鉄の骨 の商品レビュー
池井戸先生の展開に慣れてきたところで読むと、あーそんな感じか、と思う結末でした。フィクサーの存在が鍵ですね。
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――私だって部品だ。お前もな。だけど単なる部品じゃない。部品といえるのは、仕事という目的に限っての話であって、同時に私たちは人間だ。サラリーマンである以前に人間なんだ。(第四章 アクアマリン)
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とても面白かった。 ただ、大手ゼネコン営業本部長の無能ぶりや、ゼネコンの技術開発の戦略性のなさには、現実性の乏しさと、フィクションを少し感じた。
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建設業界のことがよく分かり、談合に着いて勉強になった。また、仕事を通しての恋愛事情も同時に描かれており、仕事と恋愛の2軸で気になりながら進んで行った1冊である。 平太と萌、その他三橋など様々な企業が絡んでどんどん進んでいく展開。
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談合についての駆け引き、検察の調査、理想論と必要悪、更には恋愛まで絡んで、最後はどんな結末になるかドキドキでした。
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一言、面白かった。おすすめです。寝る前に少しずつ読むスタイルですが、だんだん本を閉じることができなくなりました。 登場人物の人間臭さが良い。魅力溢れる絶対的な三橋顧問でさえ、しがらみを捨てきれない。 先輩の西田さんの言葉も響いた。 「なんでここにいるかなんて、青臭い精神論を語る暇...
一言、面白かった。おすすめです。寝る前に少しずつ読むスタイルですが、だんだん本を閉じることができなくなりました。 登場人物の人間臭さが良い。魅力溢れる絶対的な三橋顧問でさえ、しがらみを捨てきれない。 先輩の西田さんの言葉も響いた。 「なんでここにいるかなんて、青臭い精神論を語る暇があるんなら、このチャンスを生かすことを考えな。〜目の前に転がってきた運を掴む資格があるとかないとか、そんなことを考える奴は、結局何をやったってダメなんだ。」
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この小説に出てくるようなゼネコンを相手にすることはないが下請け業者を相手に商売をする建設業の末席の仕事をしてる自分にとって興味深く面白く読めました。 談合という間違いなく違法で悪とされるものそれに関われるほどの立場にいませんが日々価格の叩き合いをする中でしたくなる気持ちもわかるん...
この小説に出てくるようなゼネコンを相手にすることはないが下請け業者を相手に商売をする建設業の末席の仕事をしてる自分にとって興味深く面白く読めました。 談合という間違いなく違法で悪とされるものそれに関われるほどの立場にいませんが日々価格の叩き合いをする中でしたくなる気持ちもわかるんだよなぁ…
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中堅ゼネコン一松組の富島平太は業務課に異動になる。そこは談合課と言われる大口公共事業の受注営業課だった。真っ直ぐに感情を時に爆発させる平太がいい。業務課の先輩 西田 尾形常務 調整役の三橋 大手ゼネコン真野建設の長岡部長など出てくる人が皆それぞれキャラが立っていて物語に引き込まれ...
中堅ゼネコン一松組の富島平太は業務課に異動になる。そこは談合課と言われる大口公共事業の受注営業課だった。真っ直ぐに感情を時に爆発させる平太がいい。業務課の先輩 西田 尾形常務 調整役の三橋 大手ゼネコン真野建設の長岡部長など出てくる人が皆それぞれキャラが立っていて物語に引き込まれる。恋人の萌との関係も政治絡みの話の中で並行して進むストーリーでどうなるか。2人の男の間で迷う萌の気持ちもわからないではないが、平太のプロポーズなどグッとくる。神木隆之介主演の同ドラマは見ていたが、原作はさらにそれぞれの思惑がよくわかっておすすめです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
佃さんとか赤松社長は犯罪とか絶対にしない誠実な人だったから平太は迷いながらも談合に参加してしまったのは意外だった 井戸田さんの中小企業対大企業の構図しか読んでなかったからこっちも面白かった
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建設業界における談合について、非常に面白く参考になる内容だった。しかもめちゃ読みやすい。どうあるべきか、これからどうなっていくのかについても綴られていて興味深かった。
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