頭のうちどころが悪かった熊の話 の商品レビュー
まず惹かれるのは題名。なんなんだ、このヘンテコな題名は…ということで読んでみると、内容はどちらかというと幼児向けの寓話集といったところか。熊、虎、蛇、烏などたくさんの動物たちが登場し、イラストもふんだんに使われており、絵本の要素が比較的に強い。 しかし、大人としての視点で読ん...
まず惹かれるのは題名。なんなんだ、このヘンテコな題名は…ということで読んでみると、内容はどちらかというと幼児向けの寓話集といったところか。熊、虎、蛇、烏などたくさんの動物たちが登場し、イラストもふんだんに使われており、絵本の要素が比較的に強い。 しかし、大人としての視点で読んでみると、また違った読み方ができる。構成のシュールさなどに気づき、思わず「お?」と思ってしまう場面が多々あった。意外と大切なことに気づかせてくれる作品集かもしれない。日常生活に疲れた大人たちにかえってお勧めできそうな一冊である。
Posted by
池の中の王様 が好きだったけど 他のも良かった。 えっ!てなったり コワッ!てなったり ニヤリ( ⌯᷄௰⌯᷅ )てなったり ほっこりしたり 大人様の童話?かな。 自分のことなんじゃないかとか 知り合いのあの人っぽいとか 身近に居そうで ドキリしたりして…。 読みやすいから...
池の中の王様 が好きだったけど 他のも良かった。 えっ!てなったり コワッ!てなったり ニヤリ( ⌯᷄௰⌯᷅ )てなったり ほっこりしたり 大人様の童話?かな。 自分のことなんじゃないかとか 知り合いのあの人っぽいとか 身近に居そうで ドキリしたりして…。 読みやすいから、スルスル読めてしまうけれど 大切なこと スルスル読み落としそうで、 何度も読み返しながら すすめた。 たぶん、ダイジなことって スルスルしてて 日常でもそんなもの、 気をつけてないと、スルスルしちゃう。 小泉今日子さんの書評、とてもよかった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
動物たちを主役に据えた寓話集。飄々として皮肉な語り口で、だけどちょっと説明的かなとも思う。オタマジャクシとヤゴの友情を描く「池の中の王様」という寓話が中々ロマンチックで良かった。
Posted by
表題作に出て来るクマバチと亀。一日の時間差で会話する。滑稽だけどどうしようもない切なさがある。話としては「池の中の王様」がこのみだけど、一番印象に残ったのはクマバチと亀。それぞれ完全に別の話かと思ってたら登場人物につながりがあった。
Posted by
初めて読む作者 安堂みきえ氏の本である。 児童文学を書かれていた方なのでしょうか? 7話からなるショートショートのような、そして少し童話的な感じでもあり、哲学的要素も含まれているのか? 大人の童話と、言っていいのかも。 他の方に聞いたら、図書館で、児童書として置かれていたと、...
初めて読む作者 安堂みきえ氏の本である。 児童文学を書かれていた方なのでしょうか? 7話からなるショートショートのような、そして少し童話的な感じでもあり、哲学的要素も含まれているのか? 大人の童話と、言っていいのかも。 他の方に聞いたら、図書館で、児童書として置かれていたと、、、、 もう少し表紙のイラストが、可愛ければ、児童書でも、親子と一緒にでも読める本かもしれない。 字も大きく、イラストもあり、楽しみながら、アッという間に読めてしまった。 旅人が、トラに食べられてしまったのか・・・と、思っていたのだが、、、最後に又、登場してくれて、顔が微笑んでしまった。 又、時を経て、読み返すと、違った思いになるのかもしれない ちょっと不思議な物語だった。
Posted by
【くるくるくるくる、風見鶏のように】 かわいそうなの。 かわいそうなの。 なんて他人行儀な台詞なんでしょ。 犬を拾ってまた捨てる。 そんな小賢しさが癪に触る。 だれかが拾ってくれるだろうと、 缶詰を添えて犬を捨てるやつも嫌いだ。 だって犬は缶詰を開けられないじゃないか。 き...
【くるくるくるくる、風見鶏のように】 かわいそうなの。 かわいそうなの。 なんて他人行儀な台詞なんでしょ。 犬を拾ってまた捨てる。 そんな小賢しさが癪に触る。 だれかが拾ってくれるだろうと、 缶詰を添えて犬を捨てるやつも嫌いだ。 だって犬は缶詰を開けられないじゃないか。 きれいごとはきらいだ。 きれいごとはきらいだ。 君は捨てただろ。 犬を捨てただろう。 それだけが真実だ。 それだけがその犬の未来だ。 まるで次があるみたいな希望は、 犬のためにあるんじゃない。 捨てるお前の勝手な自慰行為だよ。
Posted by
ちょっと笑えて、考える、 とてもシンプルだと思います。 押しつけがましくない、 説教臭くない、 そういうところが良かった。 「池の中の王様」がお気に入り。 イラストが素敵。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
キョンキョンの書評に惹かれて。 「北風と太陽」に似た寓話の短編集。 子供向けではなく、大人向けだと思う。 大人に向けた注意かな。とてもシュール。 中でも、私はヘビとカラスの話しが心に刺さった。 表紙の絵がとても魅力的。
Posted by
きっかけは、「王様のブランチブックガイド」だったか。何となく惹かれるタイトルで、たまたま中古で目にしたからゲット。内容は、ちょっとブラックな風味を交えた童話。で、このタイミングで読んだのは、すぐ読めそうだったからなんです。今月、えらい早いピッチで読書が進んでいることにふと気付き、...
きっかけは、「王様のブランチブックガイド」だったか。何となく惹かれるタイトルで、たまたま中古で目にしたからゲット。内容は、ちょっとブラックな風味を交えた童話。で、このタイミングで読んだのは、すぐ読めそうだったからなんです。今月、えらい早いピッチで読書が進んでいることにふと気付き、丸々ひと月ずっと”一日一冊”はさすがに無理にせよ、月の前半だけでもそれって可能なんじゃ!?と思ったのがきっかけ。実際にはムックとか本作とか、反則すれすれのが数冊紛れ込んでしまっているんだけど、それを達成できたことは満足です。感想と関係ないけど。
Posted by
表題につられて買いました。 7つの寓話それぞれが素敵。『いただきます』と『ヘビのおんがえし』『お客さまはお月さま』は特に好きです。
Posted by