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これはペンです の商品レビュー

3.3

92件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

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2014/04/13

「書く」というのはどういう行為なのか。ものを認識するとはどういう行為なのか。自分のやっているそれらは、本当に他の人たちと同じ行為なのか。

Posted byブクログ

2014/03/16

表題作の叔父さんは円城塔自身なんじゃないかとふと感じました。 僕がイメージする円城塔がまさにこんな感じ。 随所に散りばめられた知識が理系人間の心を捉えて離さないですね。 超記憶、サヴァン症みたいな父親の話はちょっとわからなかった。 設定は面白いんだけど相変わらずどこを目指してい...

表題作の叔父さんは円城塔自身なんじゃないかとふと感じました。 僕がイメージする円城塔がまさにこんな感じ。 随所に散りばめられた知識が理系人間の心を捉えて離さないですね。 超記憶、サヴァン症みたいな父親の話はちょっとわからなかった。 設定は面白いんだけど相変わらずどこを目指しているのかが明瞭じゃなくてわかりづらいですね・・・。 でも表題作は最高です!

Posted byブクログ

2014/03/11

苦手。捉えようによっては森見っぽいけど、根底にながれる理系感は否めず。 誰か書き下して欲しい。森博嗣のような受け付けなさ。

Posted byブクログ

2014/02/08

初円城塔。表題作ともう一編収録。 「これはペンです」は様々な方法で文字を書き手紙をやりとりする叔父と姪の話。「良い夜を待っている」は超記憶を持った父について語るもの。壮大なラブストーリーともいえるかも。 正直、どう評価すればいいのか困る。発想は面白い。とても面白く興味深い。が、物...

初円城塔。表題作ともう一編収録。 「これはペンです」は様々な方法で文字を書き手紙をやりとりする叔父と姪の話。「良い夜を待っている」は超記憶を持った父について語るもの。壮大なラブストーリーともいえるかも。 正直、どう評価すればいいのか困る。発想は面白い。とても面白く興味深い。が、物語として良くわからない。だんだんこんがらがってくる。決して嫌いではないんだけど、とても難しい。こういった作品はどう読めばいいのか悩ましいところ。 でも、わからないからこそ、もう何作品か手に取ってみよう。

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2014/04/21

二つの作品が収録されています。小説ですが、どちらも小説論として読みました。「これはペンです」からはまず、text vs context の議論を思い起こしました。叔父が書いた手紙だという事実(らしきこと)によって手紙が重要性を付与されるのはその好例かと思います。叔父自身も、まった...

二つの作品が収録されています。小説ですが、どちらも小説論として読みました。「これはペンです」からはまず、text vs context の議論を思い起こしました。叔父が書いた手紙だという事実(らしきこと)によって手紙が重要性を付与されるのはその好例かと思います。叔父自身も、まったく同じ内容の手紙を書こうとして失敗を繰り返します。小説がテキストのみで成り立つものではないと言っているようです。 また、オリジナリティは理解されないことと同義であり、姪が叔父のことを尋ねる人々に手紙を見せると、一様に困惑したあと、彼らなりに叔父の意図を理解しようとする。これなども、読者は自分なりの解釈をするという、小説のだいご味を表しているのではないでしょうか。 もうひとつの「良い夜を持っている」では、主に登場人物が作者の意図と違うことをする、つまり自由に動き出すことを書いていると思いました。 どちらの作品でも、理解しようとする者と理解される者との関係が徐々に変化しています。姪と叔父、息子と父など、続柄は変わらなくても、両者のあいだの空気みたいなものは変化(あるいは変質)している。それは読者と小説のあいだの関係とも似ているのではないか。そんな風に感じました。

Posted byブクログ

2013/11/20

意味が分かるよぅで分からない文。 もしかしたら意味なんてナイのかもしれない。 と思わせるくらいよく分からない。 書いてるコトは空想的なのに 文はとても理詰めで難しい。 でも私は嫌いじゃない。

Posted byブクログ

2013/09/19

円城塔初読。中編二本。いやぁ、舞城王太郎以来の衝撃。平成の日本の文藝レベルの高さは世界史上に類をみない奇跡ですな。 時間を置いて再読すれば、また深みがあるに違いない。

Posted byブクログ

2013/09/05

これは、どう読めばいいのだろうね。意味を付与することはかろうじてできるけれど、それは果たして。奇妙な迫真性を感じてしまって混乱している。 認識。自分。世界。存在。実在?――― 以下ループ。

Posted byブクログ

2013/06/15

文章の生成に関して思考を展開する「これはペンです」、決して忘れない超記憶の持ち主を描く「良い夜を持っている」の2編。 やはり円城塔は難しい。しかしこの眩暈がするような読み心地はけっこう好き。言葉の根源を掌に乗せて差し出されているような気がする。

Posted byブクログ

2013/05/03

とにかくなんだかわからない。 文字を並べる楽しさ、言語の並びを楽しむということなのか? 特段、美しい言語が並ぶわけでもないし、物語としてはわけがわからないし。 でも、とにかく心地よいような何とも言えない感覚。 なんなんだろう。 まるで、現代音楽? それも、不協和音がな...

とにかくなんだかわからない。 文字を並べる楽しさ、言語の並びを楽しむということなのか? 特段、美しい言語が並ぶわけでもないし、物語としてはわけがわからないし。 でも、とにかく心地よいような何とも言えない感覚。 なんなんだろう。 まるで、現代音楽? それも、不協和音がない、リズムを楽しむような。

Posted byブクログ