夢違 の商品レビュー

恩田陸【著】

2014/12/01

ぼやーっとした読後感ですよ。
扱っているものが夢であるだけに、ミステリーのように謎に対して明確な真実が用意されてるわけではありません。
夢に対する考え方はおもしろかった。夢は外からくるもの。集団的無意識の存在。でも夢自体の考察があまり深まることはなかった、結局予知夢を見る人、それに侵入される人、がいるだけで。
夢を映像化できる世界、夢判断という職業、といった設定はおもしろかったので、様々な人の謎に包まれた夢を夢判断士が分析していく、みたいな短編集になったらいいのにな。

2014/11/25

ホラーファンタジー？！

夢を記録し、可視化することができるようになった時代。
予知夢を見る女性の事件と謎。

なんというか、読み終わって「うーん」って感じ。
子供たちのパニックや、失踪事件は結局？
そして主人公の男性の、配偶者はぁ？

なんとも、もやもやな読後感でした。

2014/10/15

ホラー系ファンタジー。エンディングで主人公が帰ってこれなくなるのかなあというところで終わるが、その後の世界は？アーサーCクラークの幼年期の終わりみたいにエピローグで世界の変容を書いてほしかったな。

2014/09/19

恩田さんらしいモヤモヤとしたラストが少し残念でした。
夢を記録することができる世界。設定は面白くて少しホラーな感じもして楽しく読むことができました。

2014/09/07

夢が記録できて、他人の夢を見ることもできる。
設定は面白かったが、学校や子供達の恐怖体験と結末と
どう関係するのか、今ひとつ解らなかった。

2014/09/07

今まで読んだ恩田陸作品の中で一番ホラー色の強い作品だった。読み進めるに連れて怖かった。でも、それがホラーなのかと言うとまた別である。夢が本当に映像化できるようになるとすればこんな未来がくることもあるのかもしれない、わ

2014/08/20

夢を記録できるようになった世界。それを「夢札をひく」という。
夢の内容ー夢札ーを診断する職についた主人公。小学校で集団パニックに陥った児童の夢札をひくことに。どれも皆、教室に近づく何かを、恐怖におびえながら振り返るところで終わっていた。一体彼らは何を見たのか？
相変わらず設定はとても面白く、ハラハラドキドキさせられる。テンポも良く、スルスル読める。
が、最後に恋人が現れたところで、相変わらずのオチのイマイチさにため息。ある意味、この著者らしい。

2014/08/09

読み始めて設定の面白さと人の恐怖心くすぐる語り口にわくわくした。と、同時にまたいつもの投げっぱラストにならないよね？と若干の不安。読み終えてやっぱりかぁ…と諦観。
毎回こんなに釈然としない気持ちにさせられてるのにそれでも恩田作品を読んでしまうのは何故。ミステリー！

2014/06/20

ドラマの悪夢ちゃんの原作なのかなーと思って読んだら恩田陸らしいタッチとストーリーでそれはそれでよかったです。

2014/06/06

起きて見る夢は、夢なのかーー

久しぶりに読んだ恩田さん。
他人の夢をデータ化し、見ることができるという技術が生まれた近未来での物語。

恩田さんらしく、所々不気味な雰囲気が漂ってます。特に最初の怪談話は想像したら怖かった(*_*)

主人公とともに行動する彼の正体がなかなか明かされず、すこしやきもきした。でも面白かった！

やっぱり夢は夢。あまり深入りし過ぎない方がいい気がする……。