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恥知らずのパープルヘイズ ジョジョの奇妙な冒険より
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2011/09/17 |
JAN | 9784087806168 |
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恥知らずのパープルヘイズ
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商品レビュー
4.1
229件のお客様レビュー
【感想】〈恥知らずのすすめ〉 「恥知らず」という言葉に接するとき、どこかポケットの中に突っ込んで、気づけば弄っているような風合いを感じさせる。なんでだろう? 「恥」という言の意味を引くとこうなる。 1・世の人に対し面目・名誉を失うこと。 2・恥ずべき事柄を恥ずかしいと...
【感想】〈恥知らずのすすめ〉 「恥知らず」という言葉に接するとき、どこかポケットの中に突っ込んで、気づけば弄っているような風合いを感じさせる。なんでだろう? 「恥」という言の意味を引くとこうなる。 1・世の人に対し面目・名誉を失うこと。 2・恥ずべき事柄を恥ずかしいと思う人間らし い心。「―を知れ」(Oxford Languages) こんな抽象的な説明しかできないほど「恥」もまた抽象概念だ。ここで足りない説明を補うとすれば 「帰属集団ごとに異なる共同幻想の一種に対する反応」だろうと思う。動物は恥ずかしがったりしないだろう。とすると、動物は皆「恥知らず」で、人間は「恥じを知ることができる」ことになる。固定された観念から外れたときに起動しやすい。 自分が恥ずかしいと感じることに、自分を理解する契機が潜んでいる。 主人公フーゴは裏切り者だ。が、他方を裏切らないことが、他方を裏切ることになり、また信じたものもまた変容する。ブチャラティたち(仲間)を裏切って、組織に操を立てた彼は、その後、裏切った仲間たちによって再編された組織から裏切り者として扱われることになる。 人間社会における立場というものがどれほど不安定なものなのだろう。 見捨てた方と見捨てられた方、裏切った方と裏切られた方。これら(これ以外も)の対立概念が一人の個人のなかで絶えず行き交う。個人が立場を選んでるように見えて、実は立場の方が個人を定義していると考える方が適切だろう。 組織や集団に対して、根深い所にある恐怖と敵愾心は、自分が勝手に定義され、その言動までもが役割として求められる要請されるからだ。そこで生きる個人に芽生える独特な感情が「恥じ」だ。 フーゴが最初にブチャラティたちを裏切ったとき、彼の動機を考えると、生存確率の高い方を選び取る当然の選択だと感じた。アバッキオ、ナランチャ、ブチャラティ(既に死んではいたが)は、現に死亡している。ジョルノという得体の知れない暴走エンジンへ熱狂するブチャラティとそんな彼に生死を依存する他のメンバーという構図だった。個人の目的が他の個人の目的によって決定される気持ち悪さがそこにあって、ひたすら付き従うメンバーのなかで、意思を発揮したフーゴはたしかに異彩を放っていたと感じる。 組織の体制が変わって一気に立場の逆転した〈麻薬チーム〉のメンバーとその動向が胸に残った。麻薬という分かりやすい絶対悪に縋っている彼らチームの内情の描き方。そこに、私利私欲の在り方とその捉え方の矛盾があって面白い。メンバーの誰もが、その悪によって命や存在が担保されている状態だったのだから尚更だ。 倒されるものが悪で、倒すものが善という構図に縋りたくなる弱い頭で考えてみる。善悪は生を渇望する強さによって左右されるのかもしれない。麻薬チームを追うフーゴはこの善悪の狭間にいるような微妙な立ち位置で描かれていく。彼自身が組織にとっては裏切り者で、その裏切り者である彼が追っているのが組織内部の悪という。 自分なりの信念とルールを持ち、その中で行動する人間の強さと、自分では持ちえない信念と守るべきルールを持たない人間の弱さ。それらが、ジョジョの奇妙な冒険に通底する魅力的な概念だろうと感じた。 フーゴは「裏切ることのできた」人間のひとりだ。この世の中には、自分では裏切ることも裏切られることもできない人間で五万と溢れている。多くの人が、気づくと自分の意思ではないのに、裏切りものと罵られ、頭を垂れ、誰それが自分を裏切ったと漏らす。 違う。裏切られる者は、裏切ることのできない者だけだ。裏切る者は、裏切られることはない。裏切ることのできる者は、少なくとも自分に裏切られることはないだろう。 自分も「恥知らずな」裏切り物で居続けたいと、そう願っている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本編に関わる設定が垣間見えるのが良い。一方で戦闘シーンが酷い。 フーゴがどう考えどう成長するのかがメインだから仕方ないのかなとは思いつつも、やっぱり酷い。相手のスタンドが強いだけに薄さが目立つ。そうなるなら敵数減らして内容を濃く欲しいところ。 ジョルノがあまり関わってこないのは良い。かつての仲間から組織のトップになったんだなと思わされる。 暗殺チーム、本編だとそれなりに優秀そうな雰囲気だったのに、これからはマヌケ集団に見えちゃう。特にリゾット。「オレハオマエニチカヅカナイ」ドヤァ
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読解力のない私には想像しずらかったけれど 最後まで読んで「彼がこんなふうに成長できたんだな」というのは伝わりました。 綺麗に終わってよかった…
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