アシンメトリー の商品レビュー
「はるがいったら」 「タイニー・タイニー・ハッピー」に続き 飛鳥井作品3冊目。 男女4人それぞれの ちょっと普通じゃない 恋愛物語。 各章で語り手が変わり 読みやすいけど 前2作の方が 好きでした。
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タイニータイニーハッピーと比べると面白かったとは言い切れない感じ。私が明るい話のほうが好きだからかな?でも、飛鳥井さんの文章や語り手というか主観が変わる書き方はすごく好きなので、また別の話も読んでみたいな。
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4人の男女、それぞれの考え方がぶつかり、すれ違い、それでも前に進んでいく話。決して激しい衝突ではないけれど。 登場人物の名前に季節が入ってるんですね。治樹(=春)、夏川貴人、秋本朋美、紗雪(≒冬) 朋美目線での話だと、沙雪って変な子って思ったり、単純だと思っていた貴人は実は考え...
4人の男女、それぞれの考え方がぶつかり、すれ違い、それでも前に進んでいく話。決して激しい衝突ではないけれど。 登場人物の名前に季節が入ってるんですね。治樹(=春)、夏川貴人、秋本朋美、紗雪(≒冬) 朋美目線での話だと、沙雪って変な子って思ったり、単純だと思っていた貴人は実は考えて信念があるからこその性格だったり…。 朋美が急に逞しくなったことにはついていけなかった…。 著者の別作品、タイニータイニーハッピーを気に入って、読んでみたけれどこれは読み終わってモヤモヤが少し残る作品だったかも。 普通ってなんだろう。自分の普通の基準を持つことは悪いことではないけれど、それを他人に押し付けたり強要はしたくないものです。
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とりあえず、朋美には負の気を感じる…(貴人風) そうならないように気をつけようとする像ナンバー1だ。反面教師にしよう。 個人的には気持ち悪いまま終わったけど、全員に属しそうな人は身の回りにいるし、存在否定のような気にはならないかな。
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「タイニー・タイニー・ハッピー」に続いて読了。 私の中では唯川恵さんと同系列にカテゴリされました。 何気ない淡々とした日常、それとなく普通そうで普通でない登場人物、ちょっと毒のある人物、特に女性の描写(でも林真理子ほどではない、という笑)。 章ごとに視点が変わるスタイルは前作と...
「タイニー・タイニー・ハッピー」に続いて読了。 私の中では唯川恵さんと同系列にカテゴリされました。 何気ない淡々とした日常、それとなく普通そうで普通でない登場人物、ちょっと毒のある人物、特に女性の描写(でも林真理子ほどではない、という笑)。 章ごとに視点が変わるスタイルは前作と同じで、この形式はわりと好き。スラスラ読めます。ですが、この作者さんの書く人物とはあんまりお友達になれそうにない感じ。なんか表面上はみんないい子たちで、なのに「イヤなところ」が そこだけやけにリアル。でも話全体がリアルかというと、そうでもないという。もっといい人の話が読みたい、と素直に思ってしまいます。まあそれだと物語にドラマがなさすぎるんですが。後味は悪くないんだけど、なんとなく物足りない(ここも唯川さんと共通だー) どっちの解説も「この作者は期待の作家として次に来る!」と煽っているので、今後に注目したいと思います。 あと最近(でもないけど)漫画家さんが表紙とか、イラストレーターが描いたマンガ風人物が表紙とか、多いですね。読みやすさを狙っているのかな。
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≪ストーリー≫ 結婚に強い憧れを抱く女、朋美。 結婚に理想を追求する男、貴人。 結婚に縛られたくない女、紗雪。 結婚という形を選んだ男、治樹。 そんな4人が織りなす、結婚を巡るお話―― 朋美は、結婚に人一倍憧れを持っている。「結婚はして当然」「結婚には条件が大事」 そんな朋美は、元同僚の紗雪から、治樹を紹介される。 治樹は素敵な男性だったが、バーの店員というのは結婚相手としてはどうだろう。 そんなことを想っている間に、紗雪が治樹と結婚すると言い出した。 その告白に、動揺を隠しきれない朋美。 2人の結婚パーティーで、大手会社で営業をしているという2人の幼馴染・貴人に出会う。 貴人に惹かれる朋美だったが、貴人は昔から紗雪に恋をしていた。 紗雪はと言うと、中学で出会ってから16年間治樹を想い続けてきた。 でもそれは叶わぬ恋だと思っていた――治樹は同性愛者だったからだ。 紗雪はついに決意した。「一生治樹が私を好きにならなくても良い。治樹の傍にいたい」 そして、紗雪は自分がアセクシャルという性的行為を受け付けないセクシャルマイノリティだと告白したうえで、 治樹に結婚を申し込んだのだった。 そんな危うい関係性だった4人に様々な問題が降りかかる。 治樹の元カレの登場、貴人の変調… そんなことを受け入れつつ乗り越えていく4人の姿。 「結婚することだけが幸せではない」というメッセージが込められている。 ≪感想≫ 話は面白く、結婚を題材にしている点も女性なら興味を引かれるかも。 しかし、設定が朋美以外はぶっ飛んでいて、共感するかと言われると怪しい。 吉田修一の「ひなた」に似ている気がする。
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訳あり男女の結婚を軸に書いた、男女4人の微妙な人間関係。 「結婚とは何か」がテーマでこれは本当に違った意味をもつ結婚の形だと思いました。こんな形もアリなんだなと。 人間は普通という基準からはみ出した人を弾きたがる。 それがなんか悲しくなりました。そして、「普通」という意味を考えさ...
訳あり男女の結婚を軸に書いた、男女4人の微妙な人間関係。 「結婚とは何か」がテーマでこれは本当に違った意味をもつ結婚の形だと思いました。こんな形もアリなんだなと。 人間は普通という基準からはみ出した人を弾きたがる。 それがなんか悲しくなりました。そして、「普通」という意味を考えさせられました。
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やっぱり飛鳥井千紗の本好きです。前に読んだ「はるがいったら」もすごす良かったんだけど今回も素晴らしい。なんていうか全ての行動、気持ちに説得力がある。納得できる。女の嫌なとこ、男の嫌なとこがリアルに描かれてる。朋美の卑屈さとか沙雪の独占欲とか、どこにでもある「女友達」のありきたりさをひしひしと感じる。 だから最後に朋美がちゃんと言って沙雪と対等に話して、お互い認めあって仲直りしたときはほんと感動した。私自身がすごく朋美に共感してたから、っていうのもあるかな。
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視点を主要四人で代わる代わるしてストーリーが進む。広く浅くといった印象。個人的にはあんまり好きじゃないな
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