傍聞き の商品レビュー
一作目を読んで、勝手に救急救命士が主人公のミステリーかと思いきや、1作ごとに設定が作りこまれていて読み応えがあった。ストーリーとして印象に残ったのは表題だろうか。娘が母に宛てた葉書を第三者に見せるというからくりはさておき、(若干こじつけた犯人設定ではあるものの)自分に恨みをもって...
一作目を読んで、勝手に救急救命士が主人公のミステリーかと思いきや、1作ごとに設定が作りこまれていて読み応えがあった。ストーリーとして印象に残ったのは表題だろうか。娘が母に宛てた葉書を第三者に見せるというからくりはさておき、(若干こじつけた犯人設定ではあるものの)自分に恨みをもっていると思っていた前科者が実は真実をあばいてくれる、という設定が、別の意味で「トリック物」で面白い。
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とりあえず今年読んだ(といっても10日しか経ってないけど)ミステリーではNO.1。伏線もストーリーもしっかりしてる。
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2008年の日本推理作家協会賞短編部門受賞作の表題作の他3つの短編集。 ミステリーとしての緊張とドキドキ、 義理と人情にぐっと来るあったかさ、 展開の巧さ、どれにも痺れた。 「傍聞き」は続編も出ているとの事。 楽しみだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人の心理をうまく操った不思議な感覚のミステリー。読み始めは何か恐ろしい事件の予感をさせつつ、最後はまさかの展開。事件の奇怪さや特別性をアピールするのではなく、ただただ人の心の綾をうまく使った意外性が新鮮!
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2008年の日本推理作家協会賞受賞作らしく、やたら絶賛されていたから期待して読んだが、うん確かに面白い。正統派(?)の短編ミステリでこれほど退屈しないで読めるのはそうない、と個人的感想。 が、良くも悪くも短編なのであっさり。長岡さんの長編を読んでみたくなった。
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朝日新聞の書評で絶賛されているのを見て、早速買って読んでみました。 2008年に出た本で、推理作家協会賞の短編部門をダントツの得票で受賞したものだったそうですが、イギリスに行ってしまっていたためか、これまで全く知りませんでした。 で、読んでみてびっくり。確かにこれは文句なく面白か...
朝日新聞の書評で絶賛されているのを見て、早速買って読んでみました。 2008年に出た本で、推理作家協会賞の短編部門をダントツの得票で受賞したものだったそうですが、イギリスに行ってしまっていたためか、これまで全く知りませんでした。 で、読んでみてびっくり。確かにこれは文句なく面白かったです。 救急隊員や消防の記述が非常にリアルで感心しましたし、謎も実に不思議で魅力的。解決も合理的かつホロリと知られるもので、読後の後味も良く、薄い本ではありながら、十分に堪能することができました。 この人の別の作品も、また是非読んでみたいです。
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受賞した時単行本買おうかと迷ってたんだけど、結果文庫本で良かったなと… この話良かったな~という感慨は無かったかな。
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いろんな人が褒めているけど確かに面白い。 面白いけどそれ以上に技巧派。 最初の迷い道のラストの〇〇〇した〇〇は世界で初めてだっただろう、的一文が作家が安易に気負わせ過ぎたかんじで爆笑。 それいがいはさりげなく、うまい。 表題作は傍聞きがあからさまでわかったけど、 どれも、必要なピ...
いろんな人が褒めているけど確かに面白い。 面白いけどそれ以上に技巧派。 最初の迷い道のラストの〇〇〇した〇〇は世界で初めてだっただろう、的一文が作家が安易に気負わせ過ぎたかんじで爆笑。 それいがいはさりげなく、うまい。 表題作は傍聞きがあからさまでわかったけど、 どれも、必要なピースが自然にさりげなく出ていて そればピタリともれなく自然にはまっていく流れに感動。 うまい小説。 好き。
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題材自体はどの話も好み。 でも「迷い箱」は序盤の方から話の展開が読めてしまったのでちょっと…。最後のほうで展開がわかるなら良いのですが序盤だったのでミステリーのドキドキ感が感じられなくて残念。 個人的には「迷走」「899」がすきです。
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これが受賞作?って感じ。 つまらなくはないんだけど、物足りなさが残る。 面白いミステリーを短編で書くのは難しいのね。
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