小さなトロールと大きな洪水 の商品レビュー
これからあとに続く8作で登場人物達の描かれ方や作風がどうなっていくのか楽しみに思った。 誰に向けて書いたんだろうな。 装丁がおしゃれで大事にしたい本。
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ムーミンのフォルムが好きで、でも内容は全然知らないなあと思って読み始め中 ムーミン谷に住むまでの過程のお話だけど、どのキャラクターも自分に正直であったかくてかわいかった 天気と気分は比例するよね、
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小さなトロールと大きな洪水(講談社文庫) 著作者:トーベ・ヤンソン 発行者:講談社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 facecollabo home Booklog https://facecollabo....
小さなトロールと大きな洪水(講談社文庫) 著作者:トーベ・ヤンソン 発行者:講談社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 facecollabo home Booklog https://facecollabo.jimdofree.com/ 幻の第一作目。
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子供の頃に図書室で読んで好きだったムーミンシリーズを読み直そうと思って1作目。多分、これ読んだことない。北欧の自然に興味がわいた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一気読みしました。他作品と比べるとボリューム控えめです。ムーミンたちは最初からムーミン谷に住んでるイメージしかなかったので、ムーミン谷に住む事になった経緯があり、そこからシリーズが始まっていったと知り、感慨深いです。あとママ、パパ大好きなんだなと。会いた過ぎてスニフへの対応辛辣(笑)
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ここから始まったムーミンの物語。いなくなったパパをムーミンとママが探しにいく。スニフも同行。ニョロニョロも登場。ムーミンの物語を読んでいると一緒に森の中を彷徨っている感じがする。闇と光の物語。この暗さと眩しさは北欧フィンランドならではのものなのかなと思う。
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長年、ムーミンが読みたいな、と思いながらもあまり良いイメージがなかったので躊躇していた。 子どもの頃にアニメを見ていたことから興味を持って本を読んでみたのだけれど、あまり面白くなかった記憶があるからだ。 大人になって手にした今、意外にも楽しめた。 これは、ムーミンシリーズの1...
長年、ムーミンが読みたいな、と思いながらもあまり良いイメージがなかったので躊躇していた。 子どもの頃にアニメを見ていたことから興味を持って本を読んでみたのだけれど、あまり面白くなかった記憶があるからだ。 大人になって手にした今、意外にも楽しめた。 これは、ムーミンシリーズの1番初めの物語だが、邦訳されたのは1番最後だと言う。 著者のトーベヤンソンの当時の心の中や世界情勢が反映されているのか、明るくスッキリとはならない。 スニフは昔から嫌いだった。今でもやはり苦手に感じるけれど、ほんの少し、どこか愛らしく思えるのは私がそう思えるだけの経験を積んできたからなのだろうと思う。大人になってから再読することの面白さを改めて感じたように思う。 ムーミンパパはどこかにいなくなってしまっていたが、ムーミンママとムーミンは住処を求めて旅に出る。 2人は道中で小さくて怖がりだけど見栄っ張りのスニフと出会い、ともに来るように促す。 洪水に巻き込まれ、大変な思いをするものの、ムーミンパパと再会。パパがひとりで建てた家も見つかり、新しい生活が始まる。 もしかしたら、この時代はこういう家族が多かったのかもしれない。戦後の日本にも通じるところがあって、読み終えた時にはどこかほっとする気持ちになった。
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キャラクターとしては有名だけど、話の内容は全然知らないなと思って、読んでみた。 ファンタジーって、不可解で、ただ振り回されて、何が面白いのかよく分からないって本もあるけど、ムーミンはわくわくさせてくれる作品だった。作者の価値観がちらっとみえる瞬間があって、大人が読んでも楽し...
キャラクターとしては有名だけど、話の内容は全然知らないなと思って、読んでみた。 ファンタジーって、不可解で、ただ振り回されて、何が面白いのかよく分からないって本もあるけど、ムーミンはわくわくさせてくれる作品だった。作者の価値観がちらっとみえる瞬間があって、大人が読んでも楽しめる本だと思った。挿絵も、表現の仕方に個性があって、可愛らしいし、細部までこだわって描いていることに感動した。世界観が魅力的。 全9巻まであるから、しばらくの間の毎日の楽しみになりそう。しばらく児童書にハマりそう。
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眠る前の絵本代わりにと、夜まで読まずにとっておきました〜大正解! まだ幼いムーミン が冒険の全てを新鮮に感じていることを追体験しているようで、とびきりやさしく楽しかったです。ママの優しく礼儀正しい母親像と、パパの手がかりを聞いた途端にお礼が疎かになりそうになったり立ち止まるの...
眠る前の絵本代わりにと、夜まで読まずにとっておきました〜大正解! まだ幼いムーミン が冒険の全てを新鮮に感じていることを追体験しているようで、とびきりやさしく楽しかったです。ママの優しく礼儀正しい母親像と、パパの手がかりを聞いた途端にお礼が疎かになりそうになったり立ち止まるのを許さなくなるような完璧ではないところを垣間見るのも人間らしなあと(トロールらしく?)安心します。 ママが急いでいる時のスナフとの会話。 「幹がらひょろりと長くて、てっぺんにちょっぴり葉っぱがついているだけだなんて。ばかみたいな木だなあ」 「これはヤシの木よ。むかしから、こういうかたちをしているの」 「そんなのどうでもいいよ」 この会話には急いでいるお母さん(お母さんは大抵何か忙しいので)と発見したこと、感じたことを立ち止まって受け止めたい子供との対比がさらりと凄くわかりやすく描かれていると思います。それに、スニフが木の名称をママに答えて欲しかったのではなかったというのが滲み出ているのにも。 全く違う生き物のはずなのに誰かに感情移入できてしまう、一緒に世界の美しさを堪能できる、そんなところが長年ムーミン のお話が愛されている理由なのかなと思いました。続きがたのしみ!
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トーベヤンソンは、祖父母が建てた大きな家で、彫刻家の父と画家の母の長女として、1914年に生まれる。1歳半の時にお母さんの真似をして、絵を描いていたという。それから、絵を描き物語を作るのが好きだった。本人は、お母さんを目標として、画家を目指した。 父親は、トーベが3歳のときに勃発...
トーベヤンソンは、祖父母が建てた大きな家で、彫刻家の父と画家の母の長女として、1914年に生まれる。1歳半の時にお母さんの真似をして、絵を描いていたという。それから、絵を描き物語を作るのが好きだった。本人は、お母さんを目標として、画家を目指した。 父親は、トーベが3歳のときに勃発したフィンランド内戦に政府側の兵士として戦争に行く。幼い頃の思い出が、その父親がいないことが、お母さんと一緒にパパを探す物語のモチーフになる。 美術学校にも行き、絵の才能が認められ、展覧会にも出品していた。しかし、フィンランドにソビエト軍が押し寄せ、ドイツ軍と手を組むことで、ユダヤ人狩りも行われた。父親は、その政府の立場を支持していた。トーベヤンソンは、その戦争好きで、ユダヤ人を排斥する父親に反対して、衝突し、絶縁状態にもなる。絵を描いても、戦争によって色彩を失われていくことで絵を書くのを断念する。トーベヤンソンは、ムーミンの物語を書き始めて、1945年の戦争中にこの物語を作り発表する。 トーベヤンソンは、童話にはハッピイエンドが必要だと考えていて、パパ探しは、パパと会うことと大きな家を見つけることとなる。トロールとは妖精の意味で、叔父の家に少女の頃泊まった時に、お腹が空いて冷蔵庫でつまみ食いをする。そのことで、叔父から、暖炉の裏からトロールが、出てきて首筋に息を吹きかけるという話から、熟成されてムーミントロールとなる。この第1作は、まだムーミントロールはふくよかではなく痩せている。パパを探す時に、いつも母親は力強く困難を乗り越えていく。青い髪の美しい少女チューリッパ、大変な怖がりのスニフ、パパはニョロニョロと一緒に旅をする。 そんな中で、大きな洪水で流されたパパを発見するのだ。 私は、ムーミンの物語って、もっとほのぼのしたものだと思ったが、戦争の中で苦しんだトーベヤンソンがあったことを初めて知った。そして、彼女は、戦争に男はいくのだからといって、恋をするが結局子供を産まないという決断さえもする。そういう背景が、豊かな詩情あふれ、パパに対する思いを綴る物語を紡ぐ。
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