草子ブックガイド(1) の商品レビュー
興味深い本好きマンガを発見。 玉川重機『草子ブックガイド』(2011) 本好きで内気な女子中学生、情熱がありながらも教科担任の仕事も抱え思うに任せぬ司書教諭、博識な古書店老店主、店主の人柄に惚れた本好き青年とキャラ立ちもしています。 歴史マンガの『センゴク』で竹中半兵衛がロウ...
興味深い本好きマンガを発見。 玉川重機『草子ブックガイド』(2011) 本好きで内気な女子中学生、情熱がありながらも教科担任の仕事も抱え思うに任せぬ司書教諭、博識な古書店老店主、店主の人柄に惚れた本好き青年とキャラ立ちもしています。 歴史マンガの『センゴク』で竹中半兵衛がロウソクの明かりで兵書の山に囲まれ、静かに読みまくるシーンもなかなか来るものがありますが、こちらは全体の雰囲気で押してきます。 わりと前半のエピソードで、老店主と青年の出会い。好きな作家にまつわる本を読み尽くしてしまった青年は、たまたま旅先で出会った老店主の古書店をのぞく。「ここにもないか」とつぶやき店を立ち去ろうとした青年を呼び止める老店主。「時間はあるか?少し待っとれ」。老店主は二階スペースに作家にまつわるコーナーを組み上げる。青年にとって、すでに読んだはずの本が全く新しいつながりをもって立ち現れる。読書の広がり、知識の連環。青年は旅を中断し、老店主のもとで働き始める。 【アマゾン内容紹介】 内海草子(うつみそうこ)は本を読むのが好きで好きでたまらない中学生。いつも本を読んでいて、本の中の世界にひたっている。内気で、他人と打ち解けるのが苦手な草子にとって、古書・青永遠屋(おとわや)の店主は良き理解者。読んだ本の感想を描いた草子の「ブックガイド」が、店主を喜ばせ、さらには周囲の人々に本を読むことの素晴らしさを伝える。濃密な絵柄で、読書の魅力を最大限に表現する。 http://www.amazon.co.jp/dp/4063870448
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どうも 『ブックガイド』という言葉には弱い。 ブクオフにて中味をちら、とも見もせずに 購入してしまった。 しかし、 読んで正解。 とある古書店にて 万引きしては読んだ本の感想を書いた紙をはさみ、 返却を続けている草子。 若い店員さんは激おこだが、 のんびり屋の店主のほうは ...
どうも 『ブックガイド』という言葉には弱い。 ブクオフにて中味をちら、とも見もせずに 購入してしまった。 しかし、 読んで正解。 とある古書店にて 万引きしては読んだ本の感想を書いた紙をはさみ、 返却を続けている草子。 若い店員さんは激おこだが、 のんびり屋の店主のほうは 「わしは、この子の感想文が好きじゃからのぉ~…」 と、言って決して草子を咎めない。 物語は 草子の<感想文>を中心に 様々なジャンルの本が わいわい♪盛り上げてくれる。 内気な草子だが、 本から勇気を得て、 現実も力強く生きてゆこうと頑張る姿が可愛い。
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ブックガイドというタイトルに惹かれて読んでみた。 本を読むのが好きな主人公草子は内気な女の子。とある事件(?)がきっかけで近所の古書店の店主と店員と関わるようになる。 草子の感想文には独特な言い回しも多いけれど、自分が感じた気持ちをここまで表現できるのって凄いことだと思う。 そし...
ブックガイドというタイトルに惹かれて読んでみた。 本を読むのが好きな主人公草子は内気な女の子。とある事件(?)がきっかけで近所の古書店の店主と店員と関わるようになる。 草子の感想文には独特な言い回しも多いけれど、自分が感じた気持ちをここまで表現できるのって凄いことだと思う。 そして、「生きてる本の中でならあたしはどこにでも行ける」 この言葉にあっと思いました。 私も学生時代、彼女の様に本の中の世界を心の拠り所にしていた時期があって、草子の気持ちがわかる気がします。 本を愛する彼女が感想文を書いたり学校でブックトークをすることによって少しずつ周りの人に本の素晴らしさを伝えていく……そういうのってなんかいいなー。 本を読んで何を感じるかはそれぞれだけど、読み終わった後自分が見つけた星を、ほんの少しでも誰かと共有できたら……うまく言えないですが、嬉しくなります。 自分では気付けなかったところも、他の人の書いた感想で気付かされてなるほどな~と思うこともしばしば。 西行の「本の道を歩いて誰かの心にふれる」という件が好きです。今までそんなふうに感じたことが無かったのに、何故かすとんと心に落ちてきました。 面白かったので続刊も読もうと思います。
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2014.12.12 めっちゃ内容の濃い一冊。 何回も読むとするめのように味があって◎。 何となく実写化して欲しいと思った。 これは続きも買おう!
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どうして、こんなに本が好きなのか 大切な本に巡り合った時の気持ち 作者や、作中の人物に寄せていた熱い気持ちなど 言葉にしきれなかったことも このコミックの中にぎっしり詰まっている感じ 作中で紹介される本もとても魅力的で なんだか、感動して、涙が出そうになりながら読みました もちろん、2巻、3巻も購入しましたので ゆっくりと読みたいと思います
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人物を動かすのはあまり得意ではない作家さんなのかもしれない。キャラの表情は硬く、感情移入しづらい。 しかしその分、背景や機械類の書き込みが丁寧なので。人よりモノが好きなのかな。 あとなんとなく絵柄を見てたら古屋兎丸を思い出した。 キャラの書き込み・作り込みがシンプルなぶん、草子...
人物を動かすのはあまり得意ではない作家さんなのかもしれない。キャラの表情は硬く、感情移入しづらい。 しかしその分、背景や機械類の書き込みが丁寧なので。人よりモノが好きなのかな。 あとなんとなく絵柄を見てたら古屋兎丸を思い出した。 キャラの書き込み・作り込みがシンプルなぶん、草子の「ブックガイド」の内容の色鮮やかさ、いきいきとした語り口が生きている。 取り上げる本は往年の名作ばかりだが、王道中の王道、と呼べるものは少ない印象なので、もうすでに本読みの人も、そうではないひとも、手に取って読みたくなるラインナップなのではないかな。 それにしても「ブックガイド」と作中で呼ばれているもの、たんなる「感想文」ではないのかな? 草子と同じくらい、本の世界に頭まで浸かって青春時代の大半を過ごした人間として言わせてもらえば、草子のような人間が現実に本の世界のことを語るとき、あのようにすらすらと「現実」と「虚構」の橋渡しをできるとは思えず、早い話がフィクションなのだが、作品世界自体が「本」と「人」、「本読み」と「読まない人」のちょうど間の部分に存在している感じがする。作品を通して、どちらの側ものぞくことができる。 きっとほかの多くの本読み(あるいはブックホリック)が体感として感じているであろう「本を食べる」という言い回しを、印刷物の中に見つけたのは初めてで、まるで草子が自分自身の中学生時代の分身のような錯覚を持った。 そうそう、本読みにとって本は読むものというより、生きるために必要な食事に近いんだよな。 草子の丹念でありながらみずみずしさを持つ作品世界の解釈には、自分も教えられることが多かったように感じる。 空腹を満たすために詰め込むような読書をしてばかりいないか、読み味わい、作品世界の響きを楽しむ余裕を忘れてはいないか…と。
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まさにブックガイド。 本好きにはもちろん、活字が苦手な人にも「本って、こんな 想いが詰まってるよ!」と教えてくれる。
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ブッグガイド、いわゆる草子の「読書感想文」なのですが、 その背景から読み解く重厚なでもかつ軽快な ブッグガイドに圧倒されます。でも、内容としては 情報量が多すぎて、ちょっと漫画向きではない気がします。
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どうしてこんなに読んだ本の感想を素敵に表現できるのか、、 読んでもすぐに忘れてしまう私からしたら、草子ちゃんはすごく羨ましい。本から得たことを全部吸収して自分のものにできてる。
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主人公は家族に恵まれない中学生の女の子、内気で本好きなのですが、 彼女がとある“罪”を犯すところから、物語は始まります。 一見すると、本読みにとっては許しがたくもある、その罪とは? そして“罰”として、周囲の大人たちが与えたものは? 『新訳ロビンソン漂流記』 『ティファニ...
主人公は家族に恵まれない中学生の女の子、内気で本好きなのですが、 彼女がとある“罪”を犯すところから、物語は始まります。 一見すると、本読みにとっては許しがたくもある、その罪とは? そして“罰”として、周囲の大人たちが与えたものは? 『新訳ロビンソン漂流記』 『ティファニーで朝食を』より「ダイヤのギター」 『ボッコちゃん』 『一千一秒物語』 『山月記』 『山家集』 ガイドの題材となるのはこちらの本たち、なかなかに幅広いのが興味深く。 ただひたすらに、“本”への愛がつまってると感じる内容です。 主人公・草子を通して語られる“ブックトーク”、 その物語が持つ“宝物”を紡ごうとしているようにも見えます。 自分の経験を投影して、居場所を探して、心に寄り添うかのように、 そんな在り様に引き込まれ、じっくりと読み入ってしまいました。 中でも印象に残ったのは、次のフレーズが出てくる話。 “臆病な自尊心と、尊大な羞恥心” 自分の中の“獣”を飼いならせる人はいるのか、、 そもそも飼いならす必要があるのか、なんてことをあらためて。 ん、久々に『山月記』を読み返したくなりました。
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