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モダンタイムス(下) の商品レビュー

3.8

725件のお客様レビュー

  1. 5つ

    134

  2. 4つ

    285

  3. 3つ

    191

  4. 2つ

    39

  5. 1つ

    4

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2023/09/06

“人は一度、説明を受けるとそれをありがたい真実だと受け入れるところがあります。その裏側に、本当の真実が隠れていることに気づかないものなのです。” “変化がなく、動きがない状態は、死に近い”

Posted byブクログ

2023/09/01

伊坂幸太郎先生の本を手に取るのが久しぶりだったので、ああ伊坂ワールドこんなかんじだったな、と思いながら読み進めていた。 物語の終盤になるにつれて伏線が回収されていくのが気持ちよく、さすがと思った。ところどころで痛々しい場面や悲しい出来事がおきたり、全くのハッピーエンドではなかった...

伊坂幸太郎先生の本を手に取るのが久しぶりだったので、ああ伊坂ワールドこんなかんじだったな、と思いながら読み進めていた。 物語の終盤になるにつれて伏線が回収されていくのが気持ちよく、さすがと思った。ところどころで痛々しい場面や悲しい出来事がおきたり、全くのハッピーエンドではなかったことが個人的には残念に思ったが物語とはそんなものだろうと。 それぞれがそれぞれの役割を全うしているだけ。そこに意思はなく。監視社会とは。メッセージ性が強い作品だった。 伏線は回収されるものの残る謎はある。女性陣の正体が気になるけど今後どこかで地平線が繋がるのかな。次は「魔王」を読んでみようと思う。

Posted byブクログ

2023/07/01

"アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男"という映画を観たときに、フォロワーさんが本作を教えてくれた。なるほど、システムに組み込まれることで欠如する倫理観は、アイヒマンが弁明していた内容そのものだ。 魔王から続けて、なかなかおもしろく読んだ。

Posted byブクログ

2023/06/15

本当は(個人的には)読みにくかったので☆2にしたいのだけど、作中の井坂の言葉のように、小難しい本には評価をつけるのが難しい笑 

Posted byブクログ

2023/06/13

伊坂さん死ぬとは思わなかった。いい味出してました。岡本さん、生きてて良かった。相変わらず、個性的なキャラを作ってくれます。 何もかもシステムの一部。一部を変えたとしても大きなシステムにはさほど影響は及ぼさない。後半詰め込みすぎな感じはしたけど、落ち着くところへ落ち着いたのかなぁと...

伊坂さん死ぬとは思わなかった。いい味出してました。岡本さん、生きてて良かった。相変わらず、個性的なキャラを作ってくれます。 何もかもシステムの一部。一部を変えたとしても大きなシステムにはさほど影響は及ぼさない。後半詰め込みすぎな感じはしたけど、落ち着くところへ落ち着いたのかなぁと思いました。

Posted byブクログ

2023/04/16

下巻もなかなかすごい展開で、何よりも奥さんの佳代子さん何者よ、って感じでした。創作の世界であるのに、実際にもこういうシステムで監視され、自分で選択して動いているつもりでも社会の流れの中で、そういう風に動かされているのかもしれないと思うと怖さを感じる。『魔王』の続編?とのことで、こ...

下巻もなかなかすごい展開で、何よりも奥さんの佳代子さん何者よ、って感じでした。創作の世界であるのに、実際にもこういうシステムで監視され、自分で選択して動いているつもりでも社会の流れの中で、そういう風に動かされているのかもしれないと思うと怖さを感じる。『魔王』の続編?とのことで、こちらを先に読んでしまったので、また機会があったら魔王を読んだ後に再読したいと思う。

Posted byブクログ

2023/03/29

「魔王」に引き続き。こちらも惹き付けられる言葉、文章がたくさんあった。 伊坂幸太郎さんのとぼけた(失礼)文体の中であっても強い思いが感じられた。

Posted byブクログ

2023/03/23

迷ったが3で。メッセージが色々と詰め込まれて、うんうんと納得するものも多かったが、結局話として何だったのかがよく分からなくなってしまったのが残念だった。言いたいことは分かるが、ストーリーがおしゃかになってる。

Posted byブクログ

2023/03/18

下巻。 テンポが自分には遅く感じられ、少し読み辛かった。もっとサクサク進む方が好みではある。 システムエンジニアの主人公が、ある言葉を検索すると不可解な事件に見舞われることに気付き、真相を暴くまで。 何も考えずにただ「仕事だから」という理由で行動していると、知らぬうちに大きなシ...

下巻。 テンポが自分には遅く感じられ、少し読み辛かった。もっとサクサク進む方が好みではある。 システムエンジニアの主人公が、ある言葉を検索すると不可解な事件に見舞われることに気付き、真相を暴くまで。 何も考えずにただ「仕事だから」という理由で行動していると、知らぬうちに大きなシステムの歯車として悪事に加担していることがあるという話。どちらにせよ自分で考えて行動することが大事という教訓。 作中の井坂氏(確か)が言っていた「人生は要約できない、要約される時に省かれることこそが人生だから」というような言葉が印象に残った。

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2023/03/18

兎の穴に落ちてしまったかアリスのような。世の中勧善懲悪とはいかない。そういうことになっている。細分化され良心が消える。言葉もストーリーも興味深く面白い作品でした。伊坂先生の創造力に今回も脱帽です。 渡辺佳代子の逞しさと男気?にもイイねです。

Posted byブクログ