武器としての決断思考 の商品レビュー

瀧本哲史【著】

2011/11/20

一昔前のドラマやマンガでは、人が決断するときの心理描写として頭の上に天使と悪魔が現れた。天使と悪魔はそれぞれの意見をその人に向かってぶつけていく。

この本は「自分の中に質の高いディベートができる天使と悪魔を持て」と言っていて。天使と悪魔のディベートで得た最適解を決断の指針にしろと。

当たり前っちゃ当たり前のことなんだけど。この本は天使と悪魔のディベートの質の上げ方について多くのページが割かれている。筆者は全日本ディベート連盟代表理事の方だし、ディベートの質の上げ方については大変勉強になった。

読後、何らかの決断が迫られたとき面倒くさがらないでちゃんと考えた方がどんな結果になっても納得できるよ、ってことなんだろうなと思ったのです。

2011/11/20

京都大学の講義内容をまとめたもの。大部分は基本的なロジカルシンキングの方法やディベート方法について書かれており、就活前の大学生やロジカルシンキングが苦手な社会人は読んだ方でおいて損はないと思う。むしろ進んで読むべきである。逆に、上記部分について習得できている人にとっては物足りないかもしれない。
もっとも、上記部分以外の著者の問題意識、「エキスパートではなくプロフェッショナルになれ」、などは、これからの時代で自己の価値を高めるための方法の一つとして大変参考になる。

2011/11/20

ディベートの技術・考え方で意思決定に臨むという、仕事をするにおいてとても大切なことを丁寧に解説してくれていて、一つ一つの課題に対して、このような整理の仕方をしていくとよいのだなと感じることができた。
メリット・デメリットを整理していく際の条件は、書いてある事例で読んでいくとすっと頭に入るのだが、実際にやってみるとなかなか難しい。繰り返しの訓練が必要であると実感した。
純粋にディベートというものを改めて理解できたのも良かった。

ただ、この本に書かれているような内容（論理的に物事を整理する）は、自分自身が苦手とする分野であり（こんなことを言っていてはだめなのですが・・）、ページ数が少ないものの、読み進めるのに少し苦労しました。

2011/11/20

正解ではなく、そのときどきの自分の最善の回答、考えを持つ。
考える筋道としてのディベート

○プロフェッショナルとは、
　①専門+横断
　②相手に合わせて回答（≠正解）

○具体的な二択に争点を絞る（○○すべきか、否か）。大きな問題を小さな問題から。

○メリット
　①内因性（なんらか問題があること）
　②重要性（その問題が深刻であること）
　③解決性（問題がその行動によって解決すること）
○デメリット
　①発生過程（論題の行動が新たな問題を引き起こす過程）
　②深刻性（その問題が深刻であること）
　③固有性（現状ではその問題は生じていないこと）

○反論はメリット・デメリットのそれぞれの要素について、その根拠となっている推論に対して行う。

○推論
　①演繹　←必要・十分か
　②帰納
　③因果　←時間的に先行しているか

・結論より理由（根拠）
・一般論より例外
・ナメられること

2011/11/17

「一般教養」としての意思決定の方法、ディベートの思考・考え方をもとに「決断」のやり方を紹介する。
個人的には既知の内容も多くあったが、コンパクトにかつ丁寧に纏められていて読み易く、復習し認識を新たにするには良かった。
どうもうまくロジカル・シンキングができない、論理的にストーリー展開ができない、という向きには薦められる。
問題(主題)を正しくセットし、メリット・デメリットを比較する。帰納・演繹・因果関係の推論に反論・反証で「逆をとり」最終的には主観で決断する。コレだ。

2011/11/17

「決断思考」というタイトルがついているものの、本書の内容はむしろ「ディベート理論」である。自分が学生時代にやっていたディベートで学んだようなことが、奇麗に体系立ててまとめてある。著者も大学時代にディベートをしていたとのこと。願わくば、学生時代に出会っておきたかった一冊。

当時苦手だった反論の仕方について、この本を読むことで改め理論を学び直すできたのが収穫点。中でも５時間目の章にある「推論への反論」。主張の根拠を帰納•演繹•因果関係に分けて考えると反論の糸口が見えてくるなど、考え方のヒントとなるフレームワークが多く書かれていた。議論の構成から反論、比較、フローの取り方、ジャッジの仕方まで一通りの内容は網羅されている。

現役ディベーターに是非一読を薦めたい。

2011/11/16

武器としての決断思考
意思決定の本

リベラルアーツ 教養講座
だまされない自分で考える。

自分で考えて答えをだす。みんながやっていることがよいことではない。

現状だけを信じるな。未来をみろ。

投資はしてもよいが情報をうのみにするな。
読書とは格闘技。疑問をもてばなにが疑問かを考え、自分の意見と戦わせる。
3つの視点で反論する。

前提；本当に問題か？
重要性；本当に必要なことか？ほかにあるのでは？
手段’この方j方でうまくいくいのか？

なにごともめりっとデメリットで意思決定する。

仕訳のスーパーコンピューターが例
世界2位のスーパーコンピューターではだめなおか？

お金がないとやるきがなくなる。1位でなくなる。
目標を変えれば良いのでは？
そもそもいちいのいもは

2011/11/22

教養＝リベラル＝自由技術 京大医学部 起業論 パンキョー＝一般教養 学問のすすめ＝実学 ディベート＝客観的に決断するための思考法
世の中を変えるには、知識を持っているだけではダメ。知識すら持っていないのは論外。知識▶判断▶行動につなげる意識を強く持つ。
マッキンゼー・アンド・カンパニー (McKinsey & Company.) は、1926年にシカゴ大学経営学部教授のジェームズ・O・マッキンゼーにより設立されたアメリカ合衆国に本社を置くコンサルティング会社。社名の「カンパニー」は「仲間達」の意味。関係者は単に"The Firm"と呼ぶことでも知られる。
自燈明 道で仏陀に出会ったら、仏陀を殺せ 正解ではなく、「いまの最善解」を導き出す。 最悪なのは、結論を出そうとしているのに出ないこと。 結論を出そうと集中することで、なぜ結論が出ないかがわかる。 脊髄反射 修正主義 読書は格闘技だ 各条件にツッコミをいれる 暫定的な結論＝いまの最善解
よくあるダメなパターンは、「賛否両論だから決めない」こと。
実は情報をコントロールするような人はそれが狙いだったりする。
「正しい主張」には根拠がある。
その「根拠」は、反論にさらされていて、なおかつ耐えたものだ。
証拠資料＝エビデンス
「裏をとる」のではなく「逆をとる」
判断を左右し、行動を変える情報こそ、最重要。
ディベート思考とは、客観を経て、主観で決断する方法。
パスカル［1623～1662］フランスの数学者・物理学者・思想家。円錐曲線における定理の発見、計算器の考案、トリチェリの真空実験の追試の成功に基づくパスカルの原理の発見や、確率論の創始など、多くの科学的業績を残した。ジャンセニスムの信仰に入り、イエズス会を「田舎の友への手紙（プロバンシアル）」で攻撃。キリスト教弁証論を書くための覚え書きが死後「パンセ」としてまとめられた。

2011/11/15

ディベートの手法を用いて合理的な主張を構築する方法について。

この思考法をダウンロードして丁寧に実行していけば結構上のレベルまで行けるのではないかな、と思ってしまうのが甘いところで、
実際のところは、この思考法なぞは基礎の基礎だと考えた方がよさそうだ。

2011/11/15

自分で考えることの重要さを示唆する・してくれる本が、最近多いように感じる。
よっぽどしっかりとしていないと、それこそ突っ込み所が目立ってしまい悲惨になってしまうが、この人の本は実に分かりやすく明確。
社会人になってこうした考え方の重要性がようやく分かってきたが、学生時代にこのような思考を身につけておけば、非常に有利だろう。
新聞書評によれば、サオダケ屋は何故つぶれないか、をプロデュースされた方が光文社を抜けて立ち上げた出版社だとか。
光文社新書の最近のつまらなさと比較すると、納得もしてしまう。