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鉄の骨 の商品レビュー

4.2

513件のお客様レビュー

  1. 5つ

    183

  2. 4つ

    234

  3. 3つ

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2024/11/04

今まで知らなかった建築業界の裏の世界を知ることができました。 1つの仕事をとることがとても大変なんだなと思い2日間で読み終わりました。

Posted byブクログ

2024/10/10

女子中学生の私に「中堅ゼネコン」のお話は流石に難しかったがけど、純粋におもしろいと感じられるくらいには読みやすくいい本だった。普段知ることのないゼネコン会社の裏側を覗いているようで、ワクワクする。これをきっかけに池井戸潤さんの作品を読み漁ることになったし、「知らない世界を知ろうと...

女子中学生の私に「中堅ゼネコン」のお話は流石に難しかったがけど、純粋におもしろいと感じられるくらいには読みやすくいい本だった。普段知ることのないゼネコン会社の裏側を覗いているようで、ワクワクする。これをきっかけに池井戸潤さんの作品を読み漁ることになったし、「知らない世界を知ろうとする努力」をするようになった気がする。世の中の色んな人の考え方とか行動が、前より少しだけ理解できるようになる気がする。

Posted byブクログ

2024/09/25

一松組のような調整なく自社努力のみで受注できる会社がどのくらい存在するのだろうか。 談合はないとしても、営業が交通整理することで設計部門の技術力の成長を鈍化させることはあるかもしれない。そして営業力や自社のブランドにより技術力の低い会社が受注するということも。そもそも純粋な技術力...

一松組のような調整なく自社努力のみで受注できる会社がどのくらい存在するのだろうか。 談合はないとしても、営業が交通整理することで設計部門の技術力の成長を鈍化させることはあるかもしれない。そして営業力や自社のブランドにより技術力の低い会社が受注するということも。そもそも純粋な技術力のみで会社の優劣をつけることがナンセンスかも知れないが。 談合、買い叩きなど、一昔前の物語であったが、公共工事の大まかな流れを知るには良い本だった。 あと萌がクズすぎる。

Posted byブクログ

2024/09/03

建設業を描く池井戸作品。 特に公共工事における談合。 談合は違法であるし、特に官製談合であれば贈収賄や政治資金規正法違反にまで繋がるだろう。 では民間だけの談合なら?もちろん違法ではあるのだが… そんな所に切り込んだ池井戸作品。 確かに談合により不当に高額になると税金の無駄遣...

建設業を描く池井戸作品。 特に公共工事における談合。 談合は違法であるし、特に官製談合であれば贈収賄や政治資金規正法違反にまで繋がるだろう。 では民間だけの談合なら?もちろん違法ではあるのだが… そんな所に切り込んだ池井戸作品。 確かに談合により不当に高額になると税金の無駄遣いという話ももっともであるが、作中にある『無理筋』な話も考えさせられてしまう。 経済の安定のため、無事に竣工するため等々。 そしてそこには人間ドラマサラリーマンの悲哀がある。それを読みやすい池井戸作品となればページをめくる手は止まらない。 ラストに明かされた事はなるほどと。でもそうなるとやっぱり辛いなサラリーマン。 三橋さんは純粋な人なんだろうなぁ。元々そうなのか、歳を重ねてそうなったのか。 面白い作品でした。

Posted byブクログ

2024/07/31

池井戸潤がゼネコン業界を書くとこういう面白い作品になる。バンカー目線もありつつ単なる経済小説ではなく、池井戸潤の小説には必ず中小企業や本作の主人公たちなどの現場で汗をかいている人たちの奮闘が必ず描かれている。半沢直樹シリーズのような勧善懲悪ではなく、清濁併せた現実的な状況下での決...

池井戸潤がゼネコン業界を書くとこういう面白い作品になる。バンカー目線もありつつ単なる経済小説ではなく、池井戸潤の小説には必ず中小企業や本作の主人公たちなどの現場で汗をかいている人たちの奮闘が必ず描かれている。半沢直樹シリーズのような勧善懲悪ではなく、清濁併せた現実的な状況下での決着になっているが、それでも読後は爽やかだ。 名古屋の地下鉄談合事件がモデルと言われているが、「談合=ゼネコン」というくらい国民のイメージは定着しているのではないだろうか。 その業界に身を置く若き主人公は理想と現実の狭間で悩み、悪いと分かっていても仕方ないと途中では無理に納得しようとするのがやるせない。「しがらみ」はただの言い訳、という台詞が出てくるが、その通りだと思う。 立場が変われば読み方も変わる。多分、ゼネコン業界の人がこれを読むと「うちらにはうちらの事情があるんだよ」と言うのだろう。 そしてずっとこの先も談合はなくならないのだろう。

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2024/07/09

サラリーマンの会社における、自分の気持ちと、あいたいする会社の利益の中で、もがき苦しむ姿が、悲哀に満ちていた。 社会悪が何故、生まれるか、社会の仕組みに翻弄される個人。 表面に現れたものだけでは判断するべきではないことを教えられた。

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2024/06/23

【鉄の骨】 池井戸潤さんの少し前の著書。 談合が当たり前だった建設業界、それに立ち向かう一人の若者の正義は勝つのか、それとも…。 企業人である以上、利益を得ることは大切。でもどんなことをしてでも利益さえあげたらいいということではない。 過去からのしがらみに縛られていてはいけな...

【鉄の骨】 池井戸潤さんの少し前の著書。 談合が当たり前だった建設業界、それに立ち向かう一人の若者の正義は勝つのか、それとも…。 企業人である以上、利益を得ることは大切。でもどんなことをしてでも利益さえあげたらいいということではない。 過去からのしがらみに縛られていてはいけない、と分かっていてもその慣習を打破すると不幸になることもある。 談合、実に罪深いものだなと率直に感じました。 読み終えた後の爽快感は、やっぱり池井戸ワールドでした

Posted byブクログ

2024/05/02

どんどん話に引き込まれ、先が気になって、やめられない止まらない(笑 談合はルール違反、というのは分かっていますが、こんなに仕事に熱くなれるというのは、ある意味うらやましいと思ってしまいました。

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2024/04/28

久しぶりの池井戸作品。ゼネコン業界の"談合"をテーマとした物語です。 一松組に勤める平太は、技術系の職務から入札を担当する業務課への異動を命ぜられ、入札事業における“談合"の存在を目の当たりにすることになります。 談合は悪いことではないのか…という...

久しぶりの池井戸作品。ゼネコン業界の"談合"をテーマとした物語です。 一松組に勤める平太は、技術系の職務から入札を担当する業務課への異動を命ぜられ、入札事業における“談合"の存在を目の当たりにすることになります。 談合は悪いことではないのか…という戸惑いを抱きつつも、上司の指示に従い、関係者との調整に懸命に従事する様子が描かれています。 複数の会社の利害や、時には政治家を巻き込んだ“調整"の場では、様々なしがらみにがんじがらめになってしまって自分の意思を通すどころの話ではないのだな…と思いました。 本作では、平太を含めた業務課のメンバーが、あらゆる制約のなかでも必死に会社のために奔走する姿が印象的でした。 仕事に熱くなれるって、、、何かいいなぁ。 ずっしりボリューム感のある作品でしたが、熱い気持ちをいただきました♪

Posted byブクログ

2024/04/19

談合。製造業で働く自分にとっても、その背景は理解できる話だと思う。 どの業界であれ、提供した価値に対して、適正な対価を享受できる構造にしていかないとダメだと最近思ってる中で、思ってくることをそのまま表現してくれる1冊だった。

Posted byブクログ