数値遊びと口...
先日、東京の出身で、メガバンクで働く知人が、 限界集落のコンパクトシティ化についてお話をされたのを聞き、 違和感を感じたことがあり、+αの関心を持って、本書を読みました。 小説としての内容は、ひとまず横に置いておいて…、 やはり、現場を知らず、現場に入らず、 机上の数値遊びと口先だけのコンサルや金融機関の考えること…。 様々な産業での事業再生の失敗事例にも裏打ちされているとおり、 本書のベースとなる営農組織化についても、甘さを感じました…。 この内容じゃあ…、まず、うまくは行かんだろぅなぁ…。 しかし、本書で描かれていることは、実は表面的なもので…、 日本の金融資産1500兆円のうち、 老齢世帯の保有割合が82.4%である とする全国消費実態調査による調査結果を背景として、 限界集落の老齢世帯が保有する 休耕地(ストック)を買い上げてキャッシュ化し、 これを市場でフローさせるとする財政政策が、裏側にあるといぅこと…。 さらに、老齢世帯が保有する土地を買い上げた後、 コンパクトシティに押し込み、その使用料として、またあの手この手で、 買い上げたキャッシュを回収する仕組みが、裏側にあるといぅこと…。 そこまでの目論見を踏まえると…、また、元VC視点で読んでしまうと…、 せっかくの地域活性に挑む爽やかなエンターテインメント小説が、 薄っぺらな青春小説の域に押し込められてしまい、 読後の清々しさを感じることができなくなってしまったのは、残念…。 基本的には、よぃ作品だと思います…。ので、評価は甘めの★4つ…。
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勤務するIT企業を退職した喜多川優が疲れを癒すための休暇がてら訪れた祖父の故郷の小さな村は、限界集落としての全てが揃っている。世話焼きというのか人の家を何とも思わず入り込んでくる近所の婆さんに引き込まれるように村の実態を知ることとなり、何故か村の再生を目指すことになる。過疎の小規...
勤務するIT企業を退職した喜多川優が疲れを癒すための休暇がてら訪れた祖父の故郷の小さな村は、限界集落としての全てが揃っている。世話焼きというのか人の家を何とも思わず入り込んでくる近所の婆さんに引き込まれるように村の実態を知ることとなり、何故か村の再生を目指すことになる。過疎の小規模農業を集約化し将来的には農業法人化を目指し、収穫物も低収入の米から野菜へと転換し農協に頼らない市場開拓を行い、試行錯誤の末に何とか自立化の道を歩み始める、と所謂こうした農業再生物語にはつきものの展開。 農業一筋の娘、農業研修でやってきたオタクや元キャバ嬢、村の煩型婆さん等それなりに魅力のある登場人物は居るのだが物語は類型的な展開から今ひとつ抜け出せないのがもどかしい。農業と過疎化の問題は言われて久しいし、幾つかの提言がされてはいるのだがどれもこれも決して成功には結びついてはいないので、逆に小説もその枠を跳び越せないのかも知れない。 とは言え、小説なのだから等身大の農村を舞台にする必然性もまた無く、突拍子もない農村を舞台にしても良いかも知れない。過去には過疎を逆手に取り日本独立の夢を描いた「吉里吉里人」などという名作もあったのだから諦めてはいけない。農業・漁業と日本の悩みは大きいが何か起爆剤になるような元気の出る物語が読みたいものだ。
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過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になって冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落を「限界集落」というそうだ。 そんな村が一人の元エリートサラリーマンの力によって再生していくというお話。 前作の「2泊3日遺言ツアー」もそうであったが、 著者の黒野氏は非常...
過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になって冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落を「限界集落」というそうだ。 そんな村が一人の元エリートサラリーマンの力によって再生していくというお話。 前作の「2泊3日遺言ツアー」もそうであったが、 著者の黒野氏は非常に細かく取材をしているようで、農業の実態や農村の抱える問題が詳細に描かれ、それを解決していく過程も現実的であり、地に足の着いた作品といえる。 だが、小説としては星一つ。
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過疎化一途の農村の大逆襲物語 ITベンチャーでひと山稼いだ男が、退職して自分をリセットするために故郷に帰ったら、過疎化一途の村を建て直したいとの思いに駆られ、村の農業の経営改革に乗り出すというストーリーです。登場人物も含めて、ベタな設定ではあるのですが、私もこういう話を夢見る男子...
過疎化一途の農村の大逆襲物語 ITベンチャーでひと山稼いだ男が、退職して自分をリセットするために故郷に帰ったら、過疎化一途の村を建て直したいとの思いに駆られ、村の農業の経営改革に乗り出すというストーリーです。登場人物も含めて、ベタな設定ではあるのですが、私もこういう話を夢見る男子ですので、途中から私もわくわく読み進みました。下町ロケットのように前半で苦労して後半巻き返すのではなく、前半はトントン拍子にうまくいき、後半に苦い展開が待っています。それもそれでリアルな感じがして、世の中そう甘くはないぞ、と自分にも言われたようで、ハッとさせられます。がんばろう、日本!
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