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アミダサマ の商品レビュー

2.8

173件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

    72

  4. 2つ

    39

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2016/07/24

冷蔵庫に閉じ込められていた「ミハル」 その「コエ」に呼び寄せられた悠人と、近所の寺の院主。 何度も出てくる阿弥陀の話、無神論者の私にはしっくりこなかった。 でもそれに嫌悪感や反発心を抱く事は無かった。 「コエ」「喉が切り裂かれたもの」「ミミ」 このあたりが曖昧でもやっとした。...

冷蔵庫に閉じ込められていた「ミハル」 その「コエ」に呼び寄せられた悠人と、近所の寺の院主。 何度も出てくる阿弥陀の話、無神論者の私にはしっくりこなかった。 でもそれに嫌悪感や反発心を抱く事は無かった。 「コエ」「喉が切り裂かれたもの」「ミミ」 このあたりが曖昧でもやっとした。 ミハルがなぜ周りを不幸にしてゆくのかも謎。 死なせたくないものを死なせない力だけではダメだったのか。 その存在自体が不吉だから、村が陰鬱なものになっていったのか。 「リツコ」という存在の救い。 物語の最後に新しく宿る命。 希望かと思えば、一抹の不安にも感じる。 なにしろモヤモヤする本だった。 ただ、ハマり出すと読みやすいので1日で読めてしまう。 個人的には千賀子の狂いようが怖かった… 「ぴょーん」がトラウマ。

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2016/04/04

このテイストで、うさんくさくならないギリギリのラインをちゃんと保ちながら、最後まできちんと読ませる力量がすごい。 寺の住職と医者が幼馴染で、村?町?がどんどん平穏な日常からずれていく、という設定が小野不由美さんの屍鬼と重なって、おや。と思った。 救われたいと思わないことで救われる...

このテイストで、うさんくさくならないギリギリのラインをちゃんと保ちながら、最後まできちんと読ませる力量がすごい。 寺の住職と医者が幼馴染で、村?町?がどんどん平穏な日常からずれていく、という設定が小野不由美さんの屍鬼と重なって、おや。と思った。 救われたいと思わないことで救われる、という主人公の潔い信仰が心に残った。

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2016/02/20

ひたすらに禍々しい小説。 沼田まほかる好きだけど、これはうーん、、、 超現実的なホラーなのか、人間の怖さなのか、よくわからなかった。 千賀子に取り憑き、あれほどのことをさせたのは一体なに?単に読者を怖がらせるための演出なのか?

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2015/12/28

純粋さは罪なのか? という話だと思う、多分。 帯で「最恐!」と謳っていたからちょっとびびっていたのだけれど、怖いというよりは「気持ち悪い」が勝った読後感。 産業処理場の冷蔵庫に閉じ込められていた、ミハルという純粋さの化身みたいな女の子が寺に拾われてから、村には悪意が満ち、位相がず...

純粋さは罪なのか? という話だと思う、多分。 帯で「最恐!」と謳っていたからちょっとびびっていたのだけれど、怖いというよりは「気持ち悪い」が勝った読後感。 産業処理場の冷蔵庫に閉じ込められていた、ミハルという純粋さの化身みたいな女の子が寺に拾われてから、村には悪意が満ち、位相がずれたみたいに人々がおかしくなっていく。 その描写は確かにぞっとするものがある。 特に寺の住職の母親の変わりようには、読みながら頭の中で「えーっ…」と愕然とせずにはいられなかった。 でも、やっぱり怖いというよりは、そのぬめっと湿るような描写が気持ち悪くて仕方ない。 詳細さのせいなのか、何なのか… 『猫鳴り』もそうだったところを鑑みると、それがこの作家の文章の魅力なのかもしれない。

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2015/12/15

 人間心理による何とも言えない薄気味の悪さ。これが著者の真骨頂だと思うけど、本作はストレートなホラータッチで、これを描く。面白かったけど、なぜ村全体が悪意に染まっていくのか、とかよくわからない点も多く、やや消化不良。

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2015/09/14

うーーーん何か物足りない。なんだろう。頭ですごいアニメーションが流れてくるほど勢いを感じた。異常な美少女に生きる女が勝てたのではないけれど、でもそっちへの希望みたいのなあったのが新鮮だった。あっさり幸せっぽく終わるのは好かなかったけど、完結させたくなかったからこういう終わり方なの...

うーーーん何か物足りない。なんだろう。頭ですごいアニメーションが流れてくるほど勢いを感じた。異常な美少女に生きる女が勝てたのではないけれど、でもそっちへの希望みたいのなあったのが新鮮だった。あっさり幸せっぽく終わるのは好かなかったけど、完結させたくなかったからこういう終わり方なのかな。

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2015/03/15

沼田まほかるのアミダサマを読みました。 産業廃棄物の冷蔵庫の中に放置されていた少女ミハルを助けた僧侶の浄鑑は母と一緒にその少女を育てることにします。 しかし、その少女が寺に住み始めた後、集落には凶事が起きるようになってしまいます。 ミハルは亡くなってしまった飼い猫や浄鑑の母が生...

沼田まほかるのアミダサマを読みました。 産業廃棄物の冷蔵庫の中に放置されていた少女ミハルを助けた僧侶の浄鑑は母と一緒にその少女を育てることにします。 しかし、その少女が寺に住み始めた後、集落には凶事が起きるようになってしまいます。 ミハルは亡くなってしまった飼い猫や浄鑑の母が生き返ることを望むのですが... サイコホラーはあまり好きではないので、評価は低くなります。

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2014/11/07

途中までは、物語にひきこまれて、どろどろとした世界観を十分味わうことができた。 ただ、ラストが私の好みとは合わなかったかな。 急に抽象的になってしまって、ぷっつり終わってしまったような…

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2014/09/02

2012年10月14日読了。 これはすごい。この内容がリアルに感じられる、というのもおかしいのかもしれないけどリアルに感じられて。

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2014/08/10

気配に惹かれ、産廃場に放置されていた冷蔵庫に閉じ込められていた幼い少女を見つけ、引き取った住職・浄鑑。しかし寺のある集落は、少女の無垢な願いとともに少しずつ狂気に侵されていく…。無垢な願いの恐ろしさにじりじりするけど、まほかる作品特有の醜さ、グロテスクさが少ない気がするのは主人公...

気配に惹かれ、産廃場に放置されていた冷蔵庫に閉じ込められていた幼い少女を見つけ、引き取った住職・浄鑑。しかし寺のある集落は、少女の無垢な願いとともに少しずつ狂気に侵されていく…。無垢な願いの恐ろしさにじりじりするけど、まほかる作品特有の醜さ、グロテスクさが少ない気がするのは主人公の浄鑑がとても常識人で好感が持てるからかもしれないと思う。雰囲気のある作品なんだけど、いわゆる“まほかる感”を期待してたのでちょいガッカリしてしまた。

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