日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 の商品レビュー
わかりやすくてじっくりと読みました。 為替レートの式はついていけなかったので読み飛ばしましたが 第5章は、納得できました。 筆者のツイッターも楽しく読んでます。
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必読。以上!! …で終わらせたら、誰も読まないか…。 (^^; "経済学入門" とあると、もしかしたらアカデミックなイメージ (前提となる高度な経済知識を要求するなど) を持ってしまうかもしれないが、そうではなく、経済学を学んだことがない人のために、世の中...
必読。以上!! …で終わらせたら、誰も読まないか…。 (^^; "経済学入門" とあると、もしかしたらアカデミックなイメージ (前提となる高度な経済知識を要求するなど) を持ってしまうかもしれないが、そうではなく、経済学を学んだことがない人のために、世の中で起こっているできごとから経済学的に分かってしまうことを丁寧に解説してくれているのが本書だ。この本に書かれていることは、常識として多くの人に知っておいて欲しいと思うのだ。なぜならば…。 今のままだと、人口は減り、経済は衰退し、年金は破綻する。グローバリゼーションに飲み込まれるのは、もう "確定した未来" なのだ。黒船 Amazon が日本の出版業界に激震を走らせ、一方で TPP で大騒ぎしているが、どちらも延命治療にしかならない。その未来は確実にやってくる。問題は "いつ?" だけなのだ。訪れる未来に向けて、今、どうするのか? できれば先んじて有利に展開する手段はないものか? そういう前向きな検討 & 議論 & トライアルをやっていかなきゃならないのに、既得権益を守ろうとする一部の "遅い人たち" つき合っている余裕はない。そのスピードでは、"もっと酷い未来が突然訪れてしまう" からだ。 「電子出版の時代になりました。でも、日本ではその事業に従事する人は誰もいませ〜ん。」「農業では国際競争に全敗しました。失業率が過去最大に…」では、国内の購買力は落ちてゆく一方で、不幸な未来に一目散に向かっているように見えてならない。未来の産業構造の中で、我々が購買力を発揮する (もっと言えば、食い扶持を確保する…だ) ためには、その未来を作る一員でなきゃならない。既得権益を守る保守的な方向が続くなら、「ギリシャの次は日本か?」みたいな話題が勃発しつつあるが、それが現実味を帯びて来ることになってしまう。 かつて盛んだった紡績業がなくなり、そして高度経済成長を支えた製造業の国外移転が進むのが現代 (工場跡地の利用方法とかを会議してるのだ。製造業界は)。出版周辺業界や農業関連を筆頭に、これからもグローバリゼーションの波はやってくる。その中で、失業者が増加してゆき、泣いている人たちが多くなる社会は見たくない。消えてゆく産業があれば、生まれてくる産業もある。そーゆー新陳代謝が活発で、それに適応できる社会を作っていかなきゃならないと思うのだ。 「荒波が来た〜! 助けて〜! 守って〜!」ってゆー人が少ないうちはいいけれど、多くなると、現実問題として守れなくなる。だから、「この波を乗りこなしてやるぜ〜!」ってゆー人が増えた方がいい。そのためには、チャレンジする人を増やしていかなきゃならない。"自分が今より 10% 幸せになれるとしても、他の人が 50% 幸せになる不平等を許せず、みんなで 20% 不幸になる道を選ぶ国民性" を感じるこの国だけど、そこんとこを変えていくために、本書に書かれていることが、一般常識となりますように…。
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さっと読みたい人にはオススメ。 一回では無理でも何度も読み返して理解を深めることができる。 コインの表と裏という表現を用いながら、経済における様々な動きの相対性を説明してくれたのはとてもわかりやすかった。 この本を読んでいて印象的だったのは、豊かさのパイを経済成長によって広げる...
さっと読みたい人にはオススメ。 一回では無理でも何度も読み返して理解を深めることができる。 コインの表と裏という表現を用いながら、経済における様々な動きの相対性を説明してくれたのはとてもわかりやすかった。 この本を読んでいて印象的だったのは、豊かさのパイを経済成長によって広げることと、個人の努力の重要性を説いている点。 これで、日経新聞の内容も何が問題になっているのかを意識しながら読めるようになると思う。
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・現代経済学と現代金融論をお手軽に理解できる。 ・経済にしろ金融にしろ、相対性を意識することが、あらためて認識される。 ・できるだけ簡単な表現を取ろうとしているが、やはりある程度の素養とタームぐらいは予備知識として必要。自分は金融論部分(マネタリーベースとか)で理解しにくい所...
・現代経済学と現代金融論をお手軽に理解できる。 ・経済にしろ金融にしろ、相対性を意識することが、あらためて認識される。 ・できるだけ簡単な表現を取ろうとしているが、やはりある程度の素養とタームぐらいは予備知識として必要。自分は金融論部分(マネタリーベースとか)で理解しにくい所があった。 ・最終章は、筆者が頻繁にブログで主張している内容をまとめただけ。消費税の増税については賛成、他の論点は知識が浅いので一つの見識程度に。 ・さくっと読めるので、オススメです。
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わかりやすい説明で、経済の基本的な考え方や現在のグローバル化の経済への影響が理解できる良書。特に私のように、経済に強くない理系の方にはお勧めの本。
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経済学の入門書。大学の時は腹落ちしなかった内容が、著者の的確な説明と自分自身の成長によって良く理解出来る。
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日本経済の現状をわかりやすく解説しており、頭に残りやすい。 経済政策に対する著者の提案は、消費税/所得税/法人税を一律10%にすること、年金の清算、道州制、教育バウチャーなど。 雇用に関しては、城繁幸の主張とほぼ一致しているようだ。twitterからの情報を総合すると、本書の...
日本経済の現状をわかりやすく解説しており、頭に残りやすい。 経済政策に対する著者の提案は、消費税/所得税/法人税を一律10%にすること、年金の清算、道州制、教育バウチャーなど。 雇用に関しては、城繁幸の主張とほぼ一致しているようだ。twitterからの情報を総合すると、本書の著者は30代半ば。二人ともロスジェネ世代だというのが関係しているのかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ブログ「金融日記」でおなじみの藤沢数希氏の著書。 ブログの雰囲気をそのままに軽快な文章と理論を現実にブレイクダウンした形で論が展開されるため、すらすらと読み進めることが出来る。 購買力平価、市場の失敗、金融政策と財政政策、乗数効果、流動性のわな、クラウディングアウト、比較優位などなど、伊都通りの経済学の基礎を学んだことがある者にとっては聞いたことのあるキーワードだが、それらのキーワードが現実の政策と合わせて分かりやすく解説されている経済(学)入門書だ。 ただし入門書としてはやや敷居が高い印象を受ける。数式は主に文章での説明となるので分かりにくくなってしまうのだが、イラストや図説で全く同じ内容でももう少し分かりやすく出来ただろう。一方でこの説明で数式をそのまま理解できる識者にとってはインパクトに欠ける内容になるためいまいちターゲットが定まらない感は否めない。 著者のスタイルは「僕は」という主観で書かれているので。たとえ意見に相違を感じても「なるほど、そういう意見もあるのか」とつっかからずに抜けることができる。現実的な視点を備えている筆者なので「意識を変えた方がいい」「気をつけるべきだ」などというような結論にとどまらず、人をマスとして捉え、あくまで金銭でのインセンティブや制度の変更というようなシステム的な解決策を提示する展開は好印象だ。 市場原理主義に疑問が付いている現在の状況において、改めて市場原理にはどのようなメリットがあるのかを見直すには良い1冊だろう。
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ごくまっとうでオーソドックスな経済学の教科書。でも最新の具体例が満載で、かつ読んでいて考えさせられる。結局TPPや年金をどうするか、という議論を見ていても、経済学の問題というより政治の問題だなあと改めて痛感。
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