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モダンタイムス(下) の商品レビュー

3.8

725件のお客様レビュー

  1. 5つ

    134

  2. 4つ

    285

  3. 3つ

    191

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2024/11/23

ある言葉を検索したら追われる身となり、制裁を受け、酷い目に遭う。そのシステムとは....。 伊坂さんは後書きにてこう言う。 『作品にとって重要なのは、「事件の真相」ではなく、「事件の真相を隠そうとする力」「その力に翻弄されること」のほう』 システムの歯車として動き続けるだけで...

ある言葉を検索したら追われる身となり、制裁を受け、酷い目に遭う。そのシステムとは....。 伊坂さんは後書きにてこう言う。 『作品にとって重要なのは、「事件の真相」ではなく、「事件の真相を隠そうとする力」「その力に翻弄されること」のほう』 システムの歯車として動き続けるだけでいいのか? 意志を持って革新的な行動をする勇気はあるか? 何か大きな事を成し遂げようとしなくてもいい。 自伝や年表に載らなくてもいい。 小さな事を成し遂げていくのが人生だし、「目の前で困っている奴を救え、細かいことは考えるな」永嶋のアメフトのコーチの言葉がまさにその通り。 どんな状況でもユーモアを忘れないキャラクターたちがすごく好き!さらにグッと引き込まれる。

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2024/11/19

予想通りのフラグ回収の連続でしたが、イマイチ全部の知りたかったフラグ回収にはなっていない様な気がしました 奥さんは何者?だとか、そもそものシステムって何?とか、課長はなぜ自殺したのか?なんてのがふわっとしたまま終わりを迎えてしまいました また、安藤家ってそういう力がある一族なの...

予想通りのフラグ回収の連続でしたが、イマイチ全部の知りたかったフラグ回収にはなっていない様な気がしました 奥さんは何者?だとか、そもそものシステムって何?とか、課長はなぜ自殺したのか?なんてのがふわっとしたまま終わりを迎えてしまいました また、安藤家ってそういう力がある一族なのかも不明なままでした 井坂好太郎さんの最後は彼らしくて良かったけど 物語的には終わりを迎えている様ですが、読み手としては消化不良のまま終わった感じでした まあ、伊坂さんらしい終わり方なんですけどね

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2024/10/08

上下巻の感想をまとめて。 ストーリーは『魔王』の約50年後の世界で、前作に出てきた人物の話も関わってきます。 伊坂幸太郎らしいキャラクターたちや、伏線などのスパイスが効いていて楽しめました! でもけっこう難しいテーマだったので、ライトに読もうとするとちょっと重め。 ↓考えたこ...

上下巻の感想をまとめて。 ストーリーは『魔王』の約50年後の世界で、前作に出てきた人物の話も関わってきます。 伊坂幸太郎らしいキャラクターたちや、伏線などのスパイスが効いていて楽しめました! でもけっこう難しいテーマだったので、ライトに読もうとするとちょっと重め。 ↓考えたこと。 国家という目に見えない『システム』に挑むのがシステムエンジニアっていうのが面白い設定でした。 『勇気はあるか?』という問いと、『そういうことになっている』という世界の理がカギになっていて、ちょっとこちらも考えさせられる。考えた結果、私は疑問に思わず周りに流される社会の歯車のひとつ、コロニーのアリのような存在なんじゃないかと絶望…。 逃げるのも勇気、立ち向かうのも勇気。自分の頭で考えることが大切だというけれど、まずは知ろうとするところからだなあと痛感。

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2024/08/24

恐妻家とか浮気とかどうこうを忘れてしまうくらいスケールの大きな戦い。 わかりやすく善と悪にわかれてるとか、正義が勝つみたいな単純な話ではないけれど、読み進めるほどにぞっとする感覚が強くなります。 何が敵で何が味方で、何が偶然で何が必然なのか。 自分の見てきたものとか経験したもの...

恐妻家とか浮気とかどうこうを忘れてしまうくらいスケールの大きな戦い。 わかりやすく善と悪にわかれてるとか、正義が勝つみたいな単純な話ではないけれど、読み進めるほどにぞっとする感覚が強くなります。 何が敵で何が味方で、何が偶然で何が必然なのか。 自分の見てきたものとか経験したものがわからなくなる感覚も怖いなと。 拷問のシーンも少なくないですが、少しユーモアがあるのが伊坂さんの世界観なのでしょうか。 不完全燃焼と言えばそうなんですけど、この世の中はそういうものかもしれない。

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2024/08/22

仕事をしていただけなのにどんどん迷宮入りする状況にはまってしまう主人公の話。 立ち行かなくなりそうなときや迷った時の愛読書にしたい。

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2024/07/24

元々、『魔王』という作品が好きではありませんでした。 その続きを描いた作品の『モダンタイムス』を読み終えた感想としては、やはり好きではありません。 はっきり述べると、このシリーズはつまらなかったです。 私という人間には、受け入れる余地がありませんでした。

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2024/07/13

面白かったけど、私的にはあまり満足しなかったかも。後半からラストが少しふわふわして物足りなく感じた。始めはスピード感あって勢いそのままに読んでいたけど、最後でふにゃとした感触があったのが、残念。内容はもちろん面白かったので、魔王もまた読んでみようと思った。

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2024/05/21

『バーナード嬢曰く。』より。 ある巨大なシステムによって社会が回っていて、そこには勧善懲悪的な権力や構造は存在しない。フーコーの権力論である。いわゆる「ディストピアもの」として、『華氏451度』や『一九八四年』ほど世界がぐらつくことはなかったが、連載作品のためか飽きることなく楽し...

『バーナード嬢曰く。』より。 ある巨大なシステムによって社会が回っていて、そこには勧善懲悪的な権力や構造は存在しない。フーコーの権力論である。いわゆる「ディストピアもの」として、『華氏451度』や『一九八四年』ほど世界がぐらつくことはなかったが、連載作品のためか飽きることなく楽しめた。

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2024/05/08

仕事だからと取り組むことの怖さ、ずるさ。 私がよく思うこの考えは、もしかしたらずっと昔に読んだこの本からそれとなく得たもの? と、十数年ぶりに読み返して、ふと気付いた。

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2024/03/28

大きな闇に立ち向かう物語。 度々出てくる拷問のシーンでは、文字を読みながら目を逸らしたくなるような描写があり、かなりドキドキします。 個人的に結末が好き。うん、そんな終わり方いいよね。と思います。

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