采配 の商品レビュー
落合さんの哲学書と言える1冊。 野球をベースに人生における考え方がわかりやすく書かれている。 メモ ■向上心より野心を抱け 自分を高めようという意欲の上に、どんな相手が目の前に現れても、必ず俺が蹴落としてやるという野心が必要。 野心を抱けば自分の周りの世界が見えるようになる。 ...
落合さんの哲学書と言える1冊。 野球をベースに人生における考え方がわかりやすく書かれている。 メモ ■向上心より野心を抱け 自分を高めようという意欲の上に、どんな相手が目の前に現れても、必ず俺が蹴落としてやるという野心が必要。 野心を抱けば自分の周りの世界が見えるようになる。 ■セルフプロデュースとは、目の前の仕事にベストを尽くすこと 誰が見てもできると思えるレベルまで、自分のパフォーマンス(仕事)の質を高めていくしかない。 自分には何ができるのか正しく認識し、できないことはできるように努力し、できるようになったら質を高めていく。 ■明日の「予習」ではなく、今日経験したことの「復習」がすべて ひとつの技術を身につけていく作業は地味で、相当の根気も必要になる。 技術の習得法には時代の変化も進歩も当てはまらない。 コツコツとアナログで身につけていくもの。 ■ビジネスマンも野球選手も3つの敵と戦っている 早く仕事を任されるだけの力をつけようとしている段階は「自分との戦い」 経験を元に成果を上げようとする段階では、どうすれば相手を納得させられるか、信頼を勝ち取れるかなど「相手との戦い」に身を置く さらなる高みを見てみたいという向上心とも向き合いながら、最終段階とひて「数字と戦う」 ■30代で何をするかで、40代が決まる 20代ではしっかりした土台を築き、充実した30代にしていくべき。 ■負けない努力が勝ちにつながる あと一歩でも契約を取れなければ「仕事をした」とは言えない。 成長ぶり、ベストを尽くせたかと評価は別。 1勝をつかむために、誰を信頼し、誰を中心に戦っていくのか。 ■「今一番大事なことは何か」を見誤るな 社会や組織には本音と建前があるが、「今一番大事なことは何か」という点だけは見誤ることなく、そこに最善の手を打たなければならない。 ■すべての仕事は契約を優先する 「国のため」「世界一になるため」などという大義名分があると、組織図や契約を曖昧にして物事を決めようとする、日本社会の悪い部分。 グレーな部分で行動を起こす際は、「自分はどこと契約しているのか」「自分の仕事は何なのか」をしっかり見据え、優先しなければならない。 ■欠点は、直すよりも武器にする どんなに高い成績を上げていても、すべてに完璧な人間などいない。 若い世代を見る時は、長所が欠点を補い、次第に成長していくことに期待すればいい。 ■平均点から一芸を磨け 平均点からスタートし、成長していく過程で一芸を見つけられれば恩の字。 ■「見なくてもわかる」で成長は確実に止まる プロだから見なくてもわかると言う人は、自分が経験した野球(仕事)で時間が止まっている。 どんな世界でも、外から見える姿に大きな変化はなくても、内部ではさまざまな進歩や変化がある。 まだまだ知らないことがあるはずだという謙虚な姿勢を持ち、周囲が何かに取り組もうとしている際には、深い関心を寄せながら観察するべき。 ■「いつもと違う」にどれだけ気づけるか ひとつの仕事を続ければつづけるほとあ、自分の身の回りのことが当たり前に見えてくる。 もっと言えば「当たり前」と決めつけ、見なくなる。 固定概念を取り除いて見てみれば、その中に多くの情報があることを実感できるはず。 ■できる・できない、両方がわかるリーダーになれ ビジネスの世界にも一流大学から大手企業に進んだエリートもいれば、コツコツと下積みから這い上がった人もいる。 さまざまな歩みをしてきた人がさまざまな思いを抱えているだけに、少しでも両方を理解できるリーダーになる。 ■俺のやり方は、おまえのやり方ではない 技術、仕事の進め方には「絶対的な基本」があるが「絶対的な方法論」はない。 プレゼンの進め方、営業トークにも基本の部分はあり、そこまで伝えたら現場に慣れさせながら、彼らなりの方法論を身につけるサポートをしていく。 方法論には正解はない。 ■仕事の成果と幸せに生きることは、別軸で考える 何の仕事に就き、今どういう境遇にあろうとも、その物語を織り成しているのは自分だけだという自負を持って、人生を前向きに采配していくことが大切。 一杯の白飯と緩やかな時間。その中で生きていこうとしているのが、落合博満の「人生の采配」。
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落合の考え方がよくわかった。下位から成功者に這い上がった経験から、下積みの気持ちもエリートの気持ちもわかるところが、活躍につながっているのだと思う。良否はわからないが、ぶれずに一貫した信念に基づいた考えに納得できた。 「野球は9人対9人で戦うチームスポーツだが、実際は投手と打者...
落合の考え方がよくわかった。下位から成功者に這い上がった経験から、下積みの気持ちもエリートの気持ちもわかるところが、活躍につながっているのだと思う。良否はわからないが、ぶれずに一貫した信念に基づいた考えに納得できた。 「野球は9人対9人で戦うチームスポーツだが、実際は投手と打者による1対1の勝負である」p13 「12月1日から1月31日の2ヶ月間は契約期間外に当たり、選手は球団に拘束されないことになっている」p30 「私がドラゴンズの監督に就任してから、チームの生え抜きの選手でレギュラーの座を手にしたのは森野将彦だけである。8年間でたった一人だけだ」p59 「20代で足場を固め、30歳でレギュラーの座を手に入れ、40代まで第一線でプレーする」p60 「3点以内で負ければ「打線が仕事をしていない」、3点以上奪っても負けると「投手が仕事をしていない」ということになる」p66 「先発投手が黒星を喫したら、仕事をしたことにならないだろうに」p67 「勝負に絶対はない。しかし、最善の策を講じていけば、仮に負けても次に勝つ道筋が見える」p84 「「手抜き」を放置するとチームに致命的な穴があく」p105 「「言われなくてもわかっている」で片づける部下は大成しない」p152 「たとえ結果が出なくても、「苦しみもがきながら戦い抜いたという事実」を、成長の糧にすることはできる」p209 「厳しい競争は自然にチームを活性化させる」p220 「歴史を学ばないということは、その世界や組織の衰退につながる」p240 「(デッドボールのあと)「出るのか引っ込むのか、どうする? 俺だったら、ほかの選手にチャンスは与えないけどな」ボソッとつぶやく。「何ともありません」その選手は一塁へ歩いていく」p244
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孤独に勝てなければ、勝負に勝てない 前向きにもがき苦しめ ミスは叱らない、だが手抜きは叱る 見なくてわかるで、確実に成長は止まる 安定感より停滞感のほうがリスク
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元中日落合監督の一冊。 「俺流」と世間から評され、その采配には賛否両論ありました。 しかし、結果を見ると監督在任中の成績はすばらしいものです。 監督時代に行った事、その理由、選手はどうあるべきか、 それを束ねる監督のあり方、コーチとの関係など、とても面白い内容です。 リーダ...
元中日落合監督の一冊。 「俺流」と世間から評され、その采配には賛否両論ありました。 しかし、結果を見ると監督在任中の成績はすばらしいものです。 監督時代に行った事、その理由、選手はどうあるべきか、 それを束ねる監督のあり方、コーチとの関係など、とても面白い内容です。 リーダーとしてプロ集団をまとめる立場の方にお勧めです。
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人材育成を仕事にしてる自分としては前著「コーチング」の方が良かったものの、十分為になる一冊。 “指導者は欠点を長所に変える目を持って新人に接していくことが大切 ” “気持ちを切り替える、その言葉の響きはいい。しかし、私には考える力がない人の方便に聞こえる” “ 自分にない色(能力...
人材育成を仕事にしてる自分としては前著「コーチング」の方が良かったものの、十分為になる一冊。 “指導者は欠点を長所に変える目を持って新人に接していくことが大切 ” “気持ちを切り替える、その言葉の響きはいい。しかし、私には考える力がない人の方便に聞こえる” “ 自分にない色(能力)を使う勇気が、絵の完成度を高めてくれる。”
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圧倒的な説得力。こういう啓発本的なものは、あまりフィットしないのだけど、これは今の自分にかなりフィット。特に次世代リーダーの見つけ方、育て方の章は圧巻。 「誰をリーダーにするか?尊重すべきは「自分で良ければ、ひと肌ぬいでみようか」という野球に対する愛情や情熱だと思う。」野球を他...
圧倒的な説得力。こういう啓発本的なものは、あまりフィットしないのだけど、これは今の自分にかなりフィット。特に次世代リーダーの見つけ方、育て方の章は圧巻。 「誰をリーダーにするか?尊重すべきは「自分で良ければ、ひと肌ぬいでみようか」という野球に対する愛情や情熱だと思う。」野球を他の分野に当てはめても、まさにその通り。 「引き継ぎは一切しないが、次の監督が困らないチームにしておくこと。それが監督としてやならければいけない仕事」私は、プロ野球の監督ではないので引き継ぎは一切しないと言うのはないけど、次の監督が困らないチームにしておくことという姿勢は本当に大事だと思う。 フィットしない人もいるだろうけど、お薦めします。
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中日を指揮した8年間で、リーグ優勝4度、チーム50年ぶりの日本シリーズ制覇をもたらした落合は文句無しの名将だろう。名選手必ずしも名監督ならずという経験則も、彼に関しては無縁の話であろう。しかし、当人はあまり、メディアに積極的には出ないため、何を考えているのか興味深かったので拝読。...
中日を指揮した8年間で、リーグ優勝4度、チーム50年ぶりの日本シリーズ制覇をもたらした落合は文句無しの名将だろう。名選手必ずしも名監督ならずという経験則も、彼に関しては無縁の話であろう。しかし、当人はあまり、メディアに積極的には出ないため、何を考えているのか興味深かったので拝読。熾烈な競争社会であるプロ野球の世界で結果を出し、打ち勝っていくのかという心構え、いやむしろ当人の信念が綴られている。100の素振りをした相手に勝ちたければ、101回以上素振りをするしか無い。その通りだと思う。書中でも自分で言っているが、落合はエリートではない。大学は中退、一時はボーリングの支配人までやった男が、誰も成し遂げた事の無い3度の三冠王獲得を成し遂げたのである。語られている言葉の説得力は別格だ。
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自分は巨人ファンなので、選手としては好きだったが、WBCの時、岩瀬を出場辞退させて以来、大嫌いになった。もともと、地頭がよい人だから、その時のことも何か言い分があるに違いないと期待して読んでみたのだが、正直底が浅くて衝撃を受けた。曰く、そもそも選手なり監督が契約しているのはオーナ...
自分は巨人ファンなので、選手としては好きだったが、WBCの時、岩瀬を出場辞退させて以来、大嫌いになった。もともと、地頭がよい人だから、その時のことも何か言い分があるに違いないと期待して読んでみたのだが、正直底が浅くて衝撃を受けた。曰く、そもそも選手なり監督が契約しているのはオーナーであり、ペナントを優勝するという契約を全うすることに専念しなくてはならないとのこと。ちょっと待ってほしい。ビジネス社会で考えてみると、社長の顔ばかりうかがって、お客さんのことを考えないダメ営業マンの典型的な発想である。そもそも、給与は誰からもらっているのか。直接的には会社を代表する社長、もう少し考えを広げると株主、とも言えるが、給与とは、お客さんからもらっているである。そのことを絶対に見失ってはならない。特に人気商売のプロ野球にあって、ファンの心を裏切るような行為があってはならない。岩瀬はその直前のオリンピックで失敗した。だからこそ名誉挽回する千載一遇のチャンスであったのに、本当に情けないと思う。こういう人間は絶対に応援したくない。一方、村田は肉離れを起こして結局開幕に間に合わなかったが、横浜ファンでなくても、頑張ってほしいと思った人は少なくないわけで、長い目で見れば、出場したことは決して間違いではなかったのではないだろうか。 一方、技術向上論は最近の自分の考え方に近くて共感できた。『非才』で語られた考え方に近い。 「100回バットを振ったヤツに勝ちたければ、101回バットを振る以外に道はない」とは、その考え方そのものだろう。
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遅ればせながら読んだ。 野球の監督だけではなく、一般社会のマネジメントに通じる所もあり。 落合の信念、洞察力、勝つための戦略は、監督としても一流です。超一流の選手は名将になれないとよく言われるが、選手時代から自分で考えながら道を切り開いてきた落合は、監督としても選手時代の経験がき...
遅ればせながら読んだ。 野球の監督だけではなく、一般社会のマネジメントに通じる所もあり。 落合の信念、洞察力、勝つための戦略は、監督としても一流です。超一流の選手は名将になれないとよく言われるが、選手時代から自分で考えながら道を切り開いてきた落合は、監督としても選手時代の経験がきちっと応用できている数少ない人物である。 落合にはベイスターズの監督やって欲しいよ。 ラミレスにもこの本を読んで欲しい…。
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やはり引寄せる。 昨晩のNHKサンデースポーツのゲストは落合博満だった。 落合がテレビに出るのは本当に久しぶりだと思う。容貌も変わって、だいぶ毒気が失せたような感じもしたけれど、彼の口から言葉が出ると、昔と変わらず「何を言いだすのかわからないゾ」と期待してしまう。(大越キャスター...
やはり引寄せる。 昨晩のNHKサンデースポーツのゲストは落合博満だった。 落合がテレビに出るのは本当に久しぶりだと思う。容貌も変わって、だいぶ毒気が失せたような感じもしたけれど、彼の口から言葉が出ると、昔と変わらず「何を言いだすのかわからないゾ」と期待してしまう。(大越キャスターはドキドキだったと思う) この放送が始まる2時間前にこの本を読み終わった。この本が書かれてからの時間の経過、落合氏の境遇の変化も微かに感じられたが、やはり自信に満ちて世の中を風切って歩いてる姿は健在で、現役の頃からの軸のブレのなさは野球への姿勢だけでなく、生きる姿勢にも投影されている。 落合氏を見ていて、こちらが言ったことに絶対協調しない捻くれ者のイメージを抱く人も多い事と思うが、苦労人や、苦境に陥ったことのある人、なんとかこの世の中で這い上がって生きてる証を得たいと思っている人が、彼の考えや信念に触れると本当の『優しさ』を感じとることだろう。 荒野のなかで生き抜いてきた人はこういう優しさを身に付ける。 『嫌われっ子世に憚る』 「嫌われる勇気」を当たり前のように身に付けていた人だ落合博満。 そんな彼が選手を育てるときの想いの視線にこんなフレーズがあった。 活躍したいと思うなら ①できないことをできるようになるまで努力し、 ②できるようになったら、その確率を高める工夫をし、 ③高い確率でできることは、その質をさらに高めていく。 なんか、地味で果てしなく感じるけど、これを読んだとき、何故かイチローの姿が浮かんできた。 能力のある人がこんな地道なことをやっていたら、凡人はまともには闘う意欲を失ってしまう。
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