鉄の骨 の商品レビュー
建設業界における談合について、非常に面白く参考になる内容だった。しかもめちゃ読みやすい。どうあるべきか、これからどうなっていくのかについても綴られていて興味深かった。
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分厚い文庫本だなと思ったが、そこは池井戸潤、飽きさせずにグイグイ引き込んでくれる。 談合に関わってしまう真っ直ぐな青年が主人公という設定も興味深い。 勧善懲悪がお決まりの池井戸作品にあって、「悪」側の視点で進んでいく。 ドラマ化されているようなのでそちらも視聴してみたい。
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仕事に一生懸命頑張るというのは、気持ちが高揚しがんばろう!という気持ちになる。 たまにはこのようなものを読むのはいい!
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ゼネコン業界において悪とされている談合について記述した小説。談合は悪だと主張しながらも、サラリーマンとして会社のために談合を起こさなければならない主人公の葛藤がよく表現されていたと思う。 また、彼女との関係性も非常に軽快に書かれていた。彼女の職場先の先輩である園田はハイスペック人...
ゼネコン業界において悪とされている談合について記述した小説。談合は悪だと主張しながらも、サラリーマンとして会社のために談合を起こさなければならない主人公の葛藤がよく表現されていたと思う。 また、彼女との関係性も非常に軽快に書かれていた。彼女の職場先の先輩である園田はハイスペック人間として出てきたが、物語が進むにつれて特異な性格が露わになる姿は巧妙に描かれていたと思う。 談合は必要悪なのか、なぜなくならないのか、そういったゼネコン業界のしがらみが面白く、もう一度読みたい本である。
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当然主軸の話は面白かったし、恋愛事情も気になった。その後の三橋の描写が欲しかったかも。結局、尾形が1番の役者ってことか。解説も○
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はぁ〜談合という存在を恥ずかしながら 初めて知る。 これは何とも…悪しき文化だ。 美味しい思いをする人は沢山居たのだろうが… 成長できるはずの企業があったとしても 頭を押さえつけられて 成長をストップされているようなもんだ。
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仕事に対する責任、情熱に感動しました。 私にとって仕事に対するモチベーションが上がる本の1冊になりました。家族 彼女 仲間の存在も素敵でした。
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650ページの長編物で、読み切れるかな?と思ってた部分もあったが、池井戸潤さんの作品は毎回次から次にページをめくってしまう楽しさがあり、今作もそれでした。 談合って言葉では聞くけど、それの実態はよくわからないものだが、それを無知な主人公正太に感情移入しながら読み続けて行くと、そ...
650ページの長編物で、読み切れるかな?と思ってた部分もあったが、池井戸潤さんの作品は毎回次から次にページをめくってしまう楽しさがあり、今作もそれでした。 談合って言葉では聞くけど、それの実態はよくわからないものだが、それを無知な主人公正太に感情移入しながら読み続けて行くと、その意味合いや危険性、またそれがないと成り立たなかった(今も?)業界の構図が見える。 正義を貫き続ける正太と、現実の世界の不条理の狭間は社会人なら何かしら理解出来るのではないかと思う。 特に西田さんはその狭間を理解しつつも、芯の部分では正義を持ち続けている感じがして、こんな上司がいればついて行きたくなると思った(人間味もあるし) 難しい話ではあるけど、そこに恋愛や家族愛もあり、正太になりきって最後まであっという間に読んでしまいました。 面白かった。
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ゼネコンマンとして、ずっと読まなきゃと思っていた本。建設業を題材にした数少ない小説。 談合は必要悪か。この業界にいると避けては通れない問題。私の考えは、価格のみの競争入札が悪であって、この仕組みが変わらない限り、談合は必要悪だ、というもの。なぜなら、価格競争に関わる技術はもう頭...
ゼネコンマンとして、ずっと読まなきゃと思っていた本。建設業を題材にした数少ない小説。 談合は必要悪か。この業界にいると避けては通れない問題。私の考えは、価格のみの競争入札が悪であって、この仕組みが変わらない限り、談合は必要悪だ、というもの。なぜなら、価格競争に関わる技術はもう頭打ちで、各社鎬を削るのは技術の向上ではなく下請け叩き、だから。談合を不要とするなら、価格だけでなく、性能を評価する入札方法を構築すべき。 ということを技術開発屋の私が言っていてはだめだから、粛々と、数%のコストを削る仕事をがんばろうと思った。仕事柄、新工法と特許が絡んできたところは熱かった。
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面白すぎる!談合は本当に必要悪なのかをとても考えさせられる物語でした。西田が良い味を出していますね。萌と平太は復縁して欲しい!
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