銀行総務特命 新装版 の商品レビュー
2021(R3)8.16-8.20 帝都銀行で行内の不祥事処理を任された指宿修平が、銀行内の様々な問題処理に奔走する短編集。 顧客名簿の流出、現役行員のAV出演疑惑、行内の派閥対立など、なさそうでありそうな事件が次々起こる。 事件によっては、その解決の途中で終わる物語もあり...
2021(R3)8.16-8.20 帝都銀行で行内の不祥事処理を任された指宿修平が、銀行内の様々な問題処理に奔走する短編集。 顧客名簿の流出、現役行員のAV出演疑惑、行内の派閥対立など、なさそうでありそうな事件が次々起こる。 事件によっては、その解決の途中で終わる物語もあり、その終わり方は賛否両論だと思うが、個人的には解決まで読みたかった。 特に、『特命対特命』が面白かった。特命の指宿を潰そうとする別の特命がいるなんて、すごい組織だなー。 やっぱりどの職業も、他人に見えているより見えないところの方が圧倒的に多いよな。銀行もまた然りで、タイヘンなこと、いっぱいあるんだろうな。
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池井戸さんお得意の銀行を背景にした様々な問題を解決する物語。 短編ではあるが主人公が一人なので一つの小説として読める。物語によっては終わり方が唐突なので読者が展開を想像して納得しなくてはならないものもあるが、池井戸さんの小説を読んでいる方は概ね先がわかるでしょう。 それぞれが微妙...
池井戸さんお得意の銀行を背景にした様々な問題を解決する物語。 短編ではあるが主人公が一人なので一つの小説として読める。物語によっては終わり方が唐突なので読者が展開を想像して納得しなくてはならないものもあるが、池井戸さんの小説を読んでいる方は概ね先がわかるでしょう。 それぞれが微妙に繋がっていたらもっと楽しめたかも。
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初期の作品ということで、話の繋がりがなく、口調もリアリティにかけ、何より作者が描くステレオタイプな女性像に心底嫌気が差してしまい、なかなか入り込めなかった。 でも最初と最後の話はのめり込んで読んだ。
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銀行の特命係に在籍する敏腕担当の短編集 初期の話だけあって、ちょっと読みにくく、オチも強引なものが多い。 表現をカッコよくしているが中身はもう一つな感じ。 所々に半沢を思わせる描画が感じられるが。 今の完成度から見ると、池井戸さんでもこんな時期があるもんなんだなぁ、と思って...
銀行の特命係に在籍する敏腕担当の短編集 初期の話だけあって、ちょっと読みにくく、オチも強引なものが多い。 表現をカッコよくしているが中身はもう一つな感じ。 所々に半沢を思わせる描画が感じられるが。 今の完成度から見ると、池井戸さんでもこんな時期があるもんなんだなぁ、と思ってしまった(上からですね、、、すみません。あくまで素人の感想としてご容赦願います。)
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銀行総務特命 池井戸潤さん 「法律の上で問題はなくても、 人として許されないこともある。」 著書より抜粋。 1.印象 さながら、あの相棒の特命係のような部署。 基本的には、特段の仕事、ルーティンは無し。 何か起こったら、それを銀行の組織とは秘密裏に、独立した組織として調査する...
銀行総務特命 池井戸潤さん 「法律の上で問題はなくても、 人として許されないこともある。」 著書より抜粋。 1.印象 さながら、あの相棒の特命係のような部署。 基本的には、特段の仕事、ルーティンは無し。 何か起こったら、それを銀行の組織とは秘密裏に、独立した組織として調査する権限のある組織。 2.現実の組織へ対比すると、、、 内部監査。 規程どおりに運用されているか? また、取引価格に疑問を呈するところはないか? はたまた、その新規取引先選定の経緯は?選定プロセスは? その視点で読むだけで、内部監査の勘所もあがるやもしれない。 3.銀行再編の時代に 破綻した場合、預金保護残高には制限がある。 それを見込んで、破綻前に銀行が預金者から、さらに預金を吸いあげる物語が執筆されている。 さらに、それが行員の所得へ。。。 池井戸さんは銀行出身。 主人公に語らせるキーワードに、銀行への未来の想いが秘められているような感じもする。 #読書好きな人とつながりたい。
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銀行内の不祥事処理を任された総務部特命担当者指宿修平。そんな特命担当が必要な銀行があったら困るのだが、話としては面白い。
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花咲舞シリーズの堅実版といったところか。もしくは、指宿が半沢とキャラが被るので半沢シリーズの前哨戦小説とも言える感じもします。それぞれ楽しめたのですが、大きな黒幕の影を残したまま終えるストーリーがあったり、正直者が馬鹿を見て、そのまま悪に走ってしまう、という展開があったりで少々不...
花咲舞シリーズの堅実版といったところか。もしくは、指宿が半沢とキャラが被るので半沢シリーズの前哨戦小説とも言える感じもします。それぞれ楽しめたのですが、大きな黒幕の影を残したまま終えるストーリーがあったり、正直者が馬鹿を見て、そのまま悪に走ってしまう、という展開があったりで少々不満が残りました。正統法で最後まで徹底的にやっつけて欲しいと思ってしまうのは、もはや半沢流儀が身についてしまったせいなのか。。。
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池井戸潤、銀行モノで短編集 特命係が銀行の不祥事・問題を解決していく 短編集で、一応時系列でそれぞれ繋がっているが、重厚さは余りなかった。一話ずつサクッと読むのが良いかも。長編がフルコースなら、こっちはファミレスみたいに一個ずつ完結してる感じ。 話は池井戸潤作品らしくちゃんと練ら...
池井戸潤、銀行モノで短編集 特命係が銀行の不祥事・問題を解決していく 短編集で、一応時系列でそれぞれ繋がっているが、重厚さは余りなかった。一話ずつサクッと読むのが良いかも。長編がフルコースなら、こっちはファミレスみたいに一個ずつ完結してる感じ。 話は池井戸潤作品らしくちゃんと練られてて面白かった。
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2020年4月12日読了。銀行の不祥事を調査する総務特命・指宿が直面する銀行内の闇の数々。池井戸潤による銀行ネタ短編集、相変わらずのこの人節で読めば読むほど「銀行ってのがいかに非人間的組織なのか」について考えたり薀蓄を語りたくなる本だ。出てくる支店長とか部長の面々がどいつもこいつ...
2020年4月12日読了。銀行の不祥事を調査する総務特命・指宿が直面する銀行内の闇の数々。池井戸潤による銀行ネタ短編集、相変わらずのこの人節で読めば読むほど「銀行ってのがいかに非人間的組織なのか」について考えたり薀蓄を語りたくなる本だ。出てくる支店長とか部長の面々がどいつもこいつも人間のクズなのは笑える、相当誇張されている面はあれど、「銀行で偉くなる人材」というのは人間としてとか、一般企業での優秀人材とはかなり質が異なるものであることは確かなのだろう…。
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池井戸さんの短編集。 銀行業界を舞台にしたストーリー。切り口が一方向だけでなく、さまざまな方向から仕立てているのが面白い。 と、短編集のためか、かなり後味を読者に任せるエンディングになっている。 個人的には、もう少しエンディングの深堀がほしかったけどなぁ、、、
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