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日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 の商品レビュー

3.9

105件のお客様レビュー

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2012/02/13

いかにも理系で頭の良い人が書いた、わかりやすい経済の本という感じで、すっと読めて理解しやすい。 書いてあることの大半は同意権だし、いくつか示唆的な指摘もあってためになったけれど、フリードマンばりの合理的かつ政治的不可能な提案は、我々になにができてできないのかを思い知らされる。 ...

いかにも理系で頭の良い人が書いた、わかりやすい経済の本という感じで、すっと読めて理解しやすい。 書いてあることの大半は同意権だし、いくつか示唆的な指摘もあってためになったけれど、フリードマンばりの合理的かつ政治的不可能な提案は、我々になにができてできないのかを思い知らされる。 「『資本主義と自由』は永遠に新しい」By池田信夫 http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/friedman.pdf 理系が書いた経済の本としては(フレデリック・ソディやニコラス ジョージェスク‐レーゲンなどを挙げるべきかもしれないが)、 経済物理学の発見 (光文社新書): 高安 秀樹: http://amzn.to/z0Atxr なども典型的だ。彼も、相続税を上げろなど(謙虚ではあるが)不見識な提言をしているのだが、こうした無知からくる提言の中に、もしかしたら閉塞感を打破するアイディアが潜んでいるのかもしれない(けれど、殆どは疑ってかかるべきだ)。

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2012/01/24

 この人は本当に文章が上手い。学者ではなく金融機関のサラリーマンだが,経済学者の書いた本よりずっと理解しやすい。  内容は怪しいけど理解した気にさせてくれる,わけではなく,今まで触れた雑多な経済知識をうまくまとめてくれている感じで,結構信頼できると思う。立場的には,新自由主義で,...

 この人は本当に文章が上手い。学者ではなく金融機関のサラリーマンだが,経済学者の書いた本よりずっと理解しやすい。  内容は怪しいけど理解した気にさせてくれる,わけではなく,今まで触れた雑多な経済知識をうまくまとめてくれている感じで,結構信頼できると思う。立場的には,新自由主義で,なるべく規制をなくして自由経済を追及することが好ましいとしている。読んでいてなかなか説得力がある。  本書は,経済学の細かい理論的説明はなるべく省いて,現実の経済活動に関係する話を中心にまとめたもの。特にオリジナルの説が乗っているわけではない。導入部は,ライブドア事件や村上ファンド事件,マドフの6兆円ねずみ講詐欺など,インパクトの大きい最近の経済スキャンダルを取り上げて興味を引く。  第二章から,経済学の基礎を要領よく紹介。最後に今後の日本経済への提言。税制改革,年金の清算,解雇自由化,農業自由化,道州制,教育バウチャーなど。勿論完全自由ではなくて,市場が適正に働くよう,独占排除,外部不経済の回避,公共財の提供,情報の非対称性是正には政府が関与すべしとする。

Posted byブクログ

2012/01/21

「金融日記」の内容をわかり易くまとめた本。経済学を学んだ事がない自分でもよくわかる。この内容を人に説明できるくらいきちんと理解できればすごいって思われそう。

Posted byブクログ

2012/01/17

 経済学入門として優れていると思う。私は数学がからっきしダメなので、大学での講義などでは全く分からないであろう原理原則がわかりやすく、理解できる本だと思った。  代案はありません、に関しては、筆者の提案をそのまま今実行することは不可能だろう。考え方のヒントとしてインプットする事に...

 経済学入門として優れていると思う。私は数学がからっきしダメなので、大学での講義などでは全く分からないであろう原理原則がわかりやすく、理解できる本だと思った。  代案はありません、に関しては、筆者の提案をそのまま今実行することは不可能だろう。考え方のヒントとしてインプットする事に価値があると思う。個人的には「おわりに」の文章に描かれる社会主義への羨望が印象的であった。なぜ資本主義のもとで成功した者が社会主義的な存在になっていくのか。その理由を筆者なりに解釈して述べている。  この本で一貫して主張されるのは自助努力ではないかと思う。年金にしても何にしても、自らの身は自らで守るという原則が訴えられているように思われ、若い世代には厳しい時代になったな(年寄りみたいだがw)と感じてしまう。強い者だけが弱者を労り救うことができるのではないかと。昔のホリエモンが書いた本に通じるものを感じるが、結局は拒否をし続けた自助努力による自己防衛をしなくてはならない環境に今あるのだろう。ただしこの本では「金で買えないものは無い」とは言わず、むしろ「金には大した力が無い(故に社会主義的権力は羨望の的になる)」と言う。  世界経済を読み解く経済学の基礎を学ぶと同時に、その世界経済で生きていく自分は何をどうすべきか、考えるきっかけになるだろう。

Posted byブクログ

2012/01/15

金融機関で働くなら必読の一冊。こういう内容をスラスラ書ける(言える)ようにならないと。っていうか作者多分会社辞めたな。次回作も多いに期待!!

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2012/01/10

今の世界の経済情勢がわかりやすく説明されている。日常上っ面のニュースをきいているだけの無知な私にとってはへぇ~そうなのかあと、すごく勉強になった。ただ数式が出てくると理解に苦しむ・・・。入門なのに(泣) いろんな情報が溢れているこの世の中で、物事の本質を知ることってほんとに大事だ...

今の世界の経済情勢がわかりやすく説明されている。日常上っ面のニュースをきいているだけの無知な私にとってはへぇ~そうなのかあと、すごく勉強になった。ただ数式が出てくると理解に苦しむ・・・。入門なのに(泣) いろんな情報が溢れているこの世の中で、物事の本質を知ることってほんとに大事だよなあとしみじみ思った。

Posted byブクログ

2012/01/06

タイトルの割に普通のことが書いてある。 ただ、内容としては良くできていると思うし、基本をとらえてるなと思う。

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2012/01/06

● ところで、マドフ投資の会とそっくりなしくみがありましたね。確か、日本という国で、それは「年金」と呼ばれていたような気がします……。 ● そもそも将来の株価や為替を正確に予想できたら、誰も証券会社のエコノミストなんていうしょうもないサラリーマンを続けるわけがないじゃないですか...

● ところで、マドフ投資の会とそっくりなしくみがありましたね。確か、日本という国で、それは「年金」と呼ばれていたような気がします……。 ● そもそも将来の株価や為替を正確に予想できたら、誰も証券会社のエコノミストなんていうしょうもないサラリーマンを続けるわけがないじゃないですか。自分でトレーディングしてお金持ちになりますよ。なぜ多くの人はこんな5歳の子供でもわかるような簡単なことがわからないのでしょうか? ● バブルとはなんでしょうか?教科書的ないい方をすれば「実際の価値を大幅に上回る価格で株式や土地などの資産が取引されている状況」のことでしょう。なぜそういうことが起こるかというと、そのモノの価値に関係なく次にまた誰かがもっと高い値段で買ってくれると誰もが信じるからです。英語ではこれをGreater Fool Theory(もっと馬鹿がいる理論)といいます。 ● 結局のところ、途上国の発展を妨げているひとつの要因は、このよう先進国の一部の既得権益なのです。彼らが「強欲な金融資本主義から日本を守る」「日本独自の伝統を大切にする」「食の安全」などという耳ざわりのいいことをいって真実をねじ曲げ、偽りを作り出しているのです。 ● 世の中うまい話はありません。また、あったとしてもそこら中にある銀行や証券会社がうまい話をあなたに教えることはありません。インカム・ゲインで儲かる部分は、キャピタル・ゲインで損する可能性が高いということでうまく調整されているのです。 ● 現在、多くの国が「自由な国際資本取引」と「独立した金融政策運営」を重要だと考えているので、「固定相場制」を放棄しています。 ● だから政治家と役人が一生懸命やっているのは、農家の一戸一戸の生産性をなるべく下げて、補助金や規制がないと困るような零細農家や週末に副業で米を作っている兼業農家をなるべくたくさん維持していくことなのです。

Posted byブクログ

2012/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

母校の経営学部生の話についていけなくて、 とりあえず読んだ本。part1 全212ページ、各章は以下 1章:マネーは踊り続ける           28P 2章:小一時間でわかる経済学の基礎知識 52P 3章:マクロ経済政策はなぜ死んだか 31P 4章:グローバリゼーションで貧乏人は損をする 50P 5章:もう代案はありません 52P 2章では、 GDP= 民需 + 政府支出 + 貿易収支 など、基本的な式や用語が説明されてあり、 これらの関係式を基に、日本のデフレがなぜ続くのか、 日本の経済成長はなぜ上昇しにくいのか等が書かれていた。 → 同期の営業職に、 「何読んでんの、へー面白い本じゃんw」 と言われた.

Posted byブクログ

2012/01/03

今、世界で起こっている経済問題、日本が20年以上、経済的に全く成長していない理由が非常にわかりやすく書かれている良書。大学の経済学入門とかの授業を履修するよるよっぽど理解できます。といってもそれなりには難しいので1回では理解できないので何度か読みたいかも。これまで日本を悪くして来...

今、世界で起こっている経済問題、日本が20年以上、経済的に全く成長していない理由が非常にわかりやすく書かれている良書。大学の経済学入門とかの授業を履修するよるよっぽど理解できます。といってもそれなりには難しいので1回では理解できないので何度か読みたいかも。これまで日本を悪くして来たのは間違いなく政治家と官僚です。筆者は最終章で日本をグローバル資本主義の中で生きにくための提案をいくつもしています。ただし、これらを実行するのは現在の日本の政治や選挙の仕組みを変えない限り、非常に難しいかと思うのですが。。。とりあえず年金制度はとっくに破綻しているというのがわかるので毎月、天引きされているのが悲しくなります。

Posted byブクログ