アミダサマ の商品レビュー
生と死のかたちを捻じ曲げようとするミハルの力。 だんだんおかしくなっていく千賀子や町の人々の様子が恐ろしかった。
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なんとも言えないムカムカとし続ける話。なんだろう、こう、なんとも言えない感じ。怖くも気持ち悪くもあるし、なんだろ、ムカムカムカムカとずっと胸の奥がこう、ムカムカする感じ。 泣くでもなく、悲しいでもなく、笑うほど楽しくもなく、辛くもなく、なんともいえない胸焼けが終始続く。うっすら...
なんとも言えないムカムカとし続ける話。なんだろう、こう、なんとも言えない感じ。怖くも気持ち悪くもあるし、なんだろ、ムカムカムカムカとずっと胸の奥がこう、ムカムカする感じ。 泣くでもなく、悲しいでもなく、笑うほど楽しくもなく、辛くもなく、なんともいえない胸焼けが終始続く。うっすら眉間に皺を寄せながら読む。読み続けるそんな話で。 でも、目は離せないのよ。最後まで読まないことにはこの胸焼けは止まらないのよ! やだなぁ、なんかなぁ、もう途中で放り出したいなぁ。と思うんだけど、この半端なままじゃどうにも胃がもたないので、必死でラストまで読むっていう、 そういうホラーです。笑笑
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沼田まほかる魔性の何かが好きなんだなって思った ちょっと神秘的なものに寄りすぎててちょっと説得力が欲しい!と思った。 洒落怖みたいな感覚で読めばいいのかもしれない。 カアサンのレビー小体型認知症(呪い?)で狂っていく描写はとても好みだった。 個人的に悠人の祖父がゴミすぎてびっくりした。
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この世界観についていけず、 展開もイマイチ。 ただただ、どんよりした なんとも言えない読後に駆られた。 キャラクターの設定は、 とてもイメージしやすくて 良かった。 老害のはるお 頭も股も緩い律子 悠人のくず人間さ 筒井ジョウガンっていうお坊さん。 堕ちていく母の千賀子 ユリゴ...
この世界観についていけず、 展開もイマイチ。 ただただ、どんよりした なんとも言えない読後に駆られた。 キャラクターの設定は、 とてもイメージしやすくて 良かった。 老害のはるお 頭も股も緩い律子 悠人のくず人間さ 筒井ジョウガンっていうお坊さん。 堕ちていく母の千賀子 ユリゴコロがすっごく良かっただけに、 もう読むことはないかなと感じた笑
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産廃処理場の冷蔵庫に捨てられていたミハル 彼女のコエを聞き助け出そうとやってきた悠人 同じく引き寄せられた僧侶の浄鑑 悠人の力とミハルの力が重なることを恐れた浄鑑は 寺で母親と共にミハルを育てることにするのだが ミハルが来てから町に異常な出来事が起こり始める… いや~「彼女がそ...
産廃処理場の冷蔵庫に捨てられていたミハル 彼女のコエを聞き助け出そうとやってきた悠人 同じく引き寄せられた僧侶の浄鑑 悠人の力とミハルの力が重なることを恐れた浄鑑は 寺で母親と共にミハルを育てることにするのだが ミハルが来てから町に異常な出来事が起こり始める… いや~「彼女がその名を知らない鳥たち」「九月が永遠に続けば」とか好きなんだけどな~ なんかこの作品はイマイチ好きじゃなかったかな~ 途中までめちゃくちゃ好きなんだけど 後半からありゃま~な感じが残念! なんだろ? 説教臭い感じが、ちょっと読んでて面倒になったんだよね~ あとはミハルと悠人の関係が「あ~そうなん…」って感じ あ~なんか残念な終わり方~~!!
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巻末の解説に、この本は曼荼羅だとあり、ああそうかとも思うが、観念世界のストーリーは常識で理解しようとすれば、紐解けぬ疑問の連鎖に訳が分からなくなり、更にはそれが詩的に表現され、一層現実感を失い、夢の世界を泳ぐような感覚になる。それが曼荼羅なのだろうか。理屈で読もうとしてはいけない...
巻末の解説に、この本は曼荼羅だとあり、ああそうかとも思うが、観念世界のストーリーは常識で理解しようとすれば、紐解けぬ疑問の連鎖に訳が分からなくなり、更にはそれが詩的に表現され、一層現実感を失い、夢の世界を泳ぐような感覚になる。それが曼荼羅なのだろうか。理屈で読もうとしてはいけないのだろう。奇妙な疾走感と閉鎖的な陰鬱な世界観。その中でこそ通じる非現実的なストーリー。オカルトと言ってしまえばそこまでか。
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2018年、27冊目は、久しぶりの、沼田まほかる。 産廃処理場の、廃冷蔵庫の中で発見された幼女、ミハル。発見したのは、近くの寺の僧、浄鑑と、東京でサラリーマンをする、工藤悠人。浄鑑と悠人はミハルによって呼び寄せられるようにして、その場に居合わせることとなった。その後、悠人の目か...
2018年、27冊目は、久しぶりの、沼田まほかる。 産廃処理場の、廃冷蔵庫の中で発見された幼女、ミハル。発見したのは、近くの寺の僧、浄鑑と、東京でサラリーマンをする、工藤悠人。浄鑑と悠人はミハルによって呼び寄せられるようにして、その場に居合わせることとなった。その後、悠人の目から逃れるように、寺に引き取られるミハル。もう一度ミハルに呼ばれることを望む悠人。ミハルの成長を見守る浄鑑とその母。待ち続ける悠人。そして……。 ミハル、浄鑑、その母のパートと、悠人のパートが不規則に交互してストーリーは展開して行く。 ん~っ、色々と悪くないんだけどね。自分の仏教知識の浅薄さとか置いておいても、ちょっとソッチ寄りのライト・ホラー的(ホラーに振り切ってない)印象が拭いきれない。 ミハルの持つ「力」によって、ミハル、浄鑑が暮らす、古の因習が根深く残る山村の均衡が崩れるのは納得。ただ、悠人パートの悠人のDV体質は説明不足というか、神経逆撫でられる。『彼女がその名を~』の 陣治の振舞い以上に、悠人の素行には不快感を覚える。 ソレがラストの律子(悠人の恋人)の存在を引き立てるのも解らんでもないけど……。 とにかく、ドコにも振り切ってなく、さらにモヤ感残る造り。総評、2.8的な、★★★☆☆。 自分も『ユリゴコロ』から追いかけ始めたので、『ユリゴコロ』的なモノ(伏線回収含め)を期待すると、完全に裏切られる。『彼女がその名を~』とも、『九月が永遠に~』とも全くベクトルが異なる。そんな質感。 個人的、好みで、沼田まほかる既読4作並べるなら、『ユリゴコロ』>『彼女がその名を~』>『アミダサマ』>『九月が永遠に~』の順かな。『痺れる』は短縮集なので、選外。
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人間のドロドロした、いや~な小説を読みたいと思って手元の本から手にしたんですが、どちらかというとホラーな感じでした。私が求めていたのとはちょっと違ういや~な感じだったんで挫折するかなと思ったんですが最後まで読んでました。ミハルや悠人の存在をどういうふうにとらえていいのか、いまひとつ消化できないまま終わってしまいました。人が理性や常識などで抑えているいろんな種類の強い欲望は純粋な欲望に当てられると開花していくのか…欲望だらけになった町が怖かったし、哀しかったです。カアサンや悠人の変貌が恐ろしい。最後、ミハルが悠人の子として生まれ変わろうとしているとき、本当に生まれてきてそこから二人が出会ってしまったとき、この世界はどうなるのか考えたら怖かったです。律子がいるから大丈夫なのかしら。
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最初はミハルの「力」の全貌がよくわからなかったけれど、理解した時にはゾッとしました。純真すぎるがゆえに、この世の理を捻じ曲げる・・・。哀れだと思うのに、同じくらい、いやそれ以上に恐ろしく、不気味な存在・・・。 解説で、プロローグを「救済と読むか、無限の業苦と読むかで、印象は全く...
最初はミハルの「力」の全貌がよくわからなかったけれど、理解した時にはゾッとしました。純真すぎるがゆえに、この世の理を捻じ曲げる・・・。哀れだと思うのに、同じくらい、いやそれ以上に恐ろしく、不気味な存在・・・。 解説で、プロローグを「救済と読むか、無限の業苦と読むかで、印象は全く違ったものになると思う。」とありましたが、私は業苦だと思ってしまった方です。 そうか・・・救済。うん、救済だといいな。
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