恥知らずのパープルヘイズ の商品レビュー
ジョジョファンにはたまらない構成。 気になるフーゴのその後や、他の部のキャラも場面場面で登場する。 歴史や文化のウンチクも程よくあり、中身のある内容。 必見の一冊ッ!!
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「人はよく『大きな善のためにはわずかな悪はやむを得ない』というが、そんなものはその悪と直に接してしまった人間にとってはなんの関係もない。逆にその”大きな善”とやらが、その人にとっての悪になってしまう。そしてそれへの対抗が、さらなる血を流すことにつながってしまう。」 まさにこれこ...
「人はよく『大きな善のためにはわずかな悪はやむを得ない』というが、そんなものはその悪と直に接してしまった人間にとってはなんの関係もない。逆にその”大きな善”とやらが、その人にとっての悪になってしまう。そしてそれへの対抗が、さらなる血を流すことにつながってしまう。」 まさにこれこそが、善と悪の構造である。 たとえどんな良いことであっても、その中に半必然的に内包されている「悪」に触れてしまったものは、しばしばその全体像すらを「悪」と捉えることに躍起になる。 「価値は相対的である(=みんな違って、みんな良い)」という価値観は、絶対性を否定して全ての価値を等分しようとする思想を通常指す言葉である。しかしここで起きているのはより積極的な倒錯、つまり部分の悪を見ることで、全体を悪とみなすことができるという価値の相対性だ。 それはたとえ絶対的なように扱われる価値観であっても、特殊な状況下の人々において、それは棄却され憎まれる対象になりうるという平等性なのである。
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戦闘シーンは同じジョジョ小説でも『the book』の方が臨場感が出ているように感じ個人的には好きでした。ただ心理描写や理論構築はこちらの小説の方が分かりやすく共感しやすいように感じました。パープルヘイズ好きなのでもっと出張ってほしかったなー。本の装丁相変わらず面白いですよ!
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当たり前ですが、この本の主人公フーゴは血筋的にジョースター家と一切関係はありません。そこだけです、ジョジョらしくないのは。そこ以外はジョジョです。私の愛したジョースター家の精神と運命はかんじなかった、それが読後の物足りなさだったんだと気づいた瞬間、この一冊を受け入れる気持ちになりました。面白いです。
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ジョジョ第五部のスピンオフ。時間軸的には後日談になるんだけれども、非常に面白かった。文章でここまでスタンドの能力を書けるのか、と驚愕しきり。各章の頭にある荒木さん自身のスタンドの絵も格好良いしね。 本の内容としては、フーゴがジョジョチーム(というか、ブチャラティチーム)と別れ...
ジョジョ第五部のスピンオフ。時間軸的には後日談になるんだけれども、非常に面白かった。文章でここまでスタンドの能力を書けるのか、と驚愕しきり。各章の頭にある荒木さん自身のスタンドの絵も格好良いしね。 本の内容としては、フーゴがジョジョチーム(というか、ブチャラティチーム)と別れてから、どういう行動をしたのか?という話。うまいスピンオフになってる。 ところで、荒木飛呂彦さんがなぜフーゴの後日談を描かなかったのか?は文庫本版ジョジョ第五部に描いてあるので興味が有る方は読んでみるのオススメですね。
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いつだって頼っていた。いつだって信じていた。彼ならなんでもできると思っていた。それなのに彼は、こんなにも簡単なことさえ、それまで知らなかったのだ。誰かに憧れて、その人に未来を、夢を託したいという気持ちを。
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確かにジョジョなんだけど、紛うことなく上遠野先生。ジョジョはうろ覚えだから細部が怪しいんだけど、面白かった!
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読んでよかった!って素直に思う。 でも個人的な趣味で言わせてもらうと、もうちょっと戦闘シーンとか敵チームをしっかりねっとり描いて欲しかった…いかんせんページ数が少ない…!もっと厚くていいのに…! ジョジョの特徴である、戦闘シーン後のエクスタシーを感じる事は無かった。 でも、本当に読んでよかった…続きは続きは?って気になるような小説ではなく、1ページ1行読み進めるごとに切なさが積もっていくような感覚。やるせない気持ち、全力でフーゴへ感情移入できた。 フーゴはただの腰抜けでも、卑怯者でも、ましてや恥知らずじゃないんだっていうのが、なんだか救い。 そう、切なくて遣る瀬ないんだけど、そしてたまに耳が痛いんだけど、どこか救いを感じる。だから読んでよかった。 それにしてもジョルノもミスタも成長著しいな!冒頭のミスタめっちゃかっこ良かったよ!!末尾のジョルノめっちゃかっこよかったよ! 正直ジョルノちょっとマジコロネとか思っててごめんね!すごい、すごいボスだった。 あっ戦闘のエクスタシーは感じなかった(わたしの想像力が足りなかっただけかも…)けど、末尾のジョルノとフーゴのシーンは一番胸に迫った…!締めくくるにふさわしい章だったよ… 作中に他部の名言たちが、物語に沿うように散りばめられてるんですが、正直その演出はわたしは微妙だったかな…大切なシーンで敵の名言出てきても興ざめというか。 <!ーーここから本格的にネタバレーー> でも最後の、これからはボスでもジョルノでもなくジョジョって呼んでくれって言うのには、しびれた…! 冒頭でもスピードワゴン財団が出てきたし、たぶん承太郎たちとも一応面識があったりするんじゃないかな…?と思わせる演出。ベネ!でもそうなるとジョルノは自分の父親についてももう知っているのかな?その上での石仮面の破壊はなんだかソワソワしますな。 それと、トニオの件は正直いらなかったんじゃないかな…!兄弟で似たような能力なのに正反対のことをするんだろうって、兄弟で尿力似ることって漫画で無かった気がする…部が違うけどプッチとウェザーリポートも双子なのに全然違う能力なのに…でも出てきて嬉しかった感は否めないw それと、フーゴが敵スタンドの術中にハマって夢を見るシーン…あそこの切なさと言ったらない…なんて言えばいいんだろう、あの優しさ、優しい夢が、本当に言葉にできない。 また何度でも読み返したいですね…!
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こちらも大変良く出来たお話・・・ではありますが、後日談なのでディオノートよりは幾分か自由が利くのかな、という感じ。登場人物たち(フーゴ以外)のスタンド能力と戦闘シーンの描写にやっつけ感は否めませんが、第5部のその後が少し明らかになるのでジョジョファンにとってはたまらん作品。コミッ...
こちらも大変良く出来たお話・・・ではありますが、後日談なのでディオノートよりは幾分か自由が利くのかな、という感じ。登場人物たち(フーゴ以外)のスタンド能力と戦闘シーンの描写にやっつけ感は否めませんが、第5部のその後が少し明らかになるのでジョジョファンにとってはたまらん作品。コミックも引っ張り出して並行に読めばかなり楽しめます。ブッシャアアアアア―――ッ!
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5部の外伝、といった所の本作。 the bookと違って、既存のストーリーに後付けしただけの感が否めない。 まあ、主人公にフーゴを持ってくるあたり、仕方ないのかもしれないが。どうも、同人作品を読んでいるようなイメージが常にあった。 個人的にいちばんよそよそしく感じたのが、ジョルノ...
5部の外伝、といった所の本作。 the bookと違って、既存のストーリーに後付けしただけの感が否めない。 まあ、主人公にフーゴを持ってくるあたり、仕方ないのかもしれないが。どうも、同人作品を読んでいるようなイメージが常にあった。 個人的にいちばんよそよそしく感じたのが、ジョルノの台詞全般。 挿絵は荒木によるものだが、今の絵柄で描かれると、やっぱり違和感がw
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