頭のうちどころが悪かった熊の話 の商品レビュー
面白かった! 特に印象に残ったのは、虎の話と蛇の話。 これ、自分のことかな?と思える部分も多い。 短くて読みやすく、一気に読み切ってしまいました。
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7つのユーモラスな寓話集。◇頭のうちどころが悪かった熊は、奥さんを思い出せないまま彼女を探す。なぜ頭をうったのか。察した瞬間、夫としての熊にささやかなエールを送りたくなった。◇ヘビの恩返しは、過去に囚われた父、未来しか見ない母、現在をどうにかしたい息子、そんなヘビ一家に家庭教育の...
7つのユーモラスな寓話集。◇頭のうちどころが悪かった熊は、奥さんを思い出せないまま彼女を探す。なぜ頭をうったのか。察した瞬間、夫としての熊にささやかなエールを送りたくなった。◇ヘビの恩返しは、過去に囚われた父、未来しか見ない母、現在をどうにかしたい息子、そんなヘビ一家に家庭教育の難しさを垣間見た。◇りっぱな牡鹿は“意味”に抵抗する。彼は特別な理由を必要とせず、毎日を丁寧に生きられる鹿なのかも。
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動物寓話集。 7編収録。 表題の熊のはなしって、頭を打ってなお最愛のひとの事を忘れられずに捜し回って最終的に妻を思い出したっていう良い話にもとれるけど、結局’あったかくて黒くて毛だらけで四本足で強い’って情報からして家庭では妻に頭が上がらなかったのかもしれない。あったかってい...
動物寓話集。 7編収録。 表題の熊のはなしって、頭を打ってなお最愛のひとの事を忘れられずに捜し回って最終的に妻を思い出したっていう良い話にもとれるけど、結局’あったかくて黒くて毛だらけで四本足で強い’って情報からして家庭では妻に頭が上がらなかったのかもしれない。あったかっていうのも締められてた事を指しているのだとしたら、思い出さないままの方が熊にとって幸せだった可能性がある、っていう皮肉かもしれないな、なんて。 月の輪熊のはなしはかわいい。熊も月も星も、見た目は違うようだけど種を超えて仲良くなる事は出来るんだ。だったら人間同士仲良くしようよ。友愛万歳。みたいな話かもしれないし、一般大衆(星)っていうのは結局、カリスマ的な目立つ存在(月の輪熊)に依存して追従するしかない。右へならえ。的な事を喩えているのかもしれない。作中で月は熊を特別だと感じているが、熊にとって月が特別かは読み取れない。なんて。 いろいろな空想が捗るユーモアいっぱいの一冊。 3刷 2021.4.11
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大人向けの寓話集。 イラストがいい感じ。 お話は、私には合わなかったけど考えさせられるものばかり。 「池の中の王様」が読後感もよく楽しんで読めました。
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動物が主人公の7つの短編集です。なのでサラリと読めます。(追記:絵本ではありません)ほんわか系を想像していると、いい感じに裏切られます。 ブログにて詳しいレビューしています♡ https://happybooks.fun/entry/2021/01/25/222314
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寓話というだけあって、考えさせられる作品ばかりだった。 中には考えさせられすぎてややこしくなる物語なんかもあった。 私が一番気に入ったのは「池の中の王様」。 その中の「自分の目でしか見えないんだよ。なにがホントかなんて、だれにもわかりっこないじゃないか。でもわかっているのは、ぼ...
寓話というだけあって、考えさせられる作品ばかりだった。 中には考えさせられすぎてややこしくなる物語なんかもあった。 私が一番気に入ったのは「池の中の王様」。 その中の「自分の目でしか見えないんだよ。なにがホントかなんて、だれにもわかりっこないじゃないか。でもわかっているのは、ぼくの世界ではぼくが王様ってこと。」というセリフから、思考の海へ。 確かなことは「我思う、故に我あり」としか言えなくて、自分以外の他人は幻かゲームのキャラクターみたいなものかもしれなくて…。 見えてるものが違えばそれはもう住んでる世界が違うのと同じようなことで…。 などと考えていると、少しさみしい気持ちになった。 でも、「見えているものが違ったって、ぼくはきみが大好きさ。」と言われて、自分以外の人間と仲良くできるのってそれだけで素敵じゃないかと思い直して、難しく考えるのをやめた。 なんだかよくわからない感想になってしまったが、修正はしない。
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ほのぼの感、クールさ、ぬくもり、棘、おかしさ、渋み…。 それらを練り込んでひと針ひと針仕上げた編み物のよう。 終始感じる寂しさ。冷めたオチ。そして下和田サチヨさんの挿画。 どれも全部好きだなあ。 この味わい、おとなの方にもぜひ。
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あっという間に読み終えてしまえる、絵本のような寓話集。意味なんて考えずにまずは読み切ってしまったけれど、これはこれで心地良かった。 時間を置いて、じっくり読むのも良さそう。 200811
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
40分で読み終わった一冊。 文庫本の形ではあるが、中身は7つのショートショート(童話に近い?)だった。7つのお話はどれも独立(多少のつながりはあるが)しており、様々な生き物が登場し、意味深なセリフを口にする。キラーフレーズ多め。 子供時代に読むのと、大人になってから読むのとでは、まるで受け取り方が違うのだろうなと感じた。 以下、勝手にラベリングし、備忘録とする。 オススメは「ヘビの恩返し」 ・頭の打ちどころが悪かった熊の話(大切なもの) ・いただきます(トラと旅人と食事) ・ヘビの恩返し(過去と未来と、今と) ・ないものねだりのカラス(素直になれない人へ) ・池の中の王様(道徳の教科書のようなストーリー) ・りっぱな牡鹿(真面目すぎる人へ) ・お客さまはお月さま(ほっこり系)
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たまらなくひかれるタイトルにも負けない、しびれる短編寓話集。 なんでしょう、この短さ。児童書道話の再編かな? 詳しくはわかりませんが、イラストの力の抜けた子どもみたいなタッチもよかったです。 大人のプレゼントとしても、最適ですね。
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