アシンメトリー の商品レビュー

飛鳥井千砂【著】

2012/08/23

女の友情の描き方のリアルさ。中身の雰囲気とかすきだけど、終わり方はすきじゃないかも。登場人物は祐輔がすき。彼の心理描写も個人的にほしかった。

2012/08/20

藤田香織さん・書評シリーズ特集。
個人的に好評開催中。

kamoshigiさんよりお借りしての読了。
この方の作品ははじめて読んだけど、
なるほど。なかなかに興味深かったし、
読み始めたら一気でした。

登場人物の描き方が上手だから、
個々の心の動きも、さらなる成長も、
どれも自然に捉えられたし、
冒頭朋美にいらっとしている自分も、
後半まんまとやられたな、という感が否めなかったり。

読み進めていくと、なにげにデリケートなところを扱っている作品ですが、
要所要所で共感できるのは、やはり私も同世代だからか。

タイニー・タイニー・ハッピーも読んでみたくなった。

2012/07/26

「そんな彼なら捨てちゃえば？」の映画を思い出した。朋美の成長がまぶしい。
あまりにも典型的なつまらない女である期間が長くて、イライラして大嫌いなまま終わってしまいそうだった。でも、世間一般でいう「普通」の女の子ってこんな感じ。

紗雪だって別に素敵な女の子でもなんでもない。結構ドロドロした感情の固まりのような子だし。

そんな２人が最後には言いたいことを言い合って、自立、自律していく様が格好いい。

正直、女目線で見てしまうので、男達にはあまり魅力は感じられないかな。本能のまま、生きていっていけばいいのでは、と割と突き放した気持ち。

世間一般の普通でいる必要はない。いろんな人がいていい、と思うには30代はまだ若いんだろうなぁ。30代向けの本です、確かに。
結構お姉さんは冷静に読んでしまいました・・・。

2012/07/24

朋美にイライラさせられました。
普通は誰でも結婚したいとか思い込んでるところとか浅はかだし、それを口に出して言うところもバカだと思いました。
私なんてとかいうところも嫌い。

貴人についてもちょっと恐い。
いきなり感情的になったりこういう人苦手。。

共感とか感動とかはなかったけど、読み物としては面白かった。

2012/07/20

感情の揺れ動きのさなか、人のいやーな面、裏側の妬ましさとか恨めしさとかがしっかりと描かれているので、登場人物みんな嫌いになりそうなときもあった。
幸せになるというよりはただ自分の居場所を見つける為に生きている姿が印象的。
思えば幸せになろうとして躍起にはなかなか生きられないよね。

2012/07/19

うん、ちょっと読んだら疲れました。
けど、前向きなので、素敵です。

結婚にまつわる４人の男女のお話なんだけど
色んな角度から描かれていてゲイやらアセクシャルやら
いろんな人の色んな愛の形があるんだなぁって

けど、どうしても、あの二人が結婚する意味が解らなかった
読み物としては面白いけど、共感は出来ないかな？

2013/01/22

家族だって、恋人だって、友だちだって、人と人とはアシンメトリー。自分の〈フツー〉という尺度が、他人にとってはそうじゃなかったりするのはアタリマエ。そんな相手を尊重しながらうまくやっていくのが、人付き合いでのカッコイイ〈着こなし〉なんでしょうね。

2012/07/04

人ぬはそれぞれ、
いろんな境遇があったり事情があったりする。
だから、人と幸せなんか
比べられないんだよ。
でもみんな比べたがるよね。
っていうことがわかった。

2012/06/28

飛鳥井さんの小説は、リアルな感じがします。
特別というわけではなく、でも何も無いわけでもなく、見たいな、とても日常的な感じ。
登場人物たちの感情などが伝わってきやすいです。

ただ、途中で一度登場人物の大半を嫌いになりかけました・・・
女って怖いですね。
理想ばかり見ていてもダメなんだな、と思いました。
それから、「普通」とは何か?というのは結構考えさせられます。

でも、最後は後味も悪くなく、よかったです。
ハッピーエンド？のような・・・
少し切なくて、印象に残ります。

2012/06/17

タイニータイニーハッピーがよかったので、読んでみた。

4人の男女の結婚と恋愛にまつわる話。アシンメトリーのようにお互いの気持ちがアンバランスで、一方通行の想いが切ない。結婚には色んな形があるのかもしれない。

話し手が次々に代わるこのパターンは好き。何でもない日常を書いている感じも好き。この作家さんは今後も読みたいなって思う。