黒猫の遊歩あるいは美学講義 の商品レビュー
図書館で目について、めくってみたら第一回アガサクリスティ賞を受賞作品だったので期待を込めて読んでみた。 著作の履歴をみて内容にも納得しましたが、本書籍は文学、美術、芸術観点からみた専門的な用語および解説が主。正直理解できないw 読者に対してもう少し噛み砕いたか解説が欲しいところ...
図書館で目について、めくってみたら第一回アガサクリスティ賞を受賞作品だったので期待を込めて読んでみた。 著作の履歴をみて内容にも納得しましたが、本書籍は文学、美術、芸術観点からみた専門的な用語および解説が主。正直理解できないw 読者に対してもう少し噛み砕いたか解説が欲しいところ。 その文学や芸術解釈を主人公たちの周りで起きたミステリィと絡めている手法をとっているのだが、そのミステリィに登場する人物が揃いも揃ってリアリティのない変わり者ばかり。そんなロジックを持った人間がそうそういるか!っとツッコミたくなります。 それも含めて新しいミステリィ小説の形なのかな?独得な雰囲気の世界観です。 主人公と黒猫のキャラは良いし、シリーズの一冊目ということもあるので、これからどう展開していくか続巻を読んでみようと思う。
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ミステリーの体裁をした美学談義エッセイ。ハヤカワだからミステリだと思って読むと面白くない。探偵役の「黒猫」とワトソン役の「私」の美学トークを楽しむことができれば面白い本か。
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表紙が可愛らしすぎて気恥ずかしく手に取るのを迷った(最近こういう本が多い) アガサ・クリスティー賞受賞とのことで思い直して読んだ。 ズッシリと読みでがある内容なのに、主人公の二人がいいのか、さらさらと読めておもしろい。 ただ一つ、女の子の「んん」の表現だけは受け入れ難く…だんだん...
表紙が可愛らしすぎて気恥ずかしく手に取るのを迷った(最近こういう本が多い) アガサ・クリスティー賞受賞とのことで思い直して読んだ。 ズッシリと読みでがある内容なのに、主人公の二人がいいのか、さらさらと読めておもしろい。 ただ一つ、女の子の「んん」の表現だけは受け入れ難く…だんだん気になって仕方なくなってきた頃「んんん」まで登場してまいった。
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ポオ作品を読んでいないものだから、黒猫の話が呪文のようでものすごく読みづらかったです。しかし、梶井基次郎の「檸檬」を絡めて論理を展開するシーンはぐいぐい面白く読めたので、ポオ作品を読んでから読み直すときっと全編めり込めるんだろうと感じました。 また装丁も登場人物もかわいらしく魅力...
ポオ作品を読んでいないものだから、黒猫の話が呪文のようでものすごく読みづらかったです。しかし、梶井基次郎の「檸檬」を絡めて論理を展開するシーンはぐいぐい面白く読めたので、ポオ作品を読んでから読み直すときっと全編めり込めるんだろうと感じました。 また装丁も登場人物もかわいらしく魅力的なので次巻も懲りずに読んでみようと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ジャケ買い」なんて言葉がありますが、美しい装丁や言葉のリズムに惹かれて手に取る作品というものがあります。 今日、手に取った一冊はそんな一冊。 早川書房が主催する第1回アガサ・クリスティー賞受賞作。 24歳にして教授職につく通称「黒猫」と、同じく24歳でエドガー・アラン・ポオの研究者「付き人」が出会う6つの事件を通じた物語。 殺人事件と名探偵といった狭義のミステリではない、いわゆる「日常の謎」系の短編小説。 かなりクセの強い小説。ミステリよりも、黒猫と付き人、各編に登場する人々の幻想のような淡く浮かぶ恋物語を感じる小説、だと思う。 そういう意味で、英国アガサ・クリステイー社の許諾を得て募集した第1回のアガサ・クリスティー賞がこれでいいの? という気持ちで揺れてしまいます。 「黒猫」も「付き人」も研究者であるが故に、会話も高尚すぎてついて行けない点が多数。焼き鶏屋で、「焼き鳥というのも死のアレゴリーになったりはしないのかしら?」「んん、普遍性がまだ足りないね」なんてやり取りをされると、もうね……。 選者の一人の北上次郎さんは「謎解きではあるけれど、そこに人間のぎりぎりの営みがあるという点で素晴らしい。」と評価されていますが、この点は同感。 人を想う、生きる、死ぬが全編とも書き込まれており、その一つ一つを「理解」できなくても「感じる」ことが出来、読み終えたあとに何か小さなものが読者の心に張り付きます。 美学講義に囚われると、難解でつまらない作品になりますし、それに囚われずに作品全体を音楽のように流して感じることが出来れば……個人的にはあまりはまれない作品ではあります。 選者にも指摘されていましたが、エドガー・アラン・ポオの作品をモチーフにしながら、ネタばらしをしている点はちょっとマナー違反な気がします。
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7割くらい読了。難しい単語が多いが読みやすい。黒猫と付き人の物語だがメインは付き人。ポオの物語の解釈もあり読み直しがしたいと思う。読み終わったら追加予定。シリーズは4作まで出ている。
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若くして大学教授の「黒猫」と付き人の「私」が日常的謎解きをする短編集。 第1回アガサ・クリスティー賞受賞。 黒猫の学術論理が小難しい。でも読んじゃう。キャラクターの魅力とうっすら恋愛要素が入っているからかな。 最後にひとつ、解かれてない謎は次巻に続く?次作も読んでみよう。
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教授が事件を解決する系。 あたしは森博嗣の犀川教授が一番すきなんだけど。 黒猫の話は難解すぎる。 わかりづらい。 それなりの知識がないと…って感じですかね。 エドガー•アラン•ポオを知っていればもっと楽しめたのかもしれない。
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装丁がかわいくて好きです。 話は大部分がよくわからないのですが、知らぬ間にすらすらと一冊読みきってしまいました。難しい言葉が多いけど読みやすいのかなと思いました。
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本屋で衝動買いした本。 美学を専攻する教授とその付き人による身近な日常に起きたミステリーをエドガー・アラン・ポーの作品と絡めながら解き明かす物語。 恐らく好き嫌い好みが別れる作品であるだろうなと思った。私はとても好みで、文学や芸術、その作品や作者の背景を絡めて推理するという話...
本屋で衝動買いした本。 美学を専攻する教授とその付き人による身近な日常に起きたミステリーをエドガー・アラン・ポーの作品と絡めながら解き明かす物語。 恐らく好き嫌い好みが別れる作品であるだろうなと思った。私はとても好みで、文学や芸術、その作品や作者の背景を絡めて推理するという話は初めて読んだし、芸術そのものが好きだから性に合っていました。 専門的な用語や、学術的な話をすべて理解出来はしなかったけれども、例え専門的に学んでなくて、ポー作品を読んでなくても楽しめたように思う。 そして久しぶりに1週間で本を読み終えた。先が気になって、すらすら読んでしまう。続刊も楽しみである。
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